新たな本堂が完成して
1年と少しが経ちますが
故人をお寺にご安置される場合が
増えてまいりました。
場合によりますが
当山では現在
本堂の地蔵堂と
会館の脇間にて
ご安置が可能です。
地元や近隣の有縁の方ですと
ご親戚の行き来も負担が少ないですし
使用料も葬儀会館に比して安いので
費用低減にもなります。
本堂建設にあたって
有縁の皆様に
お役立ていただきたく
多目的に使用できるスペース
としての側面が
地蔵堂にはありますし
会館脇間も祭壇を設えて
多用途にご使用いただけます。
ご使用が必要な場合は
お気軽にご相談くださいませ。
新本堂の機能性を
大いに高めているのが
地蔵堂のスペースです。
平時は地蔵堂ですが
こちらのスペースは
多目的に使えるよう
設けられています。
有縁の方がお亡くなりで
お寺にご安置する場合や
お寺から出棺する場合にも
こちらのスペースを
使用することが出来ます。
以前までですと
会館でした対応出来ませんでしたが
新本堂完成以後は
主に地蔵堂にて
対応させていただいています。
有縁の皆さまに
ご協力いただいて完成した新本堂ゆえ
大いにご活用いただければと思います。
新本堂の地蔵堂は
多用途に使えるように
設計されております。
有縁の皆さまと
力を合わせて建立された本堂なので
先々のことを考慮して
お使いいただきやすいように
間取りも考えていただきました。
有縁の方が
ご逝去された際に
同所にご安置することも可能で
既にしばしば
ご使用いただいております。
まだまだ改善の余地はあると思いますが
実際にお使いいただきながら
よりよい環境になるよう
努めたいと考えております。
2/10に行われた
終活サロンの様子を
お伝えする動画を用意したので
ご覧いただけると幸いです。
終活カウンセラーでもある
弟子の中野太陽さんによれば
終活とは
「自身の旅立ちの時を
考えることを通じ
自身を見つめ
今をより良く
自分らしく生きる活動」であり
「後悔しないための活動」だそうです。
今回は
福祉の分野に明るい方との
企画ということもあり
介護についてであったり
健康についてといった内容にも
話が及びまして
とても学びの多い時間となりました。
終活サロンは
本年6月にも開催する予定です。
先代住職である
普賢院第64世・品田泰永僧正の
生前最後の法要となった
令和3年 お盆法要の動画と
9月13日・14日に
執り行われた通夜・葬儀の
フォトムービーを
動画サイトにアップしました。
時の経過は実に早いもので
明日(10/12)は泰永僧正の
五七日(ごしちにち)忌
つまり
三十五日忌となります。
泰永僧正は
僧侶人生において
「丁寧さ」と「心を込める」こと
をとても重んじており
最後まで貫きました。
拙僧泰峻もまた
「丁寧さ」と「心を込める」ことを
大切にして
住職として邁進いたします。
早いもので
先代住職が遷化して
1ヶ月が経過しました。
いつもお世話になっている
写真館の
グランフォートさんに
儀式の様子を
撮影していただいたので
アーカイブとして
その写真の一部を
こちらでも掲載させていただきます。
原因は分かりませんが
グランフォートさんから
頂戴したデータを
拙僧泰峻のパソコンだと
開くことが出来なかったので
応急処置として
転送サービスのサイトから
一枚一枚DLしなければ
ならなかったことに加え
当ブログでは
掲載可能な写真の容量に
上限があるため
本当に全体の一部しか
紹介出来ませんが
儀式自体の雰囲気は
つかめるかと思います。
ご覧いただき
先代住職・泰永僧正を
お偲びいただければ幸いです。
【令和3年9月13日】
出棺供養の様子
通夜の様子
【令和3年9月14日】
葬儀の様子
10月14日に予定していた
終活カフェは
中止することにいたしました。
終活カフェは
事前申込みなどの
対応をしておらず
参加人数の制限も
設けていないため
ウイルス対策が
不十分であると判断し
今回の開催は見送らせていただきます。
予定では「お墓」を
テーマにこれからの
ご供養について
色々と考える時間に
するつもりでおりました。
多くの方が
ご興味をお持ちのテーマでしたし
お墓に関連するお悩みや不安が
多い昨今ゆえ
考えるきっかけとなる時間を
設けることは意義あることだと
考えていたのですが
ウイルス対策の面において
不徹底であったため
残念ですが今回は
開催を断念いたします。
ここ最近
八戸では感染状況が
かなり落ち着いているだけに
感染対策を十分にした上で
催事を行うべきと思いますので
ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
9/14に執り行われた
泰永僧正(行年72)の密葬の
動画をYouTubeチャンネルに
アップしました。
業者さんにも
一連の儀式の撮影を
お願いしているのですが
仕上がりには
もう少し時間が
かかると思うので
取り急ぎ手持ちの機材で
撮影したものを素材に
編集しました。
最近の当地での葬儀は
一般会葬者は定められた
会葬時間内にお焼香していただき
お帰りいただいて
その後
遺族親族の皆様が参列して
儀式が執り行われる
という形式となっています。
泰永僧正の密葬の際も
予定していた会葬時間より
大分早い時間から
多くの方にご会葬いただき
お焼香いただきました。
密葬等の儀式は
遺族親族に加え当山の総代さん方と
参列いたしました。
31年にわたり
当山住職を担った
泰永僧正の儀式は
有縁の諸寺院方により
厳かにお勤めいただきました。
動画を通じて
少しでもお偲びいただければ
幸いです。
