濃ゆい令和2年度でした

令和2年度は

激動の1年であり

歴史的な1年でした。

 

主な出来事の写真を

並べてみたのですが

とても濃ゆい年だったことが

よく分かります。

 

この激動の1年を通して

とても多くのことを

経験させていただきました。

 

この経験を新年度に

しっかりと繋げて

心機一転

励んでまいりたいと思います。

 

▼引っ越し(2020年3月〜9月下旬)

 

▼仮本堂・仮観音堂・仮地蔵堂設営(2020年9月下旬)

 

▼解体(2020年9月下旬〜10月)

 

▼立木伐採(2021年3月)

 

▼会館脇間をリノベーション(2020年3月末)

 

▼リモートワークに試行錯誤(2020年3月〜)

年度末に春を目一杯感じました

どの分野でも

年度末に整えなければならないことが

沢山あると思います。

 

お寺も状況は同じでして

県庁への書類であったり

会計の処理であったり

その他庶務全般にわたり

“全集中”で整理しました。

 

昨年度の年度末は

かなりバタバタしたので

今年度も色々と

苦戦すると思いきや

例年以上にスッキリと短時間で

終えることが出来ました。

 

思い返すと

ウイルス禍によって

様々な出張や予定が取りやめになり

オンライン化したものも多く

「新しい生活様式」の模索が

なされた今年度でした。

 

その影響もあって

年度末の諸整理がシンプルに

なったのだと思います。

 

本日の八戸は

春が感じられる陽気でした。

 

薄着でも過ごせるほど暖かく

気持ちも軽やかになりました。

 

ここ最近は

境内のフキノトウを

ちょくちょく採って

春の味覚を堪能しつつ

春を楽しんでおります。

 

本日夜はオンラインで

所属する研究所のミーティングがあり

拙僧(副住職)は幹事を

仰せつかっており

これが今年度最後の

大きな予定となります。

 

夜であっても

ストーブを稼働させなくても

過ごせる程になったので

リモート会議の準備の

負担も格段に少なくなりました。

 

心持ち軽やかに

過ごせる季節が到来したことが

とてもうれしく感じられます。

 

真言宗の本尊・大日如来

先日

普賢院本尊・愛染明王像が

修繕のため搬出されました。

 

現在は

厨子内に大日如来を

お祀りして

厨子の扉は閉じております。

 

この大日如来像も古いもので

昨年台座と光背と厨子を

弘前にお住まいの

仏師・小堀寛治さんに

制作していただきました。

 

真言宗では

お仏壇の本尊として

大日如来がお祀りされます。

 

それは

真言宗の本尊が

大日如来とされるためです。

 

真言宗のお寺では

金剛界曼荼羅と

胎蔵曼荼羅という

2つの曼荼羅がお祀りされますが

中央には大日如来が

描かれます。

 

曼荼羅には

とても多くの仏さまが描かれますが

それらは全て

大日如来のお姿のひとつとされます。

 

大日如来は

本質的な仏さまとされるゆえ

当山本尊・愛染明王がお留守の間

同所にお祀りしております。

 

 

▼愛染明王像搬出の様子(動画)

https://www.youtube.com/watch?v=JbyBZtnKRe4

 

 

▼愛染明王像光背裏

光背裏には

寶照山普賢院本尊新造立志趣者奉為

大守公御武運長久国家安穏及護持宥瑗

法運長遠院内繁昌也敬白

文化七歳次庚午九月大祥日教道覺宥代

寶珠盛岡山永福密寺現住法印宥瑗寄附之

と朱書きされています。

 

▼大日如来像

当山本尊・愛染明王像が

お留守の間は

真言宗の本尊である

大日如来を厨子にご安置し

厨子の扉を閉じさせていただきます。

新本堂を建設していただく松本工務店の工場を見学させていただきました

新本堂の施工業者である

松本工務店の工場へ

建設委員会の皆様と

見学させていただきました。

 

新本堂に用いられる建材の準備が

順調に進められている様子でした。

 

とても立派な木材が用意されており

新本堂はかなり剛健で立派な

ものになると思います。

 

見学の様子を

短い動画にしたので

ぜひご覧下さいませ。

 

一年前の今頃は

そういえば昨年の今頃は

旧本堂解体に向けて

引っ越し作業を始めた辺りです。

 

大人数で集まることが

難しい雰囲気だったこともあり

たとえ独りであっても

コツコツ少しづつ毎日

作業を進めようと決心して

引っ越し作業を始めたのが

昨年の春彼岸入りの日です。

 

