会津斗南藩ゆかりの三村家

当山本堂裏手には

歴代住職墓や寺族墓のほか

有縁のお家のお墓が2基あり

そのうち1基は

会津斗南藩(あいずとなみはん)の

末裔である三村家のものです。

 

現在の三村家のお墓は

平成3年に

現在の三村家当主の三村圭佑さんが

11基もの古い墓石を整理されたうえ

建て替えられたものです。

 

三村家のほかに

普賢院の境内墓地には

16基もの会津斗南藩縁故者の墓石が

残っております。

 

それらの墓石は

土の上に直に置かれた状態で

以前から

もう少し丁寧に

ご供養させていただきたいとの思いがあり

本堂建替という歴史的機会にあたり

墓石を安置するスペースを整理して

会津斗南藩縁故者供養所を

整えさせていただきます。

 

本日

三村さんが

お墓参りにお見えになられ

三村圭佑さんがまとめられた資料を

ご丁寧にお届け下さいました。

 

三村家のご先祖様のお名前が

記載される史料についても

教えていただくことが出来たので

しっかりと学ばせていただきたいと思います。

 

▼三村家のお墓の前にて三村さん方との一枚

令和4年4月30日

 

▼会津斗南藩縁故者の墓石

 

▼会津斗南藩縁故者供養所の基礎と土台

三湖伝説に思いをはせる龍王龍女像の奉納

拙僧泰峻の弟子である

中野太陽さんの発願により

造立された龍王像と龍女像を

奉納していただきました。

 

龍王像と龍女像は

十和田湖伝説に関連したもので

龍王像は八郎潟の

龍神・八郎太郎をモチーフにされており

龍女像は田沢湖の

龍神・辰子姫をモチーフにされております。

 

これらの御像は

当山に祀られる

南祖法師尊像(なんそほっしそんぞう)の

脇仏としてお祀りいたします。

 

龍王像と龍女像を

紹介する動画を用意したので

ご覧いただけると幸いです。

 

枝にハサミを入れる

一昨年に

旧本堂解体に先立って行われた

境内植木の移植や伐採にて

切られた梅の木ですが

若い枝が放射状に伸びていました。

 

先日行われた

本堂建設委員会の会議の前に

境内で立ち話をしていた際

総代さんと相談役より

梅の木のお手入れの仕方を

アドバイスいただいたので

ハサミを入れてみました。

 

木のお手入れは

とても奥が深いもののようです。

 

境内には

多くの木々植物が植えられています。

 

それら全てを

味わいつつお手入れ出来れば良いのですが

現実的に難しいのが現状といえます。

 

毎年2度ほど

ご縁ある造園屋さんにお願いして

お手入れしていただいているのですが

本堂建替事業において

境内整備も行うにあたり

庭木などの整理も必要と考えています。

 

景観のことも考えつつ

維持するうえでのことも考えながら

庭木などの計画を立てたいと思います。

 

春を感じながら過ごしています

4月になったかと思いきや

今月も気がつけば

残す所あと数日となりました。

 

法務や行事が

立て込んだこともあり

あっという間に

ひと月が経過しているような

感覚でおります。

 

花粉症もちの拙僧泰峻は

今月に入ってから

目・鼻・喉がムズムズしっぱなし状態です。

 

ある意味

春を目一杯感じながら

過ごしているといえます。

 

これまで

喉にくることは

あまりなかったので

おそらく本年は

花粉の量が多いのだと思います。

 

“春を敏感に感じながら”という中で

本日も無事に諸務終えることが出来

胸をなでおろしております。

 

体調関係ついでですが

ここ3日程

腰痛がひどかったため

市販のコルセットを使用して

お勤めをしております。

 

部活動に一生懸命だった

学生時代以来で

コルセットを使っていますが

とても効果的でして

安心して法務に

臨むことが出来ました。

 

以上のように

色々やりくりしながら

諸事にあたらせていただいております。

 

