「八戸の漢字一文字」をお聞かせください

八戸の漢字一文字を

選ぶとしたら

皆さんはどの漢字を

選びますか?

 

八戸仏教会主催の

「花まつり」が

令和7年6月11日に

八戸市公会堂で開催されます。

 

本年は京都清水寺の

森清範猊下がおいでくださり

選ばれた「八戸の漢字一文字」を

当日に一筆揮毫されます。

 

その漢字を選ぶにあたり

広くご意見を伺わせていただきたいです。

 

下記URLより

回答フォームにとべるので

そちらから漢字一文字を

教えていただきたく存じます。

 

出来るだけ多くのかたに

ご参加いただきたいので

奮ってご応募いただきたく存じます。

 

▼回答フォーム

https://forms.gle/xhmSrbYAsjCVP8ML7

 

春彼岸の写経カフェのご案内

寺子屋ワークショップ

写経カフェのご案内です。

 

令和7年3月25日(火)

時間 午前10時〜正午頃

会場 普賢院ふれあい豊山館

会費 1500円(5月から2000円とします

定員 24名(要申込)

 

参加者を募集中です。

 

寺子屋ワークショップは

自利利他(じりりた)を

大切な理念としています。

 

自分のため(自利)だけでなく

他社のためになる(利他)

ひとときとして

お過ごしいただきたいとの思いで

当初から取り組んでいます。

 

利他の具体的行いとしては

会費の一部を

アーユス仏教国際協力ネットワークへの

寄付を通じて

国内を含む国際協力活動の支援に

あてさせていただいております。

 

寺子屋ワークショップとして

現在は写経カフェとお寺ヨガを

開催していますが

これらにご参加いただくことが

そのまま支援活動にも重なります。

 

そのことも

お心におとめいただいて

ご一緒いただければと思います。

 

どなたでもご参加いただけるので

ぜひご一緒くださいませ。

 

皆様のご参加

お待ちしております。

 

 

行事カレンダーでは

他の行事も確認いただけるので

チェックしてみてください。

 

▼ご活用ください▼

普賢院行事カレンダー

 

春彼岸のご案内とお手伝いのお願い

当山では春分の日に

春彼岸中日の行事があり

この日に檀信徒の皆さまに

お参りいただく慣習があります。

 

お参りいただく時間は

ご随意で結構です。

 

春彼岸は

中日と前後3日の一週間なので

中日以外にお参りいただいても構いません。

 

中日の日ですが

法話は午後0時30分

法要は午後1時からとなります。

 

本堂に受付所を設けるので

檀信徒の方でお布施をお納めの方は

そちらへお持ちください。

 

中日当日の前または

後日お布施をお納めの方は

庫裡(くり、住まいの意)に

お持ちいただきますようお願いいたします。

 

お布施をお納めの方には

冊子『光明』と寺報『おてら通信』を

お渡しします。

 

春彼岸中日法要は

大切な方やご先祖への祈りを捧げるとともに

私たち自身が

これからをしっかり歩んでいく志を

捧げる法要です。

 

数珠回しを行うので

法要にご参列の方は

ご一緒ください。

 

また

この日にお手伝いいただける方

いらっしゃらないでしょうか?

 

朝の位牌堂位牌壇へのお膳あげと

午後のお膳さげと片付けに

人手が必要なのです。

 

3月20日に

お手伝い頂ける方を募集しております。

 

年齢不問です。

ご家族連れでも大歓迎です。

 

お手伝い内容は

下記の通りとなります。

 

①朝のお膳あげ

午前7時にお寺に集合して頂き

位牌堂位牌壇のお膳上げをお手伝い頂きます。

早朝おいで頂いた方には

朝食も用意します。

 

②午後のお膳さげ・後片付け

午後1時から本堂での

法要を終えてから(午後1時半〜40分頃)

位牌堂の後片付けをして

終了次第解散です。

 

終了は遅くとも4時半頃かと思われます。

 

①、②のいずれかでもお手伝い頂ける方

いらっしゃいませんか?

