本山参りを励みとして

来年6月に開催予定の

団参(だんさん)の行程が

徐々に固まっております。

 

団参とは「団体参拝」のことです。

 

2泊3日で奈良へ赴きます。

 

真言宗豊山派の総本山である

長谷寺(奈良県桜井市)はじめ

室生寺(むろうじ)、東大寺

法隆寺、薬師寺を訪ねる予定です。

 

団参は当山では初めての試みです。

 

とても充実した2泊3日に

なることは間違いありません。

 

予算はお一人15万円程となります。

 

有志の方とともに

奈良へ赴くのが今から楽しみです。

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棟札を読む

現在の本堂は文化8年(1811年)に

建立されたものです。

 

その際の棟札は

真言宗に伝わる伝統的な書式の下

表裏両面に色々と書かれております。

 

一部を紹介すると表面中央には

本尊・愛染明王(あいぜんみょうおう)を

表す梵字である「ジャク」に続き

奉建再建本堂一宇八間仁六間

本尊羅誐尊

院内安穏興隆佛法諸難消除

當寺檀家息災延命子孫繁昌所

と書かれております。

 

羅誐尊(らぎゃそん)とは

愛染明王のことです。

 

その右側には

大檀那

南部大膳大夫利敬公

御武運長久領内泰平

の文字が見られます。

 

大檀那(だんな)とは「大施主」の意味で

当時の盛岡藩藩主・利敬(としたか)公が

厚く庇護下さったことを意味しております。

 

同面には他に大工棟梁

木挽(こびき)

普請世話方の名前や

落慶の日付が記されており

歴史を感じさせられます。

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幽玄な道をゆく

法事のため岩手県の矢巾へ

行ってまいりました。

 

雨ではありましたが

気温が10℃以上あったので

一面霧がたちこめ

何とも幻想的な光景に

包まれながらの

移動となりました。

 

名峰・岩手山は

南部富士ともいわれます。

 

幽玄で雄大な自然を感じることは

この上なく贅沢だと感じます。

 

日本では古くから

山は神聖であり

神仏そのものであるとされますが

そのことを改めて

実感した道中となりました。

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自然の奥深さに触れる

少し前になりますが

八戸市街にございます

八戸ポータルミュージアムはっち

にて開催された「森のめぐみ展」に

行ってまいりました。

 

森林組合はじめ

木材にまつわる様々なブースが

出展されており

「木のスペシャリスト」に

色々とお話を伺うことが出来ました。

 

本堂建替事業にも

大いに資する学びであったと

確信しております。

 

それにしても

自然を学び自然に触れることは

実に奥深いと感じます。

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現代のストレス低減法

マインドフルネスという言葉を

ご存じの方が増えているかと思います。

 

ストレスを感じやすく

心に大きな負担がかかりやすい

現代社会において

「心の充足」を得るために

仏教瞑想をモデルにした考え方です。

 

拙僧(副住職)は

本年9月末より

真言宗豊山派総合研究院

現代教化研究所

准研究員

という漢字に起こすと

22字にも渡る研究職の役を

拝命しまして

研究テーマの1つとして

マインドフルネスを

取りあげております。

 

科学的根拠を得て

非常に流行っておりますが

内容としては

東洋にて古くから伝えられる所の

考え方の「再発見」ともいえます。

 

明治になり

日本では「西洋化」が一気に進められ

それは伝統的慣習習俗にも

大きな影響を与えました。

 

医療も西洋医学が主となり

哲学や思想を多分に含んだ東洋医学に

取って代わり現在に至っております。

 

ジョン・カバットジン氏により

提唱されたマインドフルネスの考え方は

現代の価値観において

とても分かりやすいものです。

 

折に触れてマインドフルネスと

仏道を絡めて具体的に

お伝えしてまいります。

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秋収

食欲の秋、読書の秋など

秋を形容する言葉は様々です。

 

中国に起源を持つ「気」の

考え方では秋は「収」の

季節とされるそうです。

 

春、夏と経る中で得てきたものを

“収斂させる”季節といった意味合いです。

 

弘法大師空海上人や

興教大師覚鑁(かくばん)上人は

平安時代に活躍された

真言宗の偉大な僧侶で

殊にお二方は両祖大師(りょうそだいし)

として真言宗豊山派では

尊んでおります。

 

両祖大師には多くの著作があり

当然のことではありますが

それらからは当時の“価値観”が

感じられます。

 

殊に自然観(宇宙観)や

人体観(病理論など含む)は

中国伝来の思想が踏まえられております。

 

そういった類の部分は

学生時代はチンプンカンプンで

全くもって「無視」しておりましたが

きちんとそれらも踏まえ

改めて紐解いてみると

実に“壮大な世界観”を感じます。

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虚しく行きて満ちて帰る

始発で上京して夜に帰宅する

東京への日帰り出張も

随分と慣れたものです。

 

