おむすびころりんの魅力

拙僧(副住職)の長男は

地元の豊崎小学校1年生です。

 

音読の宿題で

聞かせてもらったのは

「おむすびころりん」です。

 

子気味良いリズムの語りは

聞いていて心地よいものだなと

改めて感じさせられました。

 


おむすびころりん

 

むかし むかしの はなしだよ、

やまの はたけを たがやして、

おなかが すいた おじいさん。

 

そろそろ おむすび たべようか。

つつみを ひろげた その とたん、

おむすび ひとつ ころがって、

ころころ ころりん かけだした。

 

まて まて まてと おじいさん、

おいかけて いったら おむすびは、

はたけの すみの あなの なか、

すっとんとんと とびこんだ。

 

のぞいて みたが まっくらで、

みみを あてたら きこえたよ。

 

おむすび ころりん すっとんとん。

ころころ ころりん すっとんとん。

 

これは これは おもしろい。

ふたつめ ころんと ころがすと、

きこえる きこえる おなじ うた。

 

おむすび ころりん すっとんとん。

ころころ ころりん すっとんとん。

 

おなかが すいてる ことなんか、

わすれて しまった おじいさん。

 

うたに あわせて おどりだす。

 

おむすび ころりん すっとんとん。

ころころ ころりん すっとんとん。

 

とうとう あしを すべらせて、

じぶんも あなへ すっとんとん、

ねずみの おうちに とびこんだ。

 

おじいさん ころりん すっとんとん。

 

おむすび たくさん ありがとう。

おいしい ごちそう さあ どうぞ。

ねずみの おどりを みて ください。

おれいに こづちを あげましょう。

 

おれいの こづちを てに もって、

おうちに かえって おばあさんと、

おどった おどった すっとんとん。

こづちを ふりふり すっとんとん。

 

すると どう した ことだろう。

こづちを ふる たび、

あれ あれ あれ、

しろい おこめが ざあらざら。

きんの こばんが ざっくざく。

 

それから ふたりは いつまでも、

なかよく たのしく くらしたよ。 

 

おむすび ころりん すっとんとん。

ころころ ころりん すっとんとん。


 

抜群の知名度をほこる

おむすびころりん。

 

長男の音読を通じて

その魅力に

触れさせて頂いたように思います。