虹を以て微笑みかける

当山寺庭(じてい)品田豐(とよ)の

49日忌法要が執り行われ

納骨も無事に終わりました。

 

お盆が終わり

すぐに葬儀が厳修され

秋彼岸を終え

49日が執り行われと

とてもバタバタしておりましたが

納骨を終えホッとしました。

 

法事を終え食事も終わり

解散してすぐに

強く雨が降りました。

 

雨があがり

晴れ間がのぞいた時

虹が現れました。

 

黒い雲を背景にした

色鮮やかな虹の光景は

とても心に染みるものでした。

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盛り沢山な御詠歌のひととき

御詠歌(ごえいか)の会

毎月2回のペースで

お寺にて開催しております。

 

NHK文化センターでも

毎月1回のペースで

御詠歌の講座を開催しております。

 

90分という短い時間ですが

御詠歌のみならず

毎回あれやこれやで

盛り沢山な内容で

ご一緒頂いております。

 

御詠歌は仏道における精進の形の1つです。

 

それゆえに

御詠歌の時間は

仏道に触れる時間であり

仏道を深める時間でもあります。

 

み教えについて

歴史について

ご供養についてなど

御詠歌の時間では

幅広くお伝えさせて頂きながら

稽古を行っております。

 

振替で開催した本日は

総本山長谷寺和讃という

御詠歌(和讃)に向き合いながら

来年開催予定の団参(だんさん)の話をしたり

長谷寺の歴史の話をしたり

曼荼羅の話をしたり

雨の中ブルーの雨合羽をまとい

十和田湖のガイドをして頂いた話をしたりと

様々な内容での歓談を交えながらの

稽古となりました。

 

御詠歌をご一緒に

味わいたいという方を

随時募集しておりますので

興味のある方は是非お声がけ下さいませ。

 

▼御詠歌のご案内

https://fugenin643.com/category/御詠歌(ごえいか)のご案内/

 

▼御詠歌を聴いてみる(真言宗豊山派HP)

http://www.buzan.or.jp/index-07-1.html

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美しき霊山 十和田

研究調査で十和田湖へ赴きました。

 

先日、当山を訪ねて下さった

十和田湖自然ガイドクラブの方々に

十和田湖のガイドをお願いした所

快くお引き受け頂き

ご丁寧に各所をご案内頂きました。

 

おかげさまで

とても有意義な

時間となりました。

 

十和田湖自然ガイドクラブの皆様

大変お世話になりました。

 

また色々とお世話になりますので

よろしくお願いいたします。

 

赴いた当日は雨天であったため

とても静寂な雰囲気に

自身を置くことが出来ました。

 

当山は十和田湖伝説の

南祖坊(なんそのぼう)が

修行したとされるお寺です。

 

昨年夏に当山観音堂に

行者の出で立ちをした

南祖坊の御像が“発見”されました。

 

十和田湖伝説は

様々な方により語り継がれておりますが

僧侶の専門的視点から分析が

なされたことはないようです。

 

南祖坊は行者であり

修験者として描かれます。

 

当山には『十和田山神教記』という

十和田湖伝説を描いた書物がありますが

仏教的要素・修験的要素が随所に見られます。

 

真言宗では

教相(きょうそう)と事相(じそう)

2つの側面を深めることを

修行とします。

 

教相とは「学問的な側面」で

経典や論書など文献学的な

アプローチでみ教えを学びます。

 

事相とは「実践的な側面」で

数多くの所作や作法などを通じ

言葉を超えて託される心を学びます。

 

それらは

車の両輪に喩えられるもので

どちらも備わってこそのものです。

 

それらの見方をもって

伝説を見つめると

より一層味わい深い物語となり

より多くの方の心に響くものに

なるように思います。

 

当山では南祖坊の伝説について

改めて研究をしております。

 

十和田湖の南祖坊伝説は

当山に伝わる幾つかの伝承や伝説の中でも

とても大切なものなので

後世にしっかりと伝えられるよう

しっかりと研鑽を重ねてまいります。

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643の意味

当山ホームページのURLや

メールアドレスには

「fugenin643」というフレーズが

用いられております。

 

この643は何か意味があるのか

ということを彼岸中

何人かの方よりご質問頂きました。

 

この643は弘法大師空海上人に

ちなんだ数で思想的な意味がある数字です。

 

六大・四曼・三密(ろくだい・しまん・さんみつ)

という真言宗では

非常に大切なキーワードに

用いられる数字が6と4と3です。

 

六大とは

地・水・火・風・空・識。

 

四曼とは

4つの曼荼羅ということで

大曼荼羅(だいまんだら)

三摩耶曼荼羅(さまやまんだら)

法曼荼羅(ほうまんだら)

羯磨曼荼羅(かつままんだら)。

 

三密とは

身・口・意(しん・く・い)。

 

いずれもが

“ありとあらゆること”を

本質的に考える上で用いられる

真言宗での重要なキーワードです。

 

「643」の由来は

はそれらのキーワードにあります。

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精進の種

秋の彼岸も終わり

当山では大きな行事が

また1つ終わりました。

 

精進に励むことは

種を蒔くことに

喩えられることがあります。

 

精進は“一夜漬け”ではなく

継続して積み重ねられることが

大切なことです。

 

彼岸は

精進に励むべきとされる

一週間とされますが

彼岸のみが精進の時ではありません。

 