当山中興
第64世住職
傳燈大阿闍梨
泰永僧正の葬儀を
終えました。
多くの方に
お焼香いただき
祈りを捧げていただきました。
ご参列下さった皆様
お焼香においで下さった皆様
お花を送って下さった皆様
弔電をご発信下さった皆様
本当にありがとうございました。
今回の葬儀は
正確には密葬(みっそう)
といいます。
寺院の一住職の葬儀は
密葬の後に
本葬と晋山式(しんざんしき)を
執り行う場合がほとんどです。
密葬というのは
本葬や社葬の前に
行われる葬儀のことです。
密葬と聞くと
“密かに”小さく行う
葬儀のように誤解されて
いる場合があるようですが
小規模で行う家族葬とは
全く違う形式です。
63世裕教(ゆうきょう)大和尚が
遷化(せんげ)した際は
逝去して間もなくして
密葬を執り行い
一ヶ月後に本葬・晋山式が
行われています。
晋山式とは
新住職の儀式です。
本葬や晋山式については
いつまでに執り行わなければ
ならないといった
決まり事はないようです。
急逝した住職は
新本堂の完成を
心底楽しみにしておりました。
本堂落慶を見ずして
遷化したことが
何よりも残念です。
今回の密葬では
東北宗務支所のご寺院様方と
住職と同期のご寺院様方に
お勤めいただきました。
お導師様をお勤めいただいたのは
真言宗室生寺派管長
大本山室生寺座主
網代智明大僧正猊下(げいか)です。
当山は
真言宗豊山派ですが
真言宗室生寺派とは
もともと一つの宗派です。
住職と同期とはいえ
一宗派の管長猊下に
お導師様をお勤めいただき
光栄に思います。
お導師様もすごいのですが
かけつけて下さった
住職と同期の他の皆様も
とても尊い僧正様方で
本当にありがたかったです。
同期の僧正様方には
火葬の待ち時間の間に
色々とお話を伺いまして
アドバイスをいただいたのですが
新本堂完成を心待ちにしていた
住職のことを考えると
本堂落慶と本葬・晋山を
併せた形にしてはどうだろうか
との妙案をいただきました。
もう少し踏み込んでいうと
出家者であり
阿闍梨であった
泰永僧正のお骨(こつ)を
浄舎利(じょうしゃり)と
見立てて安置して
落慶法要と晋山式を
行っても良いのでは
というご指南です。
本葬も晋山式も落慶式も
別々に丁寧な形で行うのは
現実的にかなり負担も多く
身体がもたないとの
アドバイスもいただきました。
それらのご教示を受けて
拙僧(副住職)なりに
考えてみたのですが
「本葬」という形ではなく
「第64世泰永大和尚歎徳供養」
のような形で
「葬送」の意味あいよりも
「歎徳(たんどく)」の意味あいを
大切にさせていただき
慶事である落慶式や晋山式と
並べても違和感ないようにして
法要を厳修するのが
良いかもしれないなと
考えております。
生前の住職のことを思うと
その形が何よりもの
ご供養になるのではと思います。
住職が逝去して
まだ日が浅いのですが
やるべきことが
山積みとなっています。
これから
忙しくなると思いますが
健康には十分気をつけて
取り組んでいきたいと思います。
泰永僧正は
心優しく誠実な僧侶でした。
拙僧(副住職)は
本当に沢山のことを
教えてもらいましたし
住職が逝去した後のことも
生前から託されていることが
多々あります。
それらは
住職亡き今もなお
失われることはありませんし
拙僧(副住職)が
これから歩む上で
大きな意味を持つものといえます。
住職に託された思いを胸に
これからも日々を大切に
自身の出来ることを
出来る形で積み重ねていくことが
何よりのご供養になると信じています。
まだまだ
力不足の身ではありますが
当山檀信徒の皆様や
地域の皆様
有縁の皆様のために
寳照山普賢院の護持(ごじ)に
一層力を注いでまいる所存です。
住職生前中
お世話になった全ての皆様に
改めて感謝申し上げます。
本当にお世話になりました。
故人にかわり
重ねて感謝申し上げます。
法嗣 泰峻
合掌
チューリップを見かけると
ゴールデンウィークに
入ったと実感します。
昨年の今頃は
緊急事態宣言下
ということもありましたが
力を持て余している
子どもたちと
動画をこしらえて
アップしていたことが
思い出されます。
ゴールデンウィーク中は
法事なども多いため
遠出は出来ないので
今年もまた子どもたちとの
思い出つくりとして
何か形にしたいと考えています。
ここ何年か普賢院では
行事の様子などを
短い動画に編集して
アップしていますが
如何せんド素人なので
曲がりなりにも
動画を編集すること自体が
とても良い学びとなっています。
なので
昨年の子どもたちとの動画も
作る過程において
多くのことを
得ることが出来ました。
少し話のテイストが変わりますが
様々な事情があって
ご自宅に仏壇や位牌がない場合
故人の写真を部屋に飾り
手を合わせるというケースが
あろうかと思います。
現代の葬儀において
遺影は必ずといってよい程
準備されています。
儀式中は大型モニターに
遺影を出力することも
今では珍しくありません。
ありし日の姿が
留められた写真は
もはや葬儀には欠かせないものに
なっているように思います。
通夜や葬儀の際に
思い出の写真や動画を編集した
ムービーを流すことも
葬儀店のオプションとして
用意されています。
葬送儀礼の“意味合い”は
時代時代の死生観の移り変わりと
深く関わりがありますが
現代の葬送儀礼は
追憶に重きが置かれているといえます。
追憶にあたり写真が
重要な意味を持つようになったように
動画が身近なものになるにつれ
追憶の一方法として
これまで以上に根を下ろす
可能性は大いにあると思うのです。