湖底から引き揚げられた零戦

幼稚園の遠足で

三沢にある航空科学館に

行った際に

十和田湖の湖底より

引き揚げられた零戦が

展示されておりました。

 

8月は戦争にまつわる月でもあります。

 

生々しい零戦の姿は

ありのままの歴史を

伝えているように思いました。

 

気がつけば

慌ただしい8月も終わりです。

 

日も短くなり

徐々に秋らしい

涼しさが感じられるように

なってまいりました。

 

月が改まれば

程なく秋彼岸を迎えます。

 

秋は「精進の季節」です。

 

精進に励みつつ

“平成最後の秋”を

過ごしたいと思います。

 

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八戸南部氏のあゆみについて学ぶ

保護司会の自主研修会が

八戸プラザホテルで開催され

出席してまいりました。

 

上田三蔵氏を講師にあおぎ

「八戸南部氏のあゆみ」という

演目でご講義賜りました。

 

南部氏の歴史については

ちょうど学びを深めたいと

考えていた所での

こういった研修会だったので

素晴らしい機会となりました。

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五戸まつり→長崎

9/3から9/6まで

拙僧(副住職)は

長崎県に行ってまいります。

 

昨年より所属しております

真言宗豊山派

総合研究院

現代教化研究所

略して「現研(げんけん)」の

所外調査のため

長崎県にて“研究調査”に

励んでまいります。

 

カクレキリシタン

媽祖(まそ)信仰

鄭成功(ていせいこう)など

この機会にしか

触れられないと

思われるようなことが

盛りだくさんです。

 

9/3羽田空港より

早朝のフライトで

長崎入りする予定なので

9/2夜にこちらを出発します。

 

9/2は五戸まつりの

お還りの日です。

 

ここ何年か

ご縁がありまして

五戸まつりに出ております。

 

9/2のお還りで

家族と一緒に

川原町の山車を引いて

お祭りが終わってすぐに

新幹線もしくは夜行バスで

上京するつもりでおります。

 

学びは大切な修行とされます。

 

お祭りの余韻にひたりながらも

長崎ではしっかりと

「修行」したいと思います。

 

▼平成29年の五戸まつりにて

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▼所外調査のメインはカクレキリシタンです

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かんのんまいり 清水観音

糠部(ぬかべ)三十三観音霊場

第6番札所

清水(しみず)観音。

 

こちらは当山と

ご縁の深い札所です。

 

清水観音はかつて

当山の前身である永福寺が

別当寺をつとめた観音堂です。

 

こちらの観音様は

かつては十一面観音だったそうですが

現在は聖観音が祀られます。

 

清水観音と当山の七崎観音の

ご縁について伝えられる所を

紹介させて頂きます。

 

伝説によると

南部氏が篤く帰依した

七崎観音のルーツは白銀にあります。

 

全く関係ないことですが

拙僧(副住職)妻は

清水観音のある白銀出身です。

 

これも観音様の

ご利益でしょうか(笑)

 

ルーツの話に戻りますが

白銀にまつわるものとして

2つの七崎観音伝説があります。

 

それは

①坂上田村麻呂伝説

②藤原諸江伝説

の2つの伝説です。

 

坂上田村麻呂伝説とは

坂上田村麻呂将軍が

白銀の清水川上段に

正(聖)観音を祀り

天長年中に七崎に

移したというものです。

 

伝えによると当初は

現在の神社の場所ではなく

現在の当山から東方に

約3〜400メートルの場所に祀られ

その後年代不祥ですが

現在の地に遷座したそうです。

 

藤原諸江伝説とは

流刑となった諸江卿が

白銀で漁師となり

漁をしていたところ

天長元(824)年四月に

観音様を引き上げたので

小さな社を建立してお祀りしますが

承和(834)年正月7日に

夢のお告げを受けて

七崎に遷座したというものです。

 

藤原諸江が逝去した後は

諸江卿を荒神(こうじん)として

お祀りしたと伝えられます。

 

以上の話は

大正6年に編纂された

『郷社七崎神社誌』でも

紹介されており

文政三庚辰年如月

七崎山徳楽寺正観世音伝話記ヨリ

抜抄シテ明治十二年書上ケタリ

と記されております。

 

“海の”白銀と“山の”七崎。

 

意外とも思える深いつながりが

古い時代から

白銀と七崎(現在の豊崎)に

あったことを

清水観音は今に伝えます。

 

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ひまわりとそば畑

お盆が終わり8月が

もうそろそろ終わろうとする

この時季は南郷に

ひまわりを観に行きます。

 

山の楽校の

一面に広がる

ひまわりとそば畑。

 

今年も観ることが出来ました。

 

お盆を終えて

もうすぐ秋彼岸を迎える

この時季に

つかの間の安らぎを

感じさせて頂きました。

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長谷七観音の伝承

糠部(ぬかべ)三十三観音霊場には

長谷七観音(はせしちかんのん)

と呼ばれる七つの札所があります。

 

一本の桂(かつら)の木から

作られた七体の観音像が

この長谷七観音と伝えられます。

 

南部町にございます

牡丹で有名な長谷寺こと

恵光院さまの旧観音堂の

奉納額によれば

長谷寺・十一面観音(22番札所)

野瀬・聖観音(21番札所)

観音林・千手観音(31番札所)

矢立・十一面観音(20番札所)

外手洗・千手観音(18番札所)

法光寺・千手観音(19番札所)

相内・聖観音(17番札所)

が長谷七観音とされます。

 

これらの札所を巡礼することが

こちらの地域における

七観音参りの姿であると

伝えております。

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三国伝記について①伝説の“最古の語り手”

当山は

十和田湖南祖坊(なんそのぼう)伝説と

ゆかりのあるお寺です。

 

