様々な表現に触れる

9/27は日帰りで東京に行ってまいりました。

 

護国寺に隣接する宗務所にて

拙僧(副住職)が所属する

現代教化研究所の所内会が

あったためです。

 

所内会に出席する前に

乃木坂にございます

新国立美術館で開催されている

新制作展にお邪魔しました。

 

ご縁のある方が入選され

招待券を頂いたので

その力作を拝見すべく

所内会前に足を運ばせて頂きました。

 

数多く並べられる

彫刻や絵画は

とても興味深いものでした。

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お寺で世界を学ぶ

豊崎小学校の放課後活動の一環で

副住職妻が定期的に

当山のハナレにて

世界をテーマにした

ワークショップを

開催しております。

 

今回も意欲的で

活発なワークショップに

なったようです。

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かんのんまいり 実相寺観音

糠部(ぬかべ)三十三観音霊場

第32番札所

実相寺(じっそうじ)観音。

 

一戸の街中にある札所です。

 

実相寺本尊の

阿弥陀如来像は

恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)作

と伝えらるそうです。

 

この源信という方は

平安時代中期の方で

日本仏教史においても

とても重要な方です。

 

著書『往生要集』(おうじょうようしゅう)

の名を聞いたことのある方は

多いのではないでしょうか。

 

恵心僧都・源信は

比叡山の天台座主(ざす)である

慈恵(じえ)大師(諡号)

元三(がんさん)大師(通称)

こと良源(りょうげん)の弟子で

“浄土教の祖”とされる方です。

 

札所の観音様は

境内の観音堂にお祀りされます。

 

端正な聖観音立像が

お祀りされております。

 

実相寺には

全国でも非常に珍しい

イチョウがあります。

 

話によると

ここでしか見られないそうです。

 

とても希少なイチョウに

由緒ある本尊に

札所の観音様と

色々な味わいのある

第32番札所です。

 

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かんのんまいり 野瀬観音

糠部(ぬかべ)三十三観音霊場

第21番札所

野瀬(のせ)観音。

 

名久井岳の中腹に位置します。

 

本当にこの先にお堂があるのかと

不安をいだきながらも

山の砂利道を車で進むと

道中とても見晴らしの良い場所があり

いかに標高が高いかを

感じさせられます。

 

しばらく進むと

山中に構えられた観音堂に

行き着きます。

 

かつては金花山 満福寺

というお寺だったそうです。

 

山中の秘境とも

いえるような札所です。

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七崎観音の歴史を探る

大正十一年に発行された

『三戸名所旧蹟考』附録に

「七崎神社の事 并び圖」として

七崎神社について記述があります。

 

概要の最後に

社司 白石守

社掌 小泉幸雄

と記されております。

 

白石家も小泉家も

明治以前までは

修験を担っていた

とても由緒ある家柄です。

 

小泉幸雄氏は

『郷社七崎神社誌』を

編集した方でもあります。

 

七崎神社は明治まで

七崎山徳楽寺という寺院で

当山観音堂に祀られる

七崎観音(聖(正)観音)を

本尊としておりました。

 

七崎観音は

白銀に祀られますが

夢告を受けた諸江卿が

七崎(現在の豊崎)に遷座したと

伝えられます。

 

七崎に祀られることとなった

七崎観音は当初

現在の七崎神社の地ではなく

当山から東方

約3〜400メートルの場所に

お祀りされたと伝えられます。

 

その場所は

元宮(もとみや)と称して

現在の七崎神社の地に

遷座した後も

旧阯としてお祭りが開催され

神聖な地とされたようです。

 

事細かな記述ではありませんが

今回は七崎神社の概要が記される

『三戸名所旧蹟考』附録

「七崎神社の事 并び圖」

を以下に引用させて頂きます。

 


 

七崎神社の事 并びに圖

一 靑森県陸奥國三戸郡

豊崎村大字七崎字上永福寺

七崎山に鎮座郷社七崎神社といふ

 

祭神

伊耶那美神

 

相殿

大國主神、事代主神、少彦名神

天照皇大神、宇迦之御魂神

熊野神、菅原道真大小二神

 

備考

天照皇大神より四柱は

維新の際谷支村より

合祭せるものなり

 

一 創立の由緒

南部四條中納言藤原諸江卿

勅勘流刑を蒙り漂泊の身となり

階上郡(三戸郡九戸両郡の)

侍濱に着き給ひしに

天長元(824)年二月下旬の頃より

海上一面金色を呈し

夜間海底の鳴動を聞く事

數十日に至る

 

