ありがたさを痛感しながらの弘前訪問

旧家に祀られていたもので

ご縁があり当山へ

遷座された子安地蔵(こやすじぞう)。

 

とても立派なお地蔵様で

長い間大切に祀られてきたようです。

 

傷んでいる部分も多く見られたため

こちらのお地蔵様も

修繕して頂くことにいたしました。

 

新本堂で設けられる地蔵堂に

こちらのお地蔵様も

丁重にお祀りさせて頂きたいと思います。

 

このお地蔵様の修繕をお願いするため

これまでも大変お世話になっている

弘前の仏師・小堀寛治氏を訪ねました。

 

その道中

弘前市で様々な取り組みを

されていらっしゃる専求院(せんぐいん)様と

世界一の大登り窯(ギネス認定)

烏城焼(うじょうやき)の今井ご夫妻も

訪ねさせて頂きました。

 

▼雪の青森

行きも帰りも

青森は雪が降っており

おそるおそる運転しました。

 

 

▼専求院

専求院ご住職の奥様は

終活カウンセラーでもあり

全国各地で講演されるなどご活躍です。

 

訪ねた際はちょうど

専求院副住職様がご法事を

終えたばかりで

法事の合間でしたが

ご丁寧に対応して頂きました。

 

今後も色々とご縁を

深めさせて頂ければと思います。

 

 

▼仏師・小堀寛治氏の彫られた諸尊

小堀さんご夫妻には

本年大変お世話になりました。

 

お邪魔する際には

いつも丁重に温かくお迎え下さり

とても感謝しております。

 

今回も色々とご相談させて頂き

大変充実した時間を

過ごさせて頂きました。

 

小堀さんには

仏像の修繕に加え

新たに当山に迎えられる

長谷寺式の十一面観音三尊を

手掛けて頂きます。

 

十一面観音は

かつての当山本尊とされるとともに

当山の本山である長谷寺(奈良県)の

本尊でもあります。

 

本堂建替という歴史的節目に

職人であり人格者である

小堀さんに十一面観音三尊を

彫って頂けることを光栄に思います。

 

 

▼黒石 烏城焼(うじょうやき)

つい先日

世界一の大登り窯として

ギネス認定された

黒石 烏城焼(うじょうやき)。

https://fugenin643.com/blog/素晴らしき津軽烏城焼/

 

9月にたまたまお邪魔させて頂いた所

陶工の今井理桂氏ご夫妻のご厚意で

新本堂建立の際に

地鎮式で地に納める仏具の器を

烏城焼で作って下さり

ご奉納頂けることになりました。

 

その器を

何点か試作して下さり

寸法を確認してほしいとの

連絡を頂いたので

本日再びお邪魔させて頂きました。

 

試作されたものを

拝見させて頂きましたが

想像以上に素晴らしいものを

作って下さいました。

 

来年1月の窯で

制作して下さるとのことです。

 

とても大きな歴史的節目の

儀式に用いさせて頂くものに

青森県が世界に誇る

陶工さんが世界一の窯で

制作して下さったものを

使わせて頂けることは

本当に素晴らしいことであると

感謝しております。

頼もしくありがたいご縁

少し前に旭川で開催された

仏青全国結集(けつじゅう)という行事で

拙僧(副住職)と同じく

現代研究所研究員を務められている

伊藤聖健師(旭川・大聖寺住職)に

ご紹介頂いた

壺中堂(こちゅうどう)の稲葉有美さんが

はるばる埼玉の川越より

当山においで下さいました。

 

壺中堂では

古文書解読や仏具仏像修理・制作など

幅広く行われております。

 

現在推進している本堂建替事業では

傷んでいる仏像や仏具の修理も行います。

 

古いものが多いので

全てを手掛けるわけにはいきませんが

この機会に必要と思われる修繕は

行いたいと考えております。

 

稲葉さんには

主に享保期の棟札解読の相談と

“龜峰(きほう)扁額(へんがく)”

“鶴洲(かくしゅう)扁額(へんがく)”

と個人的に呼んでいる

2つの扁額の修復の相談と

仁王像修繕の相談をさせて頂きました。

 

これらはいずれも

由緒あるものなので

本堂建替のこの機会に

解読と修理修繕を行うべきと

以前より考えていたのですが

どこにどのようにお願いすべきか

悩んでいた所での

稲葉さんとのご縁だったので

正直安心しております。

 

丁重な祈りの光景

七崎姫(ならさきひめ)の伝説が

伝えられる北沼(きたぬま)観音。

 

当山境内の仁王門裏手に

お祀りされております。

 

色々と踏まえまして

「七崎姫観音」という“愛称”で

今後は北沼観音の由緒を

お伝えしようと考えております。

 

