12分の1

ニュースによると

ここ最近の八戸は

3月中旬並の気温だそうです。

 

境内の光景も

1月とは思えないような

ものになっています。

 

気がつけば1月も末日。

 

今月は沢山のことが立て込み

初頭から非常に慌ただしかった

ということもあり

あっという間に過ぎ去った

ように感じています。

 

1年の12分の1が

もうすでに終ることが

とても驚きです。

 

本日午前中は

暖かかったので

リフレッシュの意味も込めて

外での作業に励みました。

 

昨年末から本年初頭まで

境内に飾っていた

イルミネーションの後片付けに

“無心”で取り組みました。

 

外の風を肌に感じながらの作業は

何とも気持ちの良いものです。

 

こういった作業のことを

仏道では総じて作務(さむ)といいます。

 

作務は

片付けると同時に

自心も整えることです。

 

本年の1月末日に

良い作務に励むことが出来ました。

 

2月も様々なことが

予定されているので

しっかりと精進したいと思います。

 

▼お寺イルミネーションの様子(youtube)

https://www.youtube.com/watch?v=pqtdS7Ypn74

葬儀が多様化する中においても

白木の位牌

五輪塔婆(ごりんとうば)

七本塔婆(しちほんとうば)。

 

当山では葬儀の際に

これらに梵字や文言を

筆でしたためます。

 

昨今は葬儀も

多様化しているといわれます。

 

多様化することは

至極当然のようにも感じられます。

 

どのような形式であれ

規模の大小がどうあれ

儀式における大切な作法等は

きちんとお勤めすべきものと

当山では考えておりますし

そのことの重要性を

昨今改めて感じております。

 

全国にはお寺が

約77000(H29時点)あります。

 

当たり前のことですが

お寺は宗派が同じであっても

“フランチャイズ”ではないので

お寺ごとに運営体制が異なりますし

法事や葬儀などの法式も異なります。

 

その違いは

お寺ごとの伝統であったり

歴代住職の志であったり

地域性が関わるものといえます。

 

当山においても

時代とともに

法式が変わっていますが

変えてはならない部分や

忘れてはならないことについては

しっかりと守らせて頂きたいと思います。

 

現本堂最後のご開帳〜2/10おこもり護摩法要〜

当山観音堂本尊である

七崎観音(ならさきかんのん)は

毎年旧暦1月17日にご開帳され

そのご宝前で

護摩法要が厳修されます。

 

本年は2/10が

旧暦1月17日にあたります。

 

現在の本堂で行われる

最後のご開帳となります。

 

現本堂で最後という

“歴史的な”おこもり護摩法要を

ご一緒しませんか?

 

どなた様でも

ご参加頂けますので

是非多くの方に

おいで頂ければと思います。

 

一時は存続の危機に

直面した行事でしたが

有縁の皆様のおかげで

ここ数年は沢山の方に

おいで頂けるようになりました。

 

本年も多くの方と

年に一度の尊い時間を

ご一緒させて頂ければと

願っておりますので

よろしければご一緒下さいませ。

 

皆様のご参列

心よりお待ちしております。

 

※詳細は

パンフレットに掲載してあるので

下記をご参照下さい。

 

▼詳細はコチラ

R2おこもり広告(正)

 

▼2019年の様子(youtube)

https://www.youtube.com/watch?v=MRrJStgPkPM

 

令和の初不動

本年の初不動(はつふどう)。

 

初不動とは

その年最初の

不動明王(ふどうみょうおう)の

ご縁日のことで

1月28日がその日にあたります。

 

本年の初不動は令和になって

初めての初不動でもあります。

 

“令和の初不動”にあたり

有縁の方と護摩(ごま)を

夕刻に厳修いたしました。

 

護摩の炎が

いつになく綺麗に燃え上がり

とても厳かなひとときでした。

 

魅力的なお寺ヨガ【参加者募集中です!】

お寺の空間。

 

古くから

心をしずめるために

瞑想が行われたり

自身の研鑽のために

修行が行われた

清らかな空間でもあります。

 

普賢院は

静かな環境にたたずむ

古いお寺です。

 

静寂なお寺の空間で

心と体を整える

寺子屋ワークショップ『お寺ヨガ』

2/2午後3時より開催されます。

 

当山では

寺子屋ワークショップを

自利利他(じりりた)の実践として

開催しており

参加費の一部が国際協力活動に

あてられるので

ご参加頂くことは

国際協力活動にも重なります。

 

ご自身のために

心身を整え

そして利他(りた)の

お時間にもして頂くお寺ヨガ。

 

参加者募集中なので

ご都合のよろしい方

ご興味をお持ちの方は

是非ご一緒下さいませ!