トランスフォームな空間

現在

ふれあい豊山館1階を

仮本堂として使用しております。

 

広間は100畳あり

60畳と40畳に

間仕切りすることが出来ます。

 

そのため

普段は間仕切りした状態で

祭壇スペースのある上手60畳の空間にて

法事や祈祷などのお勤めを行い

下手40畳の空間には

テーブルを並べて

会議や会合に使えるようにしております。

 

通夜葬儀の際や

主な行事の際などには

間仕切りを外して

広間全体を使って

儀式を執り行っております。

 

普賢院では

平成29年より本堂建替事業が

本格的に進められておりますが

旧本堂がない期間中も

つつがなく全ての行事や法務を

行うことが出来ているのは

会館があるおかげといえます。

 

ふれあい豊山館という会館は

約20年前に建立された建物で

2階が位牌堂になっています。

 

▼位牌堂についてはコチラをご参照下さい

位牌堂〜永代にわたるご供養〜

 

約20年前の建設事業においても

現在進められている

本堂建設事業の相談役を

担っていただいている

嶋森邦和さんに

多大なるお力添えをいただきました。

 

もちろん

ふれあい豊山館建設当時は

本堂建替の予定はなかったのですが

結果的に本堂建替に際して

あたかも当初から計画していたようにも

感じられる構造になっていたと

いえるように思います。

 

そんなことを感じながら

当山本堂にて明日行われる

葬儀の準備をした

本日早朝でした。

 

▼間仕切りした状態

 

▼間仕切り

入念な計画の大切さを痛感します&新しい動画をアップしました

仁王門の工事と

本堂の工事の状況をお伝えする

動画を用意したので

ご覧いただけると幸いです。

 

久しぶりに空撮しました。

 

ここしばらくの間

葬儀や法事が

とても立て込みまして

撮影時間の確保が

難しかったことに加え

春は風のある日が多いため

ドローンをなかなか飛ばせず

空撮の映像をしばらくお伝え出来ませんでした。

 

久しぶりに境内の様子を

上空から見てみると

本堂の銅板屋根が

実に味わい深くなってきたと感じました。

 

諸工事の完了まで

あと半年です。

 

本堂建替の検討が始まったのは

約10年前となります。

 

寺社仏閣において

境内やお堂の

著しい変化を伴う

大掛かりな工事は

宗教法人法における

約束事もあり

「公告の義務」を伴います。

 

大部分のお寺や神社は

行政上「宗教法人」という

法人格を持っており

代表役員(お寺では住職が担当)

責任役員(当山の場合は総代長と副総代長)

総代

といった役員の同意や承認であったり

宗教法人法といった

法人に関わる法律や約束事を

踏まえなければ

諸事業を行うことは出来ません。

 

こういった背景を踏まえ

本堂建替事業について

少し振り返ってみたいと思います。

 

当山では

檀信徒の皆さんに

事前の事情をお伝えして

また事業計画についても

具体的な形で報告を行うとともに

進捗状況についても

会計報告とともに行っております。

 

寺社仏閣における諸事業は

動き出しまでが「肝」とされます。

 

ここでいう動き出しとは

事業として始動することの意です。

 

現在、当山で進められている

本堂建替事業は

総代会や役員会で

議事として本堂建替の検討が

始まったのは平成24年(2012)で

それから幾度も話し合いを行いました。

 

それと並行して

専門家による現況調査として

旧本堂がどのような状態であるかを

具体的なデータや資料として

はじき出していただきました。

 

その調査結果も踏まえたうえ

ではどのような施策がありうるのかを

何パターンも想定して

議論を深めました。

 

役員の皆様と

実際に事業を行った

ご寺院様に相談したり

各種専門家に相談したりしながら

時間をかけて

検討させていただきました。

 

計画を固めるうえで

最も大切な時間だったと感じるのは

やはり何といっても

地区別説明会です。

 