南祖坊という僧侶が

「十和田湖の主」となるというのが

伝説の大きな筋書きです。

 

そして南祖坊は

当山前身の永福寺にて

修行したと伝えられます。

 

この伝説は様々に

語られたり記されたりしまして

主に伊達藩を中心になされていた

東北独特の芸能である

奥浄瑠璃(おくじょうるり)という

語り物の題材にもなっております。

 

ただこの奥浄瑠璃という用語については

使われる方により意味合いが様々で

明らかな語り物としての

奥浄瑠璃ではない

縁起物(えんぎもの)や

霊験譚(れいげんたん)

といった類も含んでいたり

場合によっては「聖職者」が

語ったとされるものまでも含んで

用いられている感があります。

 

十和田湖南祖坊伝説は

山伏やマタギのような

修験と関わりのある者のみならず

“広い層”の方が語り手となり

伝え手となり

それぞれの地域的特色を

帯びていきながら

広く親しまれたようです。

 

この伝説に関わる写本等は

各地にありまして当山にも

『十和田山神教記』

(とわださんじんきょうき)

の写本が残されております。

 

伝説は語られる地域

それを伝える写本によって

実にバリエーションが豊かです。

 

その伝説を伝える最古の書物が

『三国伝記』(さんごくでんき)です。

 

この『三国伝記』を手がかりとして

あらためて伝説と向き合うと

様々なことが浮かび上がります。

 

この『三国伝記』自体は

現在の滋賀県辺りで

玄棟(げんとう)という方により

まとめられたものですが

撰者にまつわる背景や

書物の収録内容を紐解くに

当山の本山である

奈良県の長谷寺に関係する

長谷信仰(はせしんこう)や

十一面観音信仰が

色濃く伺えるものです。

 

撰者の玄棟という方は

善勝寺(ぜんしょうじ)という寺院と

ゆかりのある方とされますが

この善勝寺も十一面観音と

とても関わりのある寺院ですし

『三国伝記』は

長谷寺の霊験記である

『長谷験記』(はせげんき)から

多く引用されております。

 

そういったことに触れながら

この『三国伝記』について

3、4回に分けて

お伝えさせて頂きます。

 

「三国伝記について②」は

9月初頭にアップいたします。

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9/14 光の旋律【参加者募集中です】

【瞑想×精進カレー】

民族楽器奏者の

奈良裕之(なら ゆうじ)さん

による瞑想で心身をときほぐし

お昼は奈良さんお手製の精進カレーで

お腹と心を満たすひとときです。

 

※奈良裕之オフィシャル動画WEB

http://yujinara.v333.ch

 

奈良さんは

世界でご活躍される

民族楽器奏者です。

 

奈良さんによる

「いのち」の奏では

心の奥底にまで響く素晴らしいものです。

 

お寺の静寂な空間での瞑想

そして“一度食べたらクセになる”

奈良さんの精進カレーでランチタイムで

癒しのひとときをご一緒下さい。

 

ヨガマットなど

お持ちの方はお持ち下さい。

お持ちでない方は

バスタオルなどをお使い下さい。

 

参加費の一部は

アーユス仏教国際協力ネットワーク

http://ngo-ayus.jp)に寄付させて頂きます。

 

参加される皆様が

ご自身のお心を安らげて頂くこと(自利)が

同時に国内の災害復興支援を含む

国際協力活動(利他)ともなります。

 

ご参加される方は

お申し込み下さいますようお願いいたします。

 

お申し込みはメールにて受付いたします。

※Mail: fugenin643@gmail.com

 

どなた様でも

ご参加頂けますので

お気軽にお問い合わせ下さい。

お子様連れも大歓迎です☆

 

皆様のご参加

心よりお待ちしております。合掌

 

『光の旋律〜瞑想と精進カレー〜』

日時:平成30年9月14日(金)

午前9時〜正午

会場:普賢院 ふれあい豊山館

会費:2000円

申込:メールにて受付

※Mail: fugenin643@gmail.com

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子安様の日に

当山には

本堂内と境内に

子安地蔵が祀られます。

 

子安という字の如くに

子どもが安らかであるように

子どもが健やかであるようにとの

願いが託されたお地蔵様です。

 

当山では毎年1月と8月の23日に

子安様(こやすさま)という催事があり

永福寺町内の班が持ち回りで

担当される慣習となっております。

 

いわゆる「子安講(こう)」を

町内各班にご担当頂いております。

 

この日にあわせ

おてらおやつクラブの

発送作業を行いました。

 

おてらおやつクラブは

お寺にお供えされたお供物を

「おさがり」として

必要とされている所へ

「おすそわけ」する活動です。

 

今回は

お盆に多くの方がお参りされ

ご供養のためにお供えされた

お供物の一部を「おさがり」として

箱詰めさせて頂き

県内の福祉施設へ発送させて頂きました。

 

▼おてらおやつクラブ

https://otera-oyatsu.club

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かんのんまいり 相内観音

糠部(ぬかべ)三十三観音霊場

第17番札所

相内(あいない)観音。

 

相内観音のお堂の本尊は

聖観音(しょうかんのん)です。

 

由来書によれば

南部氏初代の光行が

建久2(1191)年に鎌倉より

八戸に到着し

馬淵川(まべちがわ)をのぼり

この観音堂にて一夜を明かしたそうです。

 

境内には観音堂の他に

「古峰神」「湯殿山」「十和田山」と

刻まれた石碑と

十一面観音像も祀られます。

 

境内はきれいに管理されており

お参りしやすいように

お手入れされているように感じました。

 

ご縁のある方々の

“心づかい”が感じられる札所は

お参りすると

心が洗われるように思います。

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