 

【お申し込み先】

電話 0178-23-2135

メール fugenin643@gmail.com

※担当者が不在の場合が多いため

メールでご連絡頂けると助かります。

 

日程:令和2年2月2日(日)

時間:午後3時〜5時

会場:普賢院ふれあい豊山館

会費:2000円

定員:24名

持ち物:ヨガマットorタオルケット

※倍音浴瞑想の際は、毛布があると

一層心地よくお過ごし頂けます。

 

ぎっくり腰に学ぶ

拙僧(副住職)は

一週間前に

ぎっくり腰を人生で初めて

経験しました。

 

長女を抱っこした瞬間に。

 

腰痛はかなり厄介であることを

ここ一週間はしみじみと

感じております。

 

出張や法務が立て込んでいるため

休むわけにもいかず

腰痛をビシビシと感じながら

日々を過ごしております。

 

少しずつ快方に向かっていますが

しゃがんだり立ったり

物を持ったりする時は

かなり慎重に動いています。

 

調べてみると

ぎっくり腰になったからといって

ひたすら安静にするのは

かえって良くないようです。

 

なるべく

日常の生活を維持する方が

良いそうです。

 

ということなので

安心して

まだ残る腰痛を感じつつ

法務もお勤めしたいと思います。

 

ぎっくり腰になって

クシャミと咳が腰に響くということ

車のブレーキやカーブの時のGが

腰に響くということ

寝返りが腰に響くということ

低い椅子だと立つ時に

辛いということなど

色々と感じたことがあります。

 

仏道では誰しもが

向き合わなければならないことを

四苦(しく)といいます。

 

この「苦」とは

辛いとか苦しいといった

ニュアンスとは異なります。

 

四苦は

「生(しょう)」

「老(ろう)」

「病(びょう)」

「死(し)」

の4つのことです。

 

ぎっくり腰はそのうちでいえば

「病」あるいは「老」に

あたると思います。

 

それぞれの「苦」には

きちんと向き合うことが

大切であるとされます。

 

今回のぎっくり腰は

「病苦」「老苦」と

改めて向き合うよう

拙僧(副住職)に贈られた

良いタイミングであったと

前向きに捉えようと思います。

 

旧暦元日の写経カフェ

本年最初の

寺子屋ワークショップ

写経カフェが

開催されました。

 

2020/1/25は

旧暦の元日でもあり

とても縁起の良い

タイミングだったと思います。

 

新暦の元日では

年頭祈祷と不動護摩。

 

旧暦の元日では

写経カフェ。

 

令和2年は幸先が良く

新旧いずれの暦においても

良い元日を過ごさせて頂いたと

感謝しております。

 

例年ですと

参加者があまり多くない

1月の写経カフェですが

本年は多くの方にご参加頂きました。

 

また

写経カフェにあわせて

おてらおやつクラブの

発送作業もお手伝い頂きました。

 

本年も

出来ることを積み重ね

自利利他(じりりた)の

実践に励みたいと思います。

 

変わり続ける大切さ

当山では

様々な催しがあり

そちらの印象が強いのかもしれませんが

それ以上に

葬儀や法事が圧倒的に多いお寺です。

 

令和元年でいうと

有縁の方の葬儀だけで五十数件あり

法事となるとその数倍の件数です。

 

葬儀は

1日で終わるケースもありますが

八戸近辺の場合は

亡くなられてから5日目を

葬儀にあてることが多いです。

 

ということは

多くの場合3〜4日のうちに

白木の位牌や塔婆をはじめとする

書き物を用意して

お寺の過去帳にも

必要なことを書きしたためて

さらにはご自宅の位牌や過去帳

位牌堂の位牌や過去帳

加えて名簿等様々な書類を整えて

といったことを

しなければなりません。

 

短期間に

数件の葬儀が重なることも

珍しいことではないので

“てんやわんや”していることが

年に何回もあります。

 

現在では

毎月の東京への出張や

研究調査での出張や

研修なども多いので

本年も年頭から

今日にいたるまで

“てんやわんや”しております。

 

