緑が深まり心地よい風が吹いています

日差しが強くなってきたように感じます。

 

境内の木々花々の色彩が深まり

いきいきとしているように見受けられます。

 

気温が急降下したときもありましたが

最近は何とも心地よい風が

境内を通り過ぎています。

 

5月も今週で終わりです。

 

今週末は

本堂建設委員会の三役会議が

担当業者さんをまじえて

開催されるので

それに向けた準備に

力を入れております。

 

「本堂建替事業」には

本堂の建替はもちろんのこと

山門建替

境内整備

仏像仏具修繕なども含まれます。

 

細々としたものも入れると

きりがありませんが

とにかく歴史的大事業です。

 

ありがたいことに

様々なご経験をお持ちの

頼もしい役員の皆様に

お力添え頂いているので

これまで順調に事が

進められております。

 

平成29年3月末より

勧募受付が開始され

6年の基本計画で

本格的に始動した当事業は

本年でちょうど折返しです。

 

昨年末に

担当業者が決定され

現在は設計に取り掛かっているのですが

昨今重んじられている

「新たな生活様式」の観点も

しっかりと踏まえた新本堂に

したいと考えております。

 

事業が開始された当初は

ウイルス感染防止対策のことなどは

全く考えていませんでしたが

昨今の状況を鑑みるに

十分な配慮が必要だということは

言うまでもありません。

 

今後の工事のことを考えると

様々な不安はありますが

考え方によっては

現在のこの状況を踏まえた上で

新本堂の設計を詰めることが

出来ることは

大きな意味があると思います。

 

有縁の皆様に

ご安心頂ける環境を

しっかりと整えてまいります。

 

今後の状況を踏まえながら

当山では現在

本堂建替事業を進めており

基本計画6年の当事業は

4年目にさしかかり

まさに重要な局面を

迎えております。

 

3月に建設委員会三役会議が

予定されていましたが

ウイルス感染予防の関係で

開催が見送られることになり

しばらく話し合いが中断していました。

 

ですが先日

緊急事態宣言が

一応解除されたので

今月末に建設についての会議を

ようやく開催出来ることになりました。

 

会議は出来ませんでしたが

その間も図面作成ほか

各業者さんには諸事

整えて頂いておりまして

今度の会議では

三役の方を交えて

お話を伺うことになっています。

 

新本堂のスペック等もさることながら

今後の具体的なスケジュールについても

現時点でどのような見込みであるか

お聞きしたいなと思います。

 

新型コロナウイルスが

今後どのようになるか

全く予想がつきませんが

当事業についても

影響があると考えています。

 

これから

本格的な工事を控えていますし

建替に伴う様々な儀式や式典も控えています。

 

盛大に行う予定であった

上棟式(じょうとうしき)や

落慶式(らっけいしき)等も

開催規模を縮小しなければ

ならないかもしれません。

 

今後の状況次第ではありますが

様々なことを想定しながら

安全に事を進めて頂きたいと思います。

 

永福寺時代の木箱

ここ一ヶ月以上

大掛かりに境内建物の

掃除や整理を行なっています。

 

これは本堂建替のための

現本堂解体に向けた

準備を兼ねたものです。

 

当山は古いお寺で

文化7年(1810)に火災に

あってはいるものの

多くの古い仏像や仏具や文書を

所蔵しています。

 

ただでさえ

物が多いのに加え

歴史的に大切なものも多いため

時間をかけて作業しています。

 

隅々に手を入れる中で

拙僧(副住職)も初めて

目にするものや

知ることが多くありました。

 

例えば

当山がまだ永福寺と呼ばれていた

時代に使われていた

江戸期の木箱があります。

 

住職から話は聞いていましたが

現物を見たのは本日が初めてでした。

 

寶珠山(ほうしゅざん)という

永福寺時代の山号(さんごう)が

朱で記されており

歴史が感じられます。

 

当山は平安初期に開創され

鎌倉期〜江戸時代初期には

永福寺(えいふくじ)の寺号(じごう)が

用いられていました。

 

その歴史を今に伝える

貴重な宝物(ほうもつ)だと感じます。

 

約40年の時を感じながら

本堂内陣に掲げられていた

阿吽の龍の水墨画。

 

現本堂の解体に向けた

引越し作業を日々継続していますが

本日は龍の額を外しました。

 

40年以上もの間

掲げられていた額なので

線香のヤニで

大分黄ばんでいました。

 

額を外してみると

壁の布は40年以上前の色が

鮮やかにしっかりと

留められていました。

 

明確な色の違いは

それだけ様々な祈りが

捧げられてきた

ということでもあります。

 

外した額は

念入りに拭き清めました。

 