幸いなことに

お弟子さんにも

協力していただくことが叶い

着々と作業を

進めることが出来ました。

 

古い仏像や仏具

さらには文書の確認もしながら

整理をすることが出来たおかげで

貴重な発見も相次ぎ

とても有意義な作業だったとも

感じています。

 

昨年の写真と

現在の写真を並べると

その変化は一目瞭然です。

 

ものすごいパワーを

必要としたこの一年でしたが

順調にかつ無事に

事を進められているのは

間違いなく

沢山の方のお力添えのおかげです。

 

明日の午後は

建設についての会議が行われます。

 

議案ひとつひとつを丁寧に

話し合わせていただきたいと思います。

 

▼昨年4月

 

▼昨年5月

 

▼昨年8月

 

▼現在

本尊愛染明王像が修繕へ出発いたしました

修繕のため

本尊・愛染明王像が搬出され

修繕いただく秋田の職人さんのもとへ

出発いたしました。

 

文化7年(1810)に普賢院は

火災に見舞われて

本堂もろとも本尊像も

焼失してしまいました。

 

そういった経緯もあり

当時の本坊住職・宥瑗(ゆうえん)が

現在の本尊像を新造奉納されました。

 

光背裏には朱書きで

以下のように記されています。

 

寶照山普賢院本尊新造立志趣者奉為

大守公御武運長久国家安穏及護持宥瑗

法運長遠院内繁昌也敬白

文化七歳次庚午九月大祥日教道覺宥

寶珠盛岡山永福密寺現住法印宥瑗寄附之

 

ここに記されている

「大守公」とは当時の

盛岡南部藩藩主・利敬(としたか)公です。

 

当時は

当山を祖院として

江戸初期に盛岡に建立された

宝珠盛岡山永福寺が当山の本坊で

それに対して当山は

自坊という位置づけでした。

 

光背裏の朱書きにあるように

本坊住職が宥瑗(ゆうえん)で

自坊住職(教道)が覺宥(かくゆう)の代に

愛染明王像が納められています。

 

宥瑗は仁和寺の方で

年に何度かしか

本坊には滞在出来なかったようですが

滞在中は多くの学僧の方などが

尋ねられたそうです。

 

当山には

宥瑗上人の名が刻された香炉が

ひとつ残されています。

 

愛染明王像の修繕は

令和4年秋に仕上げられる予定です。

 

お戻りは

新本堂完成の時となります。

 

装い新たな本尊様が

新たな本堂にお帰りになられ

お祀りされる日が

待ち遠しく感じられます。

 

本尊様が厨子から

運び出されて

修繕に出発される光景を

目の当たりにして

新たな歴史が

いよいよ本格的に

紡がれているということを

強く強く感じました。

 

春彼岸後の写経カフェ

本日は

寺子屋ワークショップ

写経カフェが開催されました。

 

最近は規模を縮小して

開催しています。

 

告知を行わず

いつもおいでになられていた方が

中心にご参加下さっています。

 

ウイルス対策にも

ご協力いただきつつ

さらには後片付けにも

お力添えをいただきつつ

皆様のおかげをもちまして

毎回無事に開催出来ていることを

ありがたく感じています。

 

写経カフェの動画をアップしました。

 

よろしければご覧下さいませ。

 

明日より本尊像がお留守となります

修繕のため明日午後に

当山本尊・愛染明王像が搬出され

職人さんのもとへ

お出かけされます。

 

その間は厨子に

大日如来像を安置させていただき

厨子の扉は閉めさせていただきます。

 

大日如来は

真言宗の本尊であり

全ての尊格(仏さま)は

大日如来のお姿のひとつとされます。

 

そのような教学的なことも踏まえ

本尊厨子には大日如来様を

お納めいたします。

 

愛染明王像のお戻りは

新本堂が完成する

来年秋の予定です。

 

 

▼本尊・愛染明王像

文化7年(1810)年に

当時の本坊住職により

奉納されました。

 

▼大日如来像

 

墓地整備の方針が大方定まりました

本堂建替事業では

境内整備も行われますが

その一環として

墓地整備も行われます。

 

立木伐採工事も終わり

墓地整備についての

打ち合わせが

本格的に始まりました。

 

特に

彼岸入り直前から

毎日のように

あれこれと詳細を

詰めております。

 

ご担当いただく

番地石材店さんにご協力いただき

何度も修正を重ねている段階ですが

大方の方針は定まりました。

 

後世に託すものなので

熟考に熟考を重ねて

納得のいく形に

したいと思います。