地区別説明会は

総代長と副総代長と

各地の役員さんに同席いただき

8組に分けて

各所2回ずつ開催させていただきました。

 

第1回地区別説明会は

平成28年(2016)10〜11月に全8回

第2回地区別説明会は

平成29年(2017)1〜2月に全8回

開催させていただきました。

 

第1回地区別説明会(全8回)では

旧本堂の現況を

しっかり正確に把握したうえで

どのような方針で

対応させていただきたいかということを

各所に赴かせていただき

お話させていただきました。

 

この時点では

本堂建替事業を行うことは

決定されていませんでした。

 

あくまでも

現実的な施策として

部分的修繕よりも

建替を行った方が良いだろうという

専門家のアドバイスがあり

総代会・役員会では

その意見を支持しているという状態で

“事業を行うことありき”で

説明会を開催したわけではありません。

 

説明会で行わせていただく説明を

お集まりの皆様にも

お踏まえいただいて

ご意見をお伺いしたうえで

どのような方針をとるかを決定するのが

当たり前のことと考えておりました。

 

第1回地区別説明会の

メインは現況報告でしたが

いかなる規模感とスケジュール感で

事にあたらせていただきたいかを

お伝えさせていただき

ご意見を伺わせていただきました。

 

各所で頂戴したご意見をまとめまして

役員総会にて共有させていただき

そこで正式に

本堂建替事業を実施することが

決定され

平成28年(2016)11月に

本堂建設委員会が立ち上げられ

本格的に基本計画が詰められました。

 

年が明け

毎年1月中旬に行われている

新年の役員総会にて

基本計画の共有をさせていただくとともに

第2回地区別説明会の日程や段取りの

打ち合わせが行われました。

 

第2回地区別説明会は

1〜2月に全8回開催され

基本計画についてお話させていただき

ご参加の皆様からの

ご意見をお伺いました。

 

そして

第2回地区別説明会の全日程終了後

各地での説明会でお寄せいただいた

ご意見をまとめさせていただき

それらを基本計画に反映させていただき

改めて役員総会を開催しまして

本堂建替事業の計画を

正式に決定いたしまして

3月より事業が始動いたしました。

 

本堂建替事業は

趣意書の配布をもって

正式に始動したのですが

そこに至るまでが

本当に重要であったと感じます。

 

「そこに至るまで」が不十分で

趣意書が配布されたとしたら

多くの方にご協力いただくことは

叶わなかったと思います。

 

また

寺社仏閣における諸事業は

単に建物を建てることや

境内にて整備工事を行う

という意味のみならず

そこには「浄行」としての意味が

本質として伴わなければなりません。

 

お寺でいえば

仏道として

本堂を建立することの意味であったり

そもそも本堂とは

何なのかということであったり

仏像はどのような意味を託されているか

ということであったりなどの

意義を紐解くことといえます。

 

「浄行」としての意味を

きちんとお伝えするのは

聖職者の大切な務めと考えます。

 

そういったものが

欠如してしまうと

「お金のまきあげ」のように

捉えられかねない事態に

陥ってしまうように思うのです。

 

以前にも

お伝えしたことがある内容ですが

そのような問題意識を抱きながら

事業にあたらせていただいております。

 

手元のルーブルに思う

3年前の夏

拙僧泰峻はサハリン(旧 樺太)へ

行ってまいりました。

 

それは

サハリンでの

日本人戦没者供養のため

各所の慰霊碑を参拝する催しにおける

僧侶の1人として

お声がけいただいたものです。

 

それ以降も

ご一緒させていただくつもりで

現金にしたルーブルは

日本円に両替せず

手元に残しております。

 

しかし

サハリンへ赴いた翌年以降は

コロナ禍のため行けなくなり

さらに今度は戦争という事情が

加わったため

再訪はかなり難しそうです。

 

現地の方には

本当に良くしていただきました。

 

日本からサハリンへ

ご一緒した皆様の多くは

旧樺太の縁故者で

ご高齢の方でした。

 

