蘇る七崎十一面観音

昨年十月末は

御詠歌の大会があり

奈良県桜井市にございます

総本山長谷寺に行っておりました。

 

長谷寺の本尊は

十一面観音です。

 

長谷寺の十一面観音は

盤石(ばんじゃく)という石に立たれ

右手に錫杖(しゃくじょう)を執り

左手に瓶(びょう)を執るお姿です。

 

このようなお姿の十一面観音を

長谷寺式といいます。

 

難陀竜王(なんだりゅうおう)と

雨宝童子(うほうどうじ)が

脇侍(わきじ)とされます。

 

当山の本尊はもともと

十一面観音であるとの伝えがあり

その十一面観音が

もともとは七崎観音であったとの

いわれもございます。

 

様々なご縁があり

長谷寺式の十一面観音を

仏師さんに

彫って頂くことになりました。

 

現在当山では

本堂建替という歴史的事業に

取り組んでおり

このような機会に

長谷寺式の十一面観音を

お迎え出来ることは

とても尊いことと感じております。

 

この十一面観音は

作仏に2年程かかる見込みとのことです。

 

新本堂では

当山本尊・愛染明王の隣に

お祀りさせて頂こうと考えております。