八戸市内の小学校への絵本寄贈が叶いました

少し前のことになりますが

知人の方にお取次ぎいただき

八戸市教育委員会を通して

八戸市市内の小学校への

絵本『龍になったおしょうさま』の

寄贈をご快諾いただいたので

5月2日に八戸市庁の

教育委員会へ絵本を

お渡しいたしました。

 

豊崎小学校へは

すでに寄贈しておりまして

三条小学校へは

オダプリントの社長さんが

お届け下さることになったので

小田さんを通して

寄贈されます。

 

郷土の誇る伝説の

いちバリエーションに

親しんでいただければ幸いです。

 

 

書籍寄贈のルートに関して

いくらか詳しい方からのアドバイスで

当初は八戸市博物館に

相談すると心強いとのことだったので

お寺の行事にお見えになっていた

博物館の方に話題をお伝えして

後日改めて相談させていただきたい旨を

お伝えしたのですが

どうやら事情が様々あるようで

博物館が窓口になるのは難しいと

かたり部メンバーに伝言がありまして

別ルートでの寄贈となりました。

 

詳細や趣旨を踏まえて

正式にお願いする以前に

窓口にはなれないとの伝言を

いただいた形になったわけですが

明確にお断りしなければならない

ご事情があるのでしたら

直接住職に

ご一報いただければ

良かったのにと

非常に残念に感じています。

 

怒り恨みは全くありませんが

多重の意味で

「非常に」残念に思います。

 

断りの言伝を預かった方が

板挟みのような感じで

精神的負担がかかっていたように

見受けられましたし

とても申し訳なく思いました。

 

雑把に耳にした所では

“感謝状目的の寄贈”と

捉えられているような言い回しに

聞こえるようなことも

おっしゃられたようで

拙僧としては

詳細や趣旨を聞く以前に

そうした偏見による

事の決定がなされたことに

疑念を抱いております。

 

博物館での対応が

難しいと伝言を受けて

行政的窓口では

伝説の類の書籍を

取り扱うのが難しいものと

考えていたのですが

どうもそういったわけでは

ないようでした。

 

拙僧のみならず関係者において

こうした疑念が生じたのは事実で

良い気分であるわけはありません。

 

繰り返しますが

住職としては

この件について

怒りや恨みは全くありません。

 

理由があってのご判断であることは

重々承知しているのですが

その理由について

伝えるべき者に

明確に示すべきだったと感じます。

 

絵本寄贈の受け入れ先を募集しております

昨年クラウドファンディング(CF)で

制作した絵本『龍になったおしょうさま』

の寄贈受け入れ先と

なって下さる所を

募集させていただきます。

 

寄贈用で製本した絵本は

70冊となります。

 

当初は

八戸市博物館に相談させていただき

市内小中学校や公民館等へ

寄贈させていただきたいという

案があったのですが

伝説の類の内容の絵本ですと

行政的窓口では

対応が難しいようなので

方針を変更しまして

県内外問わず

ご縁ある方の所と

入用の所へ

お贈りしたいと思います。

 

70冊という限定ではありますが

小学校などの教育施設

公民館などの文化施設

福祉施設

各種事業所

お寺

葬儀会館など

寄贈絵本を

お受け取りいただける所がありましたら

普賢院へご連絡下さいますよう

お願いいたします。

 

普賢院においでいただける方には

直接お渡ししますが

遠方の場合は

着払いでのお受け取りに

ご協力下さいますようお願いいたします。

 

寄贈絵本お受け取り受付

連絡先 普賢院

※住職は不在の場合が多いのでメールでご連絡いただけると助かります。

メール fugenin643@gmail.com

電話 0178-23-2135

※残部が無くなり次第、受付は終了いたします。

 

絵本刊行イベントの動画を用意しました

4/10に八戸ブックセンターで開催された

絵本『龍になったおしょうさま』

刊行記念イベント

「十和田湖伝説と南祖法師」の

様子をお伝えする動画を用意しました。

 

ご覧いただき

当地に伝わる伝説と

ご縁を深めていただけると幸いです。

 