拭けば拭くほど

きれいになっていく

その様子は

とても爽快でした。

 

額を拭き上げる様子を

短い動画にまとめたので

よろしければご覧下さいませ。

 

▼動画はコチラ(youtube)

https://www.youtube.com/watch?v=xPkRoF9Dk-I&t=2s

 

▼before

▼after

花まつり法要をオンラインで

本年から

花まつりの行事を行うべく

仏具屋さんにお願いしていた

釈迦誕生仏と花御堂(はなみどう)が

本日届けられました。

 

花まつりとは

お釈迦様の誕生日を祝う行事です。

 

お釈迦様の誕生日は4/8とされますが

地域によっては月遅れで5/8に

行事が行われます。

 

花まつりの法要は

仏生会(ぶっしょうえ)

降誕会(ごうたんえ)

灌仏会(かんぶつえ)

とも呼ばれます。

 

当山では

5月に花まつりの法要と行事を

開催しようと考えておりました。

 

ちょうど連休にあたる時期に

にぎやかに開催出来ればと

考えていたのですが

感染拡大防止に

努めなければならない状況なので

本年はオンラインでの開催を

試みたいと思います。

 

ついでですが

本年6月に予定していた

南祖祭(なんそさい)も

オンラインでの開催を

予定しています。

 

南祖祭は

南祖坊(なんそのぼう)という

十和田湖伝説に登場する僧侶の行事です。

 

南祖坊は

当山2世の月法律師(がっぽうりっし)の

弟子として当山で修行したとされ

全国巡礼の旅の果てに

十和田湖の龍神である

青龍大権現(せいりゅうだいごんげん)に

なったとされる僧侶で

当山には南祖坊の御像である

南祖法師(なんそほっし)尊像が

祀られています。

 

出来る形で

祈りを捧げつつ

その行事に重ねられている

意味であったり背景などに

触れて頂ければと思います。

 

一工夫とひと手間

空き時間を利用して

DIY(いわゆる“日曜大工”)。

 

一工夫とひと手間で

台所の棚を

仏事用の机にしてみました。

 

もともとホワイトの棚の

表面を念入りに磨いた後

ホームセンターで

ラッカースプレーを買ってきて

ブラックに仕上げてみました。

 

現本堂の解体に向け

普賢院では

先月より大掛かりに

片付けを行なっています。

 

現在の本堂を解体するということは

現在の本堂に納められている

全ての物を移動するなり

処分するなりしなければなりません。

 

また

現在の書庫や物置なども

壊さなければならず

非常に沢山の物を

動かさなければなりません。

 

そうなると

仏像・仏具・備品など

大小様々なものの行き先を

確保する必要があります。

 

行き先確保のためには

結局の所

庫裏(くり、住まいのことです)や

会館も整理する必要がありまして

大掛かりに片付けを

行なっているというわけです。

 

作業を進めていると

もともとの場所では

用がなくなったものでも

一工夫により他用途で

使えるようなものも

沢山出てきます。

 

もともとは

庫裏の台所で

使っていた棚も

今では立派な荘厳具に。

 

このような一工夫とひと手間を

出来る限り続けたいと思います。

 

諸願成就を託す十二天屏風

本堂内陣に掛けられていた

十二天(じゅうにてん)の額。

 

現在の本堂は

本年秋以降に解体される予定なので

ここ最近は本堂の額や軸を

取り外しています。

 

内陣の十二天の額一対も

取り外されました。

 

この本堂建替という

大きな節目にあたり

この一対の額に納められている

十二天の仏画を

屏風(六曲一双)に

仕立て直すことにいたしました。

 

十二天屏風は

尊い儀式で用いられる仏具です。

 

屏風作成をご担当頂く

八戸額装さんにおいで頂き

本日搬出して頂きました。

 

2〜3ヶ月で完成するとのことです。

 

仏法を守護する

十二の諸天に

当山有縁の方々の平穏

当山有縁の方々の先祖供養

そして

世界を覆う疫病への不安が

一日も早く落ち着き

世界が平和になること等の

諸願を託したいと思います。

 

お寺リノベーション

ふれあい豊山館1階の

脇間をリノベーションしました。

 

以前は会議室として使っていましたが

最近はすっかり物置と化しており

物がごった返した状態でした。

 

本堂建替にあたり

現在の本堂が解体された後は

ふれあい豊山館1階を

仮本堂として使用します。

 

様々な事を想定した時に

脇間も“お堂”として

使えるようにした方が

いいということになり

リノベーションすることになりました。

 

五戸木工さんにお力を貸して頂き

素晴らしい祭壇を作って頂き

本日設置して頂きました。

 

こちらの空間は

今後大