当山に参詣されたどなたかが

七崎姫観音(北沼観音)に

お花とお茶を供えられ

お線香もお立て下さり

お参りされたようです。

 

このような丁寧な祈りの光景は

とても尊いものだと感じます。

 

▼関連記事

https://fugenin643.com/ふげんいん探訪/七崎姫観音への祈りのあと/

 

どこに何をどのように

隣接する農地取得に伴い

旧境界沿いに植えられていた

杉が伐採され

稲荷大明神が祀られる稲荷堂が

以前にもまして

神々しくなったように感じます。

 

お稲荷様は

古くから篤く信仰されてきた

神祇(じんぎ、神様のこと)で

当山においても大切な尊格として

お祀りされます。

 

堂内のお稲荷様については

近いうちに新しい厨子が

完成する予定です。

 

もともと観音堂に

お祀りしておりましたが

本堂建替に向けての整理の関係で

ここしばらくは

位牌堂に安置しております。

 

お稲荷様のみならず当山では

多くの神仏がお祀りされるだけに

新本堂でどのような

配置にすべきかを

幾通りも思案する日々が続いております。

 

本堂建替をご担当頂く業者選定が

来月行われるのですが

業者が決定した後は

設計に本腰を入れることになります。

 

その際に諸仏諸神の配置は

とても重要になってまいります。

 

建築の専門的なことについては

その道にお詳しい役員の皆様の

お力をお借りするとして

尊格の配置やその配置の意図については

僧侶でなければ采配しにくい部分です。

 

果たすべき役目は

しっかりと果たす所存です。

 

本堂建替事業は

3社の見積もりとご提案を

ご提出頂き

それらを踏まえて建設委員会で

決定されます。

 

どちらの業者さんに

ご担当頂くかの決定は

とても難しい審議に

なりそうとのことです。

 

お地蔵様の慈悲

たまたまかもしれませんが

最近相次いで水子供養の

お問い合わせを頂きました。

 

当山では水子供養も

承っております。

 

様々なご事情があるかと思いますが

他言は一切いたしませんので

水子供養をご希望される方は

檀信徒であるかいなかに関わらず

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

水子はお地蔵様の慈悲により

温かく守られるといわれます。

 

当山本堂に祀られる

子安地蔵(子安様)は

様々な願いが捧げられてきた地蔵尊ですが

水子供養への祈りも捧げられております。

 

当山ではお地蔵様も

とても大切な尊格として

お祀りされておりますので

当山をお参りの際は

お地蔵様にも

お手合わせ頂ければと思います。

 

 

お地蔵様ついでに

位牌堂の本尊として

祀られる地蔵尊について

紹介させて頂きます。

こちらのお仏像は

光背支柱裏側に

享和二戌天(1802年)八月廿五日

住持円澄 息災延命と刻まれ

お仏像背面には

貞眞禅定門と刻まれております。

 

当山のお地蔵様の中でも

最も端正なお姿で

お顔には金粉が残っており

かつては色鮮やかな彩色が

施されていたと思われます。

 

大変厳かな雰囲気をまとった

素晴らしい地蔵尊だと

常々感じております。

素敵な「まいてら」ページ

つい先日開設した

当山の「まいてら」ページ。

 

こちらのサイトは

当ホームページの運営でも

大変お世話になっている

一般社団法人お寺の未来

手掛けているものです。

※お寺の未来HP:https://oteranomirai.or.jp

 

お寺の未来が定める基準を以て

審査を通過した寺院様方が

名を連ねられております。

 

当山のメンバーや由緒をはじめ

法事や葬儀や運営体制など

概要を把握して頂けるような

とても情報量の多いページで

ありながら見やすいものに

仕上げることが出来ました。

 

初縁の方のみならず

有縁の皆様にも

お読み頂ければと思い

ページを作成したので

お役立て頂ければ幸いです。

 


まいてらページの各タブ

▼お坊さん

https://mytera.jp/tera/fugenin55/monk/

 

▼見どころ

https://mytera.jp/tera/fugenin55/place/#tera_tab_block

 

▼行事お祝い

https://mytera.jp/tera/fugenin55/place/#tera_tab_block

 

▼祈願

https://mytera.jp/tera/fugenin55/kigan/#tera_tab_block

 

▼法事

https://mytera.jp/tera/fugenin55/houji/#tera_tab_block

 

▼葬儀

https://mytera.jp/tera/fugenin55/houji/#tera_tab_block

 

▼各種供養

https://mytera.jp/tera/fugenin55/kuyou/#tera_tab_block

 

▼会員制度

https://mytera.jp/tera/fugenin55/member/#tera_tab_block

 

物語を旅するお客様

本日早朝に

素敵なお客様方が

おいで下さいました。

 