同年四月七日

海上稍穏やかに

浪風静かなれば

卿漁装を整ひ小舟に棹し

沖中に出でて佇み小網を張りて

海鱗を漁獲せんとしに怪なる哉

網重くして容易に揚ることを得ず

 

卿心密かに之を訝り

益々気を皷し勇を撫し辛ふじて

引揚るを得

之れを見給ふに

豈圖らんや異相の霊體にてありき

依て一の小社を新築し

御神體を安置し後ち

承和元(834)年正月七日に至り

霊夢に依り當七崎山に遷幸し奉り

諸江卿 供奉斎仕せり

 

諸江卿の墓所は荒神と奉称し

本社を距る三町餘の場所に祭り

毎年八月十三日に祭典執行せしが

維新の際 廃社となり當社境内に移遷す

 

一 本社庭前に大沼ありて

大蛇住て村民を害する事ありしが

承安年中行海法師當社に来り

丹誠を抽て密法を執行し

遂に之を除去せしかば

沼の水いつとなく絶て

今小泉家の畑地となり

即ち水源に一宇を建立して

水上大明神と祭りたり

 

其の岳蹟を顕存せんが為め

境内に七星の形を取り

七本の杉を植て奉納せしが

其の内三本成長して

現今三丈五尺の周圍あり

又其時一宇の草創を立てたりしが

則 寶照山普賢院と號し

行海法師の開山にして今尚不存せり

 

以上 傳話記に詳かなり

 

因にいふ

十和田山に祭りし

南祖坊(南宗ともいふ)は

この行海法師弟子となり

學びたること十和田記に詳かなり

往古より當社奉仕の別當

毎歳五月十五日交番に参詣せり

十和田山別當より

當社え神饌料として

二百文の靑銅を送附せり云々

 

一 承和元(834)年白銀より

遷宮の當時は長苗代村は

大洋に接し大なる港にして

今の三戸郡下長苗代村小字内港は

大小の船舶泊せしとなり

而して此の七崎山は

七の崎の一つにして

遂に本村の名となりしといふ

 

一 寛永二(1625)年十二月

南部二十七代信濃守源朝臣利直公

神門御造営あり

 

次に二十八代山城守重直公

(七戸隼人といへり)

城主と被為成給ひし時

霊験なりしといふ

明暦元(1655)年九月七日

五石五斗三合の社領御寄附あり

 

次に二十九代重信公

貞享四(1687)年五月廿日

本社御再営あり

 

次に三十二代大膳大夫利幹公

正徳二(1712)年四月

七崎山四ヶ所に古例を以て

殺生禁札建てられたり

 

一 維新前は南部家に於て

維新保護せりと雖も

現今氏子において負擔

大小祭典の費用を救ふのみ

 

一 毎歳舊四月七日は神霊

天長年間海中より出現の古例により

太郎浦邊の黒森と云へる處に

神輿渡御し(黒森の傍らに小沼あり

往古より今に水絶えず)奉り

神楽を奏して祈禱ありしが

當時別當二人

社人十二人ありて

五石宛の免租地を有せしを以て

祭費の支途に苦まざるも

維新以還は變り

氏子の負擔に係るを以て其制を略し

村内字瀧谷迄渡御祭典を執行せり

 

一 當社は地方の古社たるを以て

維新の際 西越村 手倉橋村 浅水村

扇田村 豊間内村の

各村郷社に列せられたり

氏子は扇田豊間内七崎の

二ヶ村とは尤も

祭典費の負擔は

七崎村一ヶ村のみなり

 

一 建物

本社 四間四面 茅葺 壹棟

貞享四(1687)年五月

重信公御再営

 

假殿 二間四面 同 同

天保十四(1843)年

津嶋氏の修覆

 

神殿 二間三間 同 同

寛永二(1625 )年十二月

利直公造営なり

 

神楽殿 二間三間 茅葺 壹棟

天保七(1836)年二月再建

 

荒神社 一間に半間 板葺 同

年代詳からず

 

薬師社 一間に半間 同 同

明治十五(1882)年四月

村中にて再営

 

一 地勢

本社境内の地勢は本村月山と称る

山村の東北裾野に位し

東北は稍低しと雖ども

之を四段に経営し

本社其の最高位に坐し

堂宇の方向も亦低方に

向へるを以て却て風致を

添るが如し

 

一 寶物 社地千三百九十坪

一 神鏡 経一尺に八寸 二面

一 福神の像木造 二體

彫刻無銘年代詳かならず

一 鎗 一筋

無銘古来より傳来

 

以上

 

社司 白石守

社掌 小泉幸雄

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多くの情報が

散りばめられておりますが

十和田湖南祖坊(なんそのぼう)伝説

についても触れられており

ここでは普賢院開山である

行海(ぎょうかい)大和尚の

弟子であると記されます。

 

