グリーフという視点

誰しもが

生涯を全うする

その時を

迎えなければなりません。

 

お葬式は

死と向き合う儀式であり

命と向き合う儀式です。

 

死と向き合うことは

その方の生き方に

触れることであり

自身の生き方と

向き合うことでもあります。

 

供養(くよう)とは

先立った大切な方へ

真心を捧げるとともに

自身の心も養うことでもあります。

 

仏道とは

歩み方です。

 

仏道としてのご供養は

“自身の歩み”も

大きく問われる所です。

 

愛別離苦(あいべつりく)は

悲しみの極みといわれます。

 

愛別離苦とは

愛する者、親しい者と

いつか必ず

別れなければならない

という「苦」です。

 

「グリーフ」という

言葉をご存知でしょうか。

 

身近な方の「死」に

接した時に

多くの方が向き合うこととなる

「変化」があります。

 

グリーフとは

失った時に感じられる

ごく自然なもので

将来的に重要視されるもの

であろうと思われます。

 

現実的に

死別は必ずしも

「悲しみ」のみに限定

されるものではありません。

 

細かくいえば

「死」という

大きな節目に際し

様々な感情の変化が

見られることは

ごく自然なことです。

 

様々な感情が

ごく自然であるにも関わらず

ありのままの感情を語ることは

憚られることが多いのかと思います。

 

ありのままの感情には

確かな理由があり

嘘偽りのないものです。

 

 

グリーフと正面から向き合う団体で

『リヴオン』という団体がございます。

 

リヴオンによれば

「グリーフ」は大切な人、ものを

失うことによって生じる

その人なりの反応、状態、プロセス

のことです。

どんな感情も反応も

おかしなものではありません。

怒りも、悲しみも、時に安堵さえも

失った時に感じるのは

自然なものです。

と説明されております。

 

ありのままの感情を

ありのままに受け入れること。

 

これは

とても大切なことです。

 

葬儀の時のみならず

ご法事の際においても

ありのままの感情は

十人十色で当然なのです。

 

どのような感情を

抱かれたとしても

それは真実であり

善悪云々の次元では

ありません。

 

ありのままのお心で

それぞれが

それぞれの

向き合い方で

ご供養のひとときに

思いを馳せて頂く。

 

とても大切な

ことだと思います。

 

 

▼リヴオンHP

http://www.live-on.me/grief/index.html

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