いつも大変お世話になっている

十和田湖自然ガイドクラブの

中川一樹さんと

山下晃平さんとのご縁で

“物語を旅する”探検家高橋大輔さんと

古道のスペシャリスト小笠原カオルさんが

当山をお訪ね下さいました。

 

十和田湖伝説・南祖坊伝説ゆかりの地を

ご案内されていらっしゃるとのことで

当山にもおいで下さいました。

 

限り有る文献に掲載される

制限のある情報のみに留まらず

現地調査や観察などの「体験」や

文字に起こされていないものにも

あたられて伝説と向き合うという

皆様のご姿勢は

素晴らしいと感じます。

 

皆様の誠実かつ情熱的な志には

心打たれるものがありましたし

拙僧(副住職)にとっても

大きな励みになりました。

 

当山ではここ数日

諸事立て込んでいるということもあり

ゆっくりじっくり

ご案内することが出来なかったのですが

素敵なご縁がつながっていくことには

とても感謝しております。

 

南祖坊伝説の絵本

当山は十和田湖伝説の

南祖坊(なんそのぼう)が

修行したと伝えられるお寺です。

 

南祖坊は全国の霊山霊跡を巡った果てに

十和田湖の龍神である

青龍大権現(せいりゅうだいごんげん)

となったとされる僧侶で

当山2世・月法律師(がっぽうりっし)の

弟子とされます。

 

十和田湖伝説は

語り物としても人気を博し

奥浄瑠璃の演目にもなっており

伝説を今に伝える多くの写本があります。

 

当山には

『十和田山神教記(じんきょうき)』

(以下、神教記)

という写本が2冊伝えられております。

 

そういったご縁もあり

神教記の伝える十和田湖伝説を

分かりやすい形で

絵本にしたいと思いたち

一昨年より有縁の方々と

制作活動を進めております。

 

神教記はとても深く

魅力的な物語なのですが

密教的な文言や古典的言い回しが多く

それに加え多くの人物が登場し

読み応えが“ありすぎる”ものなので

多くの方にもわかりやすく

かつ親しみやすい内容にしたいと考え

かわいいアロマひつじやさんと

くるみのひろばさんの

多大なるご協力を得て

絵本制作に取り組んでおります。

 

完成まであとわずかという所に

さしかかってまいりました。

 

素敵な絵本に仕上がりそうです。

 

普賢院の新たなページが出来ました

まいてらという

お寺のポータルサイトに

当山のページが出来ました。

 

こちらのサイトは

当ホームページ作成の際にも

お世話になった

一般社団法人お寺の未来

により運営されております。

 

本年7月に

お寺の未来代表の井出悦郎さんが

当山においでになられた際に

色々と相談させて頂き

まいてらへのページ作成を

進めてまいりました。

 

当山のページ作成に

あたっての原稿作成に

時間がかかってしまいましたが

井出さんのサポートもあり

ページが出来上がりました。

 

当山についての情報や

ご供養やご祈願についての情報など

有縁の方にお役立て頂ける内容に

まとめたつもりでおりますので

ご活用頂ければ幸いです。

 

初縁の方にも

当山について大まかに

お分かり頂けるかと思います。

(そう願っております)

 

皆様

是非新設されたページを

ご覧くださいませ!

 

こちらのサイトには

ページを開設するための基準を

満たした全国各地の

素敵な御寺院様方のページもありますので

そちらもご覧頂ければと思います。

 

▼『まいてら』普賢院のページはコチラ

https://mytera.jp/tera/fugenin55/place/#tera_tab_block

 

蘇る七崎十一面観音

昨年十月末は

御詠歌の大会があり

奈良県桜井市にございます

総本山長谷寺に行っておりました。

 

長谷寺の本尊は

十一面観音です。

 

長谷寺の十一面観音は

盤石(ばんじゃく)という石に立たれ

右手に錫杖(しゃくじょう)を執り

左手に瓶(びょう)を執るお姿です。

 

このようなお姿の十一面観音を

長谷寺式といいます。

 

難陀竜王(なんだりゅうおう)と

雨宝童子(うほうどうじ)が

脇侍(わきじ)とされます。

 

当山の本尊はもともと

十一面観音であるとの伝えがあり

その十一面観音が

もともとは七崎観音であったとの

いわれもございます。

 

様々なご縁があり

長谷寺式の十一面観音を

仏師さんに

彫って頂くことになりました。

 

現在当山では

本堂建替という歴史的事業に

取り組んでおり

このような機会に

長谷寺式の十一面観音を

お迎え出来ることは

とても尊いことと感じております。

 

この十一面観音は

作仏に2年程かかる見込みとのことです。

 

新本堂では

当山本尊・愛染明王の隣に

お祀りさせて頂こうと考えております。