一途一心に一時一時を

しっかりと歩みたいものです。

 

“種を蒔く”話のついでですが

今年の初夏より

勉強も兼ねて育てている

ムラサキの種が発芽しました。

 

ムラサキの自然発芽率は20%で

絶滅危惧種となっております。

 

当山で実験的に育てている

ムラサキは在来種なのか否か

疑わしい所がありますが

ムラサキの生態もよく分からないままに

夏に種を採って

約60粒をプランターに蒔きました。

 

正直な所

全滅したと思っていましたが

蒔いた種の殻を被りながら

とても小さな芽が顔を出したのです。

 

彼岸に芽を出したムラサキに

精進の教えを一層噛み締めさせられました。

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写経カフェ&おてらおやつクラブ

秋彼岸も終盤に差し掛かった

9/25に寺子屋ws『写経カフェ』が

開催されました。

 

今回も沢山の方と共に

修行のひとときを

過ごさせて頂きました。

 

今回お納め頂いた会費の一部は

アーユス仏教国際協力ネットワークへの

寄付を通じて

日本を含む国際協力活動へ役立てられます。

 

『写経カフェ』で用意させて頂く

飲み物やお菓子は

フェアトレード製品を使用しており

皆様に召し上がって頂くことは

そのまま国際協力活動となります。

 

併せて

おてらおやつクラブの

発送作業も行いました。

 

おてらおやつクラブは

お寺にお供えされた「おそなえ」を

「おさがり」として

必要としている所へ

「おすそわけ」する活動です。

 

お供物に託された

尊いこころが

おてらおやつクラブの活動を通じて

振り巡らされます。

 

各所に

自利利他(じりりた)の心を

感じていただきながら

ご参加の皆様には

写経修行に励んで頂きました。

 

▼アーユス仏教国際協力ネットワーク

http://ngo-ayus.jp

 

▼おてらおやつクラブ

http://otera-oyatsu.club

 

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月刊誌に寄稿させて頂きました

月刊フューネラルビジネスという

葬祭関係の雑誌に

「自寺改革」というテーマで

寄稿させて頂きました。

 

ご縁がありまして

次世代を担う若手僧侶が綴るリレーエッセイ

という連載企画の

第3回を拙僧(副住職)が

担当させて頂いております。

 

拙稿ではありますが

当山の取り組みやご供養について

書いておりますので

機会がありましたら

ご笑覧下さいませ。

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中日に祈りを捧ぐ

秋彼岸の中日(ちゅうにち)。

 

当山では

彼岸の入りと中日に

多くの方がお参りされますが

特に中日が大切にされます。

 

本堂や位牌堂にお供えする

お膳の準備も

早朝より多くの方に

お手伝い頂きました。

 

午後には本堂にて

ご参列の皆様とともに

法要が執り行われます。

 

法要では

御詠歌を唱えた後に

読経と共に数珠回しが始まり

最後は皆様とお経を唱和します。

 

当山では数珠回しを行う法要が

年に4回執り行われます。

 

小正月(1/16)、春と秋の彼岸中日、お盆(8/16)。

 

ご参列の皆様と共に行われる

とても大切な年4回の法要も

秋彼岸が「千秋楽」です。

 

法要後の後片付けも

お手伝い頂いた皆様のおかげで

無事に終わりました。

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響きにつれて

当山副住職は

月に2回のお寺での稽古の他

NHK文化センター八戸教室にて

御詠歌の講座を月に1度

開催しております。

 

文化センターでの

毎月90分1コマの講座は

いつも和やかに

ご一緒させて頂いております。

 

先月は当山寺族の葬儀のため

休講となりましたので

1月空けての開催となりました。

 

本年は年間使用するテキストを作成し

それに準じて稽古を重ねております。

 

今月は季節にちなんで

彼岸供養和讃という曲を

皆様と紐解きました。

 

ご参加の皆様と

秋の話題に花を咲かせながらの

有意義な時間でした。

 

当山境内では

彼岸花が彩を添え

栗が季節を引き立て

色づき始めた草木が

何ともいえぬ心地よさを

感じさせております。

 

万葉の昔から愛でられる

日本の秋の光景は

今に生きる我々の心にも

響くものがあります。

 

仏道には様々な形がありますが

御詠歌は季節を感じる心そのままに

伝統の奏でにおもいをのせられる

とても素晴らしいものです。

 

本年の秋彼岸も半ばにさしかかります。

 

1日1日を大切に

味わいながら励ませて頂きます。

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万が一に備える

彼岸には中日前後の

計6日それぞれに

心がけるべき徳目があり

それを六波羅蜜(ろくはらみつ)

といいます。

 

2日目は持戒(じかい)。

 

持戒とは戒を保つということで

自身をしっかりと省みる姿勢を

大切にしましょうという教えです。

 

そういえば防災について

しばらく触れていなかった

ということで

本日は今朝から消防訓練の実施計画を

尻内分遣所の方に相談したり

当山の防災体制の見直しを行いました。

 

お寺も防火対象物ですので

拙僧(副住職)が防火管理者を

つとめさせて頂いております。

 

訓練は防火管理を見直す

とても良い機会です。

 

もしもという場合を想定し

万が一の災害にも対応出来るように

計画策定も訓練も

充実させたいと思います。

 

そう自身に「戒め」た彼岸の1日でした。

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