 

①のみ、②のみでも構いません。

 

①、②いずれもお手伝い頂ける方は

早朝の作業が終了後

午後の後片付けまで時間がありますので

1度お帰り頂いて結構です。

 

なお

春彼岸中

まだ足元が冷えるので

厚手の靴下を重ね履きして

いただくなど

防寒していただくことを

おすすめいたします。

 

お手伝いのご検討の程

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

お手伝い頂ける方

いらっしゃいましたら

ご連絡下さいますようお願いいたします。

 

メール:fugenin643@gmail.com

 

行事カレンダーのご案内

ホームページにも

埋め込んでいますが

行事カレンダーをご活用いただけると

各催事の日時だけでなく

大まかな概要を

ご確認いただけます。

 

▼ご活用ください▼

普賢院行事カレンダー

 

季節の先取り

昨日と本日は

研究所の会議や

籍のある委員会の会議のため

東京滞在でした。

 

護国寺の境内では

すでに春の花が咲いていました。

 

北国の春も

今年は早いかもしれませんね。

 

今回の研究発表や

所内先生方と宗学研究所の先生と

ご一緒させていただいた時間は

とてもとても濃密で

素晴らしい学びに満ちていました。

 

本当に贅沢な時間だったと

心から感謝しています。

 

そして

春彼岸を前に

まだ完成していなかった

寺報『おてら通信』50号を

良い勢いそのままに

空き時間をフル活用して書き上げ

印刷会社に入稿することが出来ました。

 

「よし」とか

独り言が出てしまう程に

充実感がありました(笑)

 

今回は令和6年度最後の

東京出張でした。

 

今年度も大いに励ませていただき

多くを学ばせていただいたと感じます。

 

色々な達成感と

これからに向けた展望を胸に

これから八戸に戻り

春彼岸の準備に

取り掛かりたいと思います。

 

開創当時を考える⑥

当山2世・月法律師。

 

法名は月法(がっぽう)で

律師(りっし)は僧階

あるいは尊称を指します。

 

現在も律師という僧階はありますが

名称は同じでも

意味合いは当時と全く異なります。

 

かつて

僧綱(そうごう)という

僧尼を統括する「官職」があり

律令時代には

僧正・僧都・律師

といったものが設けられ

律師はその名の通り

戒律に殊に通じた上人です。

 

官職でない意味であるとしても

律蔵(戒律)に精通した僧侶への

尊称としても捉えられます。

 

一般的に

イメージしにくいかもしれませんが

戒律というのは非常に重要なもので

段階に応じて「正式に授かる」

必要があるものです。

 

第2世住職が

律蔵に精通しているという点は

僧侶の立場からすると

とても大きな意味があると感じるのです。

 

実はかなり前から

感じていたことなのですが

「南祖法師(坊)の師僧としての月法律師」

という文章において

「南祖法師の師僧」であることより

月法師が「律師」であることの方が

まず注目すべき点であると

僧侶としては思います。

 

三蔵(経・律・論)のうち

律蔵に精通している律師ということは

かなり権威あることでもあり

その門戸を叩いて

修学・修善の伝授を乞われ

授戒を乞われることも

想像されるのです。

 

その中の一人として

南祖丸(後の南祖法師)が

伝説の主人公として

フォーカスされる

という流れで捉えると

これまでとは違った視点で

南祖法師(坊)伝説を

捉えられると思います。

 

南祖法師は

月法律師に弟子入りし

契機があって師僧の助言で

全国の霊山霊跡を巡った後に

十和田湖に結縁入定して

青龍大権現なる龍神となった

とされる伝説の僧侶です。

 

その筋書きにおいて

月法律師が関わる部分のシーンに

補足すると

①弟子入り:入門・修学研鑽・作務

②全国巡行の助言:出家得度・授戒・伝授

といった要素が

大まかに想定されると思います。

 