これは当山に限らず

似たような状況下にある

お寺は多いと思います。

 

当山は「大寺院」ではありませんし

僧侶の職員さんを雇って

数名で法務を行っているお寺ではないので

現在の体制では

全てを主に1人で

行わなければなりません。

 

令和元年は

何とか無事に過ごすことが

出来ましたが

「1人で全てを行う」のは

件数的にも現実的にも

厳しくなっているように

感じております。

 

あまりに沢山のことが重複した時は

日程が長引いてしまうこともありますし

体力的にどうしても“疲労感”が

にじみ出てしまうので

かえってご宗家の皆様にご心配を

おかけしてしまうこともありました。

 

歴代「丁寧な儀式」を

心がけてきた当山ですし

この部分はきちんと

継承させて頂きたいので

丁寧さを心がけられる環境を

きちんと考える必要が

あるように思います。

 

そのような環境を整えるべく

拙僧(副住職)が所属する

研究所の先生方にアドバイスを頂きつつ

数年前から様々な方法を

思案・模索しておりまして

近い将来

形に出来ればと考えております。

 

当山は開創より1200年という

永い歴史が伝えられるお寺ですが

それは時代の変化に

しっかりと向き合い

“変わり続け”てきた

ゆえのことです。

 

ここでいう「変わる」というのは

「適応」という意味合いです。

 

特に昨今は

今回の投稿の件以外の部分でも

変わり続ける大切さを

強く感じております。

 

まさに臨機応変。

 

「今」ときちんと向き合わせて頂き

有縁の皆様にご安心頂ける

よりよい環境を整えさせて頂きます。

 

こやすさま

本堂裏の新倉庫建設が始まり

順調に作業を進めて頂いております。

 

最近は現本堂にあるものを

新倉庫へ運び込むもの

修理に出すもの

処分するものなどという感じで

それぞれの対応を検討中です。

 

毎年1/23と8/23は

「子安様」(こやすさま)

と呼ばれる行事が

地元の婦人部各班

もちまわりで

開催されております。

 

子安様とは

子安地蔵の通称です。

 

子ども達の健やかなること

子宝に恵まれること

先立った子ども達の安らかなること等

様々な願いが託されたお地蔵様です。

 

本年1月の子安様の行事は

賑やかに本堂で行われていたようです。

 

子安様は

地域に根ざした尊い仏様であり

当山においても

主要な尊格の1つです。

 

これからも

多くの方にご縁をお結び頂ければと思います。

 

忘れじの上人

東京町田の勝楽寺。

 

勝楽寺先代住職の

茂田真澄師は

昨年8月4日に64歳で

ご逝去されました。

 

とても素敵で偉大な方でした。

 

真澄師は

当山がお世話になっている

アーユス仏教国際協力ネットワークを

立ち上げられた方で

NGO活動にご尽力された方です。

 

拙僧(副住職)妻は

アーユス仏教国際協力ネットワークに

職員として勤めさせて頂いておりました。

 

また

私達の結婚披露宴では

祝辞も述べて頂きました。

 

こちらの御寺院様は浄土宗ですが

慣習として不動護摩が行われます。

 

そのため勝楽寺現住職が

護摩について尋ねたいということで

1/20にお邪魔いたしました。

 

拙僧(副住職)がこちらの御寺院様に

お邪魔したのは2011年以来なので

約10年ぶりということになります。

 

お邪魔した当日は

快晴の日和でした。

 

護摩について

微力ながらお伝えさせて頂き

少しばかり

現住職と職員さんと

ティータイムさせて頂き

帰路につきました。

 

帰り際に

葬儀時の香典返しを頂きました。

 

真澄師は

ご自身の葬儀での香典は

全額アーユスに寄付するよう

遺言されたそうです。

 

香典返しの中に入っていた

しおりに書かれた真澄師のお言葉。

 

私は

仏教を知って初めて

本当の善悪を知りました

 

本当の善悪を知ったからには

善に生くべく

衆生救済の道を

自分なりに

真剣に

ひたすら

走ってきました

 

そして

たくさんのご縁をいただき

多くの方にお世話になりました

 

ありがとう

ありがとう

 

茂田真澄

 

ご自身の道を

ひたむきに歩まれ

世界平和を願われた真澄師。

 

まさに「忘れじの人」。

 

安らかな境地から

私たちを見守って下さい。