サハリンの慰霊巡礼旅の解散の際

皆さんと再会の約束を交わしたのですが

おそらくしばらくの間は

その約束を果たすのは厳しそうです。

 

手元に残るルーブルを目にすると

ご一緒した皆さんが

今現在お元気にされているのかとか

ルーブルを使う日は来るのだろうかなどと

考えてしまいます。

 

一日も早く

もろもろの災禍が

収まることを願うばかりです。

 

▼サハリンの記事(2019/8/31ブログ)

サハリン追悼慰霊供養の旅へ行ってまいりました

 

境内が華やかになってきました

色とりどりの花が咲いて

境内が彩り豊かになってきました。

 

当山では

毎年4月下旬から5月中旬にかけて

「初夏の大掃除」を行います。

 

昨年度は

論文等の執筆や

講義の担当や

研修会の発表があったり

先代住職遷化に伴う諸事により

寺務室には膨大な資料や書籍や書類が

積まれております。

 

資料等をざっと見てみると

昨年度をよく乗り切ったものと

我ながら感心しております。

 

ようやく暖かな時季となったので

お弟子さんにも手伝っていただき

各所の整理を進めたいと思います。

 

明日は本堂建設委員会の

会議(施工部会)があります。

 

本堂完成まで約半年という時期ゆえ

詰めるべきものが多岐に渡ります。

 

諸工事の詳細はもちろんですが

12月に控える大きな儀式の準備も

徐々に始めたいと思います。

 

 

▼本日夕方の仁王門の様子

仁王門前の木々は

伐採する予定です。

絵本寄贈の受け入れ先を募集しております

昨年クラウドファンディング(CF)で

制作した絵本『龍になったおしょうさま』

の寄贈受け入れ先と

なって下さる所を

募集させていただきます。

 

寄贈用で製本した絵本は

70冊となります。

 

当初は

八戸市博物館に相談させていただき

市内小中学校や公民館等へ

寄贈させていただきたいという

案があったのですが

伝説の類の内容の絵本ですと

行政的窓口では

対応が難しいようなので

方針を変更しまして

県内外問わず

ご縁ある方の所と

入用の所へ

お贈りしたいと思います。

 

70冊という限定ではありますが

小学校などの教育施設

公民館などの文化施設

福祉施設

各種事業所

お寺

葬儀会館など

寄贈絵本を

お受け取りいただける所がありましたら

普賢院へご連絡下さいますよう

お願いいたします。

 

普賢院においでいただける方には

直接お渡ししますが

遠方の場合は

着払いでのお受け取りに

ご協力下さいますようお願いいたします。

 

寄贈絵本お受け取り受付

連絡先 普賢院

※住職は不在の場合が多いのでメールでご連絡いただけると助かります。

メール fugenin643@gmail.com

電話 0178-23-2135

※残部が無くなり次第、受付は終了いたします。

 

仁王門も立派になりました

ここ2日間で

仁王門の工事が

一気に進められました。

 

昨日と本日は当山にて

有縁の方の通夜葬儀があったのですが

ご参列の方の中に

仁王門が形作られていくスピードに

驚かれた方も多く見られたように思います。

 

仁王門には

まだ屋根が掛けられていないため

仁王像にはビニールで養生されているのですが

昨日も本日も暑いくらいの快晴となり

春の陽射しにより

装い新たな仁王像が

キラキラと照り輝いておりました。

 

仁王門の大きさは

場所の関係もあり

旧仁王門と同じ大きさなのですが

虹梁や蛙股に施された彫刻も見事ですし

組物も見られ

想像以上に立派に感じられます。

 

さすがは

松本工務店さんです。

 

本堂が一層引き立つような

仁王門にしていただけそうで

とても頼もしく感じております。

 

▼令和4年4月19日朝

 

▼令和4年4月20日

 

▼令和4年4月21日朝

 

▼令和4年4月21日午後