絵本『龍になったおしょうさま』の

もとである写本『十和田山神教記』に

描写される南祖法師の

全国巡行では

修法により人助けをする

場面がいくつかあるのですが

それらは実際の修法次第を

踏まえた描写といえます。

 

ここでいう次第というのは

主旨に応じた作法・印明・経文が

したためられたものを指します。

 

そういった次第は

師僧に伝授してもらう

師子相承により

修法が許されるものなので

南祖法師が修法可能であるということは

師僧に伝授されたゆえに

ということができます。

 

さらに南祖法師が

「瞑想」をする場面もあるのですが

そういった行法もまた

師僧に伝授いただく必要があります。

 

しかも最後は

「入定」するという

修行の“高度な状態”に入るわけなので

そのための行法(次第など)についても

伝授する師僧の存在を

想定すべきと思うのです。

 

ということで

南祖法師伝説を

仏教的視点で考えてみると

師僧とされる月法律師の

存在感が見出されます。

 

次回も

月法律師について

さらに深ぼってみたいと思います。

 

つづく

くたくたに

春彼岸の寺報作りをしようと

していたはずだったのですが

色々調べ物をしていたら

そっちが本格化してしまい

寺報作りは明日以降にすることに

腹を括りました。

 

明日明後日は東京なので

移動時間などを活用して

取り組むことにしたいと思います。

 

今日も暖かかったので

長女にせがまれて

放課後のバスケットボールと

バレーボールを。

 

くたくたです。

 

春の香りが

たちこめてきた感じがします。

 

そんな中で

汗を流せたので

よいリフレッシュとなりました。

 

春さながらに

本堂裏手の墓地は

雪が全くない状態で

その光景は

春さながらのものでした。

 

もうすぐ春彼岸です。

 

春彼岸のお墓参りは

今のところ

足元を気にせず

していただけそうです。

 

今年は境内墓地の整備を

進める予定です。

 

今年から少しずつ

墓地にアジサイを

植えようと考えています。

 

アジサイを

植えて徐々に増やしていくことは

昨年末にご逝去された

当山有縁の方との

約束でもあります。

 

出来る範囲で

墓地整備を進めて

ご使用の方に

お参りいただきやすい環境を

整えたいと思います。

 

▼境内墓地の光景

 

▼合葬墓

 

▼動物供養所の基礎

調子が良いかもです

本年も

あれこれ立て込んでいる関係で

事細かなご紹介やご案内が

出来ないでいるのですが

どうやら今年の住職は

調子が良いようです。

 

これまでの長い下積みが

繋がり始めて形になりつつあるような

印象があります。

 

まだまだ先は長いのですが

修行面(修法と修学)において

個人的に進展があり

とても順調に感じています。

 

先月下旬から本日までは

あれこれ詰め込まれ過ぎた感じの

慌ただしさだったのですが

一山こえて

彼岸の準備に取り掛れそうです。

 

来週は出張もあったりで

落ち着いたわけではないのですが

明日からは春彼岸の準備に

集中したいと思います。

 

開創当時を考える⑤

「人は悩む」

 

そういったとき

恐らくほぼほぼ

納得いただけると思います。

 

そしてまた

「悩む」ことが

多くの修行者が

修行するに至った

理由として挙げられます。

 

釈尊(お釈迦さま)もまた

「悩んだ」ゆえに出家され

求道・修行の果てに

成道されました。

 

なぜ「悩む」かを把握し

悩みを悩みでなくすために

修行をする。

 

原始仏教経典

『スッタニパータ』などに

目を通すと

様々な「悩み」の訴えに対して

釈尊が諭していく

というやり取りが

いくつも見られます。

 

当山開創当時を考えると

天災・戦災・疫病による

嘆きや苦しみを抱いた方も

多かったでしょうし

歴史的背景を踏まえてみると

様々なことが推定されます。

 