東京の護国寺に隣接する

宗務所にて毎月開催される

現代教化研究所の所内会に

出向かせて頂くことが

拙僧(副住職)の

新たな務めとなりました。

 

移動が大変な部分はありますが

学びや気づきに満ちた時間は

当山にも資するものと感じております。

 

新たなご縁にも恵まれ

これまで以上に自身の研鑽を

充実させることが出来そうです。

 

拙僧(副住職)は日頃より

自利利他(じりりた)の理念を

大切にしております。

 

ここでいう自利利他とは

自身の研鑽が

自身のためだけではなく

「他者」にも資するものにすることです。

 

自利が同時に利他となると信じ

日々励ませて頂いております。

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本堂建替へ⑧ 必ずや

当山では本堂を建替えるに当たり

有縁の皆様に

勧募浄財ご納入の

お願いを呼びかけを

させて頂いております。

 

平成29年10月24日時点で

1億6千6百万円のご寄附を

お納め頂いております。

 

本堂建替基本計画では

総額2億7千万円が目標額と

なっております。

 

本年3月末より

勧募浄財の受付を開始して

10月下旬にさしかかる

現時点においてこれ程の

寄付金が納められたことは

筆舌に尽くしがたい程に

ありがたいことだと感じます。

 

この事業の事務局は

拙僧(副住職)が

担わせて頂いております。

 

拙僧(副住職)が預かる

建設委員会の通帳の記入を

こまめにに行い

通帳記帳された方々の確認を

担わせて頂いております。

 

記帳された方の

お名前とご浄財の記録を

管理台帳と戸別記録簿に

写し取るという作業が

重ねられております。

 

日々の法務等と並行しての作業ゆえ

当初は睡眠時間を大幅に削って

作業しておりました。

 

本堂建替事業に先立ち

地区別に現況報告説明会を開催してから

もうすぐ1年となります。

 

早いものです。

 

お納め頂いたご浄財は

有縁の方のお心が託された

お布施であると心得ております。

 

建設委員会の通帳に記入される

有縁の方のお名前を拝見する都度に

拙僧(副住職)なりに

勧募金に託されたお心を

感じているつもりでおります。

 

仏道においてお布施やご浄財は

三輪清浄(さんりんしょうじょう)

であることが望まれます。

 

お布施を託す者

お布施そのもの

お布施を施される者が

清らかであることが尊いとされます。

 

三輪清浄になぞらえるのであれば

本堂建替にあたりお納め頂いた

勧募金は有縁の方々のお心が託された

清らかなご浄財であるがゆえに

拙僧(副住職)も建設委員会事務局として

普賢院を代表して謹んで

勧募金をお預かりして管理させて頂き

心の結晶としての事業を成満させるべく

やるべきことに励ませて頂く

ということになろうかと

心得ております。

 

歴史的大事業ではありますが

有縁の方々とともに

必ずや成し遂げます。

 


【勧募浄財御寄進のお願い】

本堂建替にあたり

御寄進のお願いを申し上げます。

 

御浄財の多寡を問わず

御志納者のお心通った御浄財として

ありがたく拝受させて頂きます。

 

ご協力の程

何卒お願い申し上げます。


※詳細は下記に記載してございます。

▼建替の趣旨とご協力のお願い

普賢院本堂建替趣意書

 

▼本堂建替基本計画

普賢院本堂建替基本計画

 

▼本堂現況報告資料

普賢院本堂現況報告写真資料

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変わらぬ春と思えども

当山では通夜にて

御詠歌をお唱えしますが

よくお唱えするもので

追弔和讃(ついちょうわさん)

という御詠歌があります。

 

人のこの世は長くして

変わらぬ春と思えども

はかなき夢となりにけり

あつき涙のまごころを

みたまの前に捧げつつ

おもかげしのぶも悲しけれ

しかはあれどもみほとけに

救われてゆく身にあれば

思いわずらうこともなく

とこしえかけてやすからん

 

お一人お一人の

人生の旅路は唯一無二の

尊いものです。

 

生涯を全うする

その時をいつ迎えるかは

誰にも分からぬことです。

 

それゆえに

「今」を大切に

しなければなりません。

 

それがそのまま

有縁の方々のご供養にもなり

「今」を共にする有縁の方々の

ためにもなるものと信じます。

 

有縁の大切な方が

とこしえかけて

安らかなることの願いを

生き方そのものを以て

お捧げいたします。

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柿を味わう

檀家さんから柿を頂きました。

 

拙僧(副住職)は

桃・柿・スイカを

こよなく愛しております。

 

そんなことを

葬儀や法事の際に

中央青果にお勤めされる

親しい檀家さんとお話した所

沢山の柿を差し入れて下さいました。

 

名産地である和歌山の柿に

温かなご縁を感じながら

美味しく味あわせて頂きました。

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