様々なバリエーションを持つ

十和田湖南祖坊伝説ですが

行海と南祖坊という

“華々しい”伝説をもつ二人が

師弟として語られる

このストーリーには

ある種のロマンを感じます。

秋を感じながらの写経カフェ

寺子屋ワークショップ

写経カフェが開催されました。

 

静かな空間には

秋をイメージして調合された

アロマの心地よい香りが広がり

さらには秋の虫の声がやさしく響き

秋らしさを感じながら

じっくりと

ゆったりと

写経にお取り組み頂けたかと思います。

 

ご参加下さった皆様

大変お疲れ様でした。

 

次回の写経カフェは

11月25日となります。

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マンダラエンディングノートワークショップのお知らせ

法話を交えつつ

マンダラエンディングノートを

用いてご自身と

お向き合い頂くワークショップです。

 

マンダラエンディングノートの

ワークショップの講師は

ハーモニールイさんが

お勤め下さいます。


日程と各メインテーマ

 ① 10月22日

「私の人生」「病気・介護状態になったら」

 ②11月13日

「大切な人へのメッセージ」「葬儀」

 ③ 12月10日

「お墓(納骨)」「財産」

 ④ 1月21日

「相続・遺言」「供養・法事・仏壇」

時間:午前10時〜正午

会場:普賢院 ふれあい豊山館

内容:法話&マンダラエンディングノートワークショップ

会費:各回3,000円

※会費の一部は

国内災害復興支援を含めた

国際協力活動に寄附させて頂きます。

教材費:1,080円(マンダラエンディングノート代)


どなた様でもご参加頂けます。

 

ご参加ご希望の方は

各回お申込み下さいますよう

お願いいたします。

 

お申込み締切は

各回開催日3日前とさせて頂きます。

 

各回メインテーマが異なります。

 

単発でのご参加でも構いません。

 

お申込は

電話かメールで

受付いたします。

※担当者が不在の場合が多いため

なるべくメールにてお願いいたします。

 

メール fugenin643@gmail.com

電話 0178-23-2135
▼マンダラエンディングノートについて
https://mandala-en.jp/about/

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平成最後の秋彼岸

晴れやかな日和にも恵まれ

平成30年の秋彼岸中日法要が

無事に終わりました。

 

連休ということもあり

各地での様々な

催事とも重なった様ですが

早朝よりとても多くの方が

ご参拝においででした。

 

早朝より

お手伝いにも

かけつけて頂きました。

 

当山では年に4回

数珠回しを行いますが

本年予定されていた

全ての法要が結ばれ

安心しております。

 

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グローバル御朱印帳

当山有縁の方のご葬儀の際に

ご参列の方より

御朱印帳を頂きたいとの

お申し出がありました。

 

当山は「国際協力の寺」

として各種取り組んでいるので

その一環として

御朱印帳をお渡ししたいと考え

「グローバル御朱印帳」を

副住職妻が手作りしておりました。

 

グローバル御朱印帳とは

諸外国の生地で仕立てた御朱印帳で

お納め頂いた御浄財を

国際協力活動への寄附に

あてさせて頂くものです。

 

これまで試作を重ねて

在庫はいくらかあったのですが

お渡ししたことはありませんでした。

 

記念すべき第一号として

タイの生地で仕立てたものを

お渡しさせて頂きました。

 

お声がけ下さった方は

これから近畿の名だたる札所を

お参りされるとのことで

それにあたり

当山の御朱印帳で

なおかつ一ページ目は

当山の御朱印で

巡礼に出かけたいとのことでした。

 

道中のご安全を祈念いたします。

 

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【写経カフェ 参加者募集中】秋彼岸に写経をしてみませんか?

9/25午前10時より

寺子屋ワークショップ

写経カフェ

を開催いたします。

 

伝統的な修行である写経に

お励み頂ければと思います。

 

写経を終えましたら

フェアトレードの飲み物よ

寺子屋スイーツで

お休み下さいませ。

 

ご参加をご希望の方は

お申込み下さいますよう

お願いいたします。

 

お申込みは

メール(fugenin643@gmail.com)

電話(0178-23-2135)で

受付いたします。

 

皆様のご参加

心よりお待ちしております。


 

日程:平成30年9月25日

時間:午前10時〜正午頃

会場:普賢院ふれあい豊山館

定員:24名

会費:1500円

内容:法話・写経・ティータイム

※用具はお寺で用意いたします。

※会費の一部は国際協力活動への寄附にあてられます。

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