初代・圓鏡師も

出身地は不明ですが

父母がいらして

兄弟姉妹もしたかもしれなくて

師僧や法友もいらして等

相関図を考えてみると

身内のことで

死別があったり

何かしら悩まされたことが

あったかもしれませんし

もしかしたら

戦乱や災害や疫病による

大変な状況に立ち会ったかもしれません。

 

衝撃的で

大きな契機が

出家・修行の動機に

なったのではないかと思うのです。

 

出家得度して

沙弥戒を授かり

法名を授かり

具足戒を授かり

そしてまた

修法を伝授され

諸学を講伝され

修行・修禅・修学に励む。

 

法名「圓鏡」の由来と見られる

大圓鏡智という智慧は

とても重要な位置づけがされるもので

「あらゆるもの全て映し出す鏡」の如く

“あるがまま(自然・真如)に観る”

境地の智慧です。

 

“あるがままに観る”は

執われ(悩み)なく観ることであり

漢字をあてると観自在となります。

 

観自在は

観自在菩薩という尊格名にもある言葉ゆえ

とてもポピュラーなフレーズかと思います。

 

観自在菩薩は

観音様として

当地でも親しまれる尊格ですが

修行においても重要な尊格です。

 

密教では

普門総徳(ふもんそうとく)の

尊格として大日如来という

とてつもなく

スケールの大きい仏の

一門別徳(いちもんべっとく)の

尊格として様々な仏様が

開示されていって

それを表現したものを

曼荼羅というので

観音様もまた

曼荼羅思想を背景として

捉えられていることを

一応ここに付記しておきます。

 

観音霊場の巡礼で

札所を回られた経験のある方は

とても多いと思います。

 

巡礼もまた

修行の一つの形と

捉えることも可能でして

そう考えると

「観音と修行」は

意識せずとも現代にも

かなり浸透しているといえるでしょう。

 

圓鏡師が

十一面観音を本尊として

当山を開創されたのも

意味があってのことと思いますし

この点は

さらに深ぼれそうですが

長くなりそうなのでこの辺に。

 

出生年は不明ですが

過去帳記載の入滅年月日は

初代・圓鏡(817年5月15日)

第2世・月法律師(831年10月16日)

となっています。

 

圓鏡師ご遷化から

月法律師ご遷化までは

14年弱の期間があります。

 

月法律師は

十和田湖伝説に登場する

南祖坊として地元では知られる

南祖法師の師僧とされる方です。

 

南祖法師については

十和田湖伝説を伝える写本のひとつ

『十和田山神教記』をもとに

絵本『龍になったおしょうさま』で

肝要なシーンを紹介しているので

ご興味ある方は

そちらをご覧いただければと思います。

 

▼絵本動画はコチラ

https://youtu.be/-utlyWdwxHk?si=AF0K2l9ccJ5Y_34z

 

伝説は歴史とは異なるものですが

何かの出来事が元となっていて

貴重な情報が散りばめられており

大切にされてきた背景を考察するに

切実なものがあると捉えています。

 

この辺については

既に少々触れたことがあるので

今は深入りしません。

 

さて

当山が所蔵する先の写本では

南祖丸(南祖法師の幼名)は7歳に

当山に入門し

18歳に諸事情あって

得度して南祖法師と“名を改め”て

「修行旅」に出発します。

 

師僧が月法律師とされるので

月法律師が住職でありえたのは

817年〜831年の約14年なので

この期間に随身期間が比定されます。

 

月法律師の法名「月法」について

前回も触れましたが

圓鏡師同様に

仏教的視点から紐解けば

とても深いものがあり

さらに注目したいのは

「律師」であることです。

 

僧綱のひとつである重要職という意味

律に通じている者という意味がありますが

この律師たる月法師について

次回以降は

主に取り上げてみたいと思います。

 

つづく