種市佳子さんによる

素晴らしい

絵本読み聞かせに始まり

絵本の原本である写本の紹介や

クラウドファンディングでの絵本づくり

にまつわるエピソード

さらに絵本づくりに込めた

メッセージについて

絵本の文と編集をご担当いただいた

こつひつじや小松美央さんと

お伝えさせていただきました。

 

絵本刊行記念のイベントが行われました

八戸ブックセンターの

読書会ルームにて

絵本『龍になったおしょうさま』

刊行記念イベント

「十和田湖伝説と南祖法師」が

開催されました。

 

とても素敵な空間で

和やかな時間を

ご一緒させていただき

感謝しております。

 

ご一緒下さった皆様

ありがとうございました。

 

催事の様子をお伝えする動画を

編集したのですが

書き出しに時間がかかっているため

YouTubeチャンネルへのアップは

明日とさせていただきます。

 

厳しい時代背景と神童南祖丸という視点

 

▼イベント情報はコチラ

「十和田湖伝説と南祖法師」の詳細

 

令和4年4月10日午前10時から

八戸ブックセンターで開催される

絵本刊行イベント「十和田湖伝説と南祖法師」

は残席1となりました。

 

感染症対策の兼ね合いで

今回は定員10名での開催です。

 

当日のスライド資料を本日仕上げました。

 

短い時間ですが

有意義な時間を

ご一緒させていただきたいと思います。

 

クラウドファンディングで制作した

絵本『龍になったおしょうさま』の

“原作”は『十和田山神教記』

(とわださんじんきょうき)

という幕末の写本で

当山では2冊所蔵されております。

 

この写本は

その内容が

仏教説話的要素が色濃い点に

特徴があります。

 

現在

十和田湖の現地で「伝説」として

語られている内容は

様々な写本の要素が

組み合わされて成っていると

指摘することが出来ます。

 

近世以降(江戸期以降)

様々な写本が作られて

様々な形で様々に語られるわけですが

このバラエティーに富んだあり方への

向き合い方は

まだまだ未着手の部分があるように思います。

 

一つ例をあげるとすれば

時代背景的な部分でいえば

死生学で指摘される

死生観の転換を踏まえることも

出来ると思われます。

 

“神仏の申し子”であったり“神童”として

描かれる南祖法師が

最終的に神仏につながる存在になり

入定(にゅうじょう)して

十和田湖を介した

現世と“地続き的な常世”にあり続けるような

描かれ方に

その時代的死生観が反映されていると

想定するならば

これまで主に考えられてきた筋書き以外に

浮かび上がってくる「時代の声」が

聞こえてくるように思うのです。

 

本堂建替や住職交代という節目にあったため

改めて過去帳を見てみると

江戸〜昭和のある時期までは

とても多くの子どもが亡くなっていることに

気が付かされます。

 

子どもの成長にちなんだ行事を

大切にする伝統が

日本にはありますが

これは子どもが健やかに生育することが

いかに尊いものとして

捉えられていたのかということにも

通じる話とえいます。

 

江戸期の東北は

幾度も飢饉(ききん)に見舞われ

子どものみならず

多くの命が犠牲になっています。

 

当山の棟札(むなふだ)や文書の類を見ても

そういった時代において

切実に願いが捧げられた形跡が見られます。

 

このような視点から

南祖法師の伝説を眺めると

これまでとは少し異なった心情の持ち方による

伝説との向き合い方を

想定出来るように思います。

 

実は本年2月に

青森県津軽地方のある慣習を事例とした論文を

現代教化研究所という研究機関の研究員として

提出したのですが

これは死生観を手がかりとして

現代的供養の特徴について

述べさせていただいたものです。

 

2年越しの執筆だったので

当初の予定よりも

掘り下げた形で仕上げることが出来まして

その一連の研究の中で

近世の東北の状況が

いかに過酷なものであったのかを

改めて確認させられました。

 

という伏線があり

十和田湖伝説を死生観という観点を踏まえて

眺めてみることの可能性に思い至ったわけです。

 

 

 

 

少し話は変わりますが

当山は南祖法師が修行したとされるご縁で

十和田湖伝説が語られる際に

触れられることが多くあります。

 

