普賢院本尊の愛染明王①

普賢院には多くの尊格(仏さま)が

お祀りされますが

当山においてそれら全てを統括するのは

本尊・愛染明王(あいぜんみょうおう)です。

 

本堂という名前は

本尊堂(ほんぞんどう)

または根本中堂(こんぽんちゅうどう)を

略したものとされますが

本尊が祀られる

お山の最も大切なお堂という意味があります。

 

愛染明王という御仏は

最極深秘(さいごくじんぴ)の仏とされ

時代によっては

認可なく本尊にすることが

出来なかった尊格です。

 

八戸で

愛染明王を本尊とする寺院は

普賢院のみです。

 

高野山金剛峯寺を

ご存知の方は多いと思いますが

金剛峯寺の寺号(じごう、お寺の名前の意)の

「金剛峯」という文言は

愛染明王が説かれる

『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経』という

お経に由来します。

 

インパクトあるお姿をしている

愛染明王ですが

とても深い御教えを宿した仏さまです。

 

本尊さまについて

これまでご紹介する機会が

なかったように思うので

歴史的なことにも触れながら

何回かに分けて

当山の愛染明王について

記してみたいと思います。

 

 

▼修繕前