十和田湖において

伝説は観光資源として大切にされており

それをもとにした取り組みが盛んであるのは

とてもよろしいことだと思いますが

当山の由緒や縁起について

当山が所蔵する棟札(むなふだ)や過去帳を含む文書の記述や

当山・当地にて語り継がれている内容とは全く異なる様々な形で

断定的に語っている方もいらっしゃる様です。

 

十和田信仰の関連寺社は

少ないため

そういったお話を現地等で耳にされた方が

当山においでになられて

色々と質問いただく場合が多いのですが

中には完全な事実誤認を

引き起こされているケースも見られ

これはちょっと…と

思わされることもありました。

 

関連寺社のひとつである

当山が把握する内容とは全く異なる

当山についての言説がなされているわけですから

当山・当地として

歓迎するものであるわけがありません。

 

観光目的としての語りということで

関連地各所にて語り継がれる

寺社の縁起の尊さは

関係ないのかもしれませんが

明らかに配慮に欠けているように感じます。

 

せっかくのご縁があっても

こういったことが続けば有縁各所が

疎遠になってしまうのではないでしょうか…

 

少なくとも

現在の当山としましては

何かご相談されたとしても

お力になれることは

あまりないと考えています。

 

それはそれとして

これまで拙僧泰峻は

お堂内陣にお入りいただき

各仏像を近くでじっくり

ご覧いただくことに対して

あまりに無警戒な部分があったうえ

縁起等の根拠となりうる

所蔵文書等の内容の公開が

最近まで少なかったということもあり

今回話題としているような状況を

ある意味助長していたとも感じられるので

この点は方針を改めたいと思います。

 

普賢院住職には

七崎観音別当という肩書もあり

現在は内御堂となっている

七崎観音堂を司る役目もあります。

 

普賢院(七崎永福寺)と

七崎観音堂(七崎山徳楽寺)の

縁起を守り伝えるのも当山住職の勤めです。

 

そもそも当山は

十和田湖伝説ゆかりのお寺ではありますが

観光のためのお寺ではありません。

 

当山は

檀信徒の皆さんや有縁の皆様により

お支えいただき

お守りされてきた寺院であり

代々「祈り」(供養・祈願など)に

力を入れてきたお寺です。

 

歴代数えられない程

沢山の方々に

携わっていただいてきて

今の普賢院があるということを

お踏まえいただいたうえで

諸事ご対応いただきたいものです。

かたり部よもやまばなし①

2018年に始動した

「かたり部(ぶ)」。

 

2021年12月に

クラウドファンディング(CF)で

絵本づくりのプロジェクトを

行わせていただきました。

 

絵本が出来るに至るまでの

紆余曲折についてだったり

絵本について

よもやまばなしとして

数回にわたって

思いつくままに

記したいと思います。

 

かたり部は

過去と未来を結ぶ現代において

未来に語り継げることを

出来る形で発信するという

取り組みです。

 

語り継ぐ手がかりとしているのは

普賢院に伝わる伝説や伝承であったり

地域の歴史や文化です。

 

結成当初

チームがまず目指したのは

普賢院に伝わる十和田湖伝説の

写本をもとにした絵本づくりでした。

 

江戸末に成立したと見られる

『十和田山神教記』(とわださんじんきょうき)

は仏教説話的要素が色濃いもので

時代を超えて現代を生きる私たちの

胸にも響く内容となっています。

 

写本を絵本にするにあたり

先々のことも踏まえて

内容を「設計」しました。

 

テーマを損なわないよう

主要な場面を配置し

登場人物も最小限にとどめ

絵本仕様に仕立てました。

 

今回の絵本づくりでは

「余白」を作ることを

意識しました。

 

ここでいう余白というのは

ストーリーにおいて

深入りをさけたり

触れられていない部分

という意味です。

 

紙面の都合という

意味も多少ありますが

今後の取り組みを想定して

余白を意識したというのが

大きな理由です。

 

“余白の多い物語”ゆえ

南祖法師の祭事であったり

ワークショップといった

取り組みを通じて

その部分にアプローチしよう

という姿勢で

かたり部では絵本づくりを

実施させていただきました。

 

絵本では直接描かれていない

余白を埋めていくのが

これからの取り組みのひとつとなります。

 

多くの方のご支援のおかげで

完成した絵本の「お披露目会」を

何かしらの形で

行いたいと考えています。

 

なお

CFで作成した絵本

『龍になったおしょうさま』は

非売品となっています。

 

入用のお問い合わせが

多く寄せられていますが

在庫が全く無い状態です。

 

増刷については未定でして

増刷する場合は

再度CFを実施して

ご支援者を募ることに

なると思います。

 

増刷CFを実施する場合

すぐに準備をするのは難しいので

しばらくたってからになると思います。

 

出版の事業として

行っているわけではなく

CFの仕組みにおいて

制作にあたったものなので

単に増刷して入用の方に

お渡しすることが出来ないということを

ご理解いただきたく

お願い申し上げます。

 

絵本づくりCFの記事が掲載されました

今朝の地元紙・デーリー東北に

クラウドファンディング(CF)で

作成した絵本について掲載されました。

 

今回掲載していただいた記事は

デーリー東北の田村純也さんが

昨年末に取材下さったものをもとに

書いて下さったものです。

 

田村さんは

昨年年頭にデーリー東北に

寄稿させていただいた

新春随想の記事でも

お世話になった記者さんです。

 

昨年末の除夜の鐘リレーにも

極寒の中

ご一緒下さいました。

 

そんな記者さんがつづられた記事は

とても素敵なものだなと感じました。

 

さて

暗中模索状態で

紆余曲折ありながらも

多くのご支援者の温かな

お支えのおかげで

絵本づくりCFは

目標を達成することが出来ました。

 

思った以上に反響が大きく

CF終了後も

絵本へのお問い合わせが

多く寄せられております。

 

完成した絵本

『龍になったおしょうさま』は

ご支援者にお渡しする分と

教育機関等へ寄贈する分のみ

製本いたしました。

 

朝刊の記事をご覧になられて

お問い合わせを

多数いただいたのですが

お譲り出来る在庫は

全くない状態です。

 

ただ思った以上に

お問い合わせが

多かったため

増刷CFも含めて

対応を検討したいと思います。

 

単に増刷して

お代と引き換えに

お譲りする形となると

収益事業となってしまうため

増刷するとすれば

CFへのご支援者を

改めて募らせていただき

製本するという運びになると思います。

 

今後の対応については

決まり次第

お知らせいたします。

 

絵本の発送作業がもうすぐ終わります

クラウドファンディングで

製作した絵本『龍になったおしょうさま』

の発送作業がもうすぐ終わりそうです。

 

郵送分は本日全て発送を終え

あとは直接受け取りの方に

お渡しするのみとなりました。

 

第一陣で発送した方には

すでに届けられているようで

到着のお電話を

多数いただいております。

 

まだ届いてない方には

近日中に届きますので

もう少しだけお待ち下さい。

 

絵本は順次発送しております

当山では

お寺の新聞である寺報(じほう)には

年頭に全ての檀信徒の皆様に

お届けする『おてらだより』

年4回(小正月・春秋彼岸・お盆)

刊行する『おてら通信』

夏に発行する『寺子屋だより』

の3種類があります。

 

昨日は『おてらだより』を

一気に書き上げて印刷を発注し

本日は『おてら通信』を

一気に仕上げて印刷を発注しました。

 

人間やれば出来るものだなと

毎年末感じております。

 

それとは別の話になりますが

絵本『龍になったおしょうさま』の

発送を順次行っております。

 

年末までには

発送作業が終わりますので

もうしばらくお待ち下さい。

 

絵本と返礼品のご祈祷を行いました

絵本づくりクラウドファンディング(CF)は

現在発送作業を進めております。

 

完成した絵本と返礼品(お札など)の

ご祈祷を行いました。

 

本当ですと

お運びいただける方に

おいでいただいて

ご祈祷をご一緒出来れば

良かったのですが

今回は法要の様子を撮影して

動画をご覧いただく形にしました。

 

絵本と返礼品(お札など)は

準備が整い次第

順次発送いたしますので

もう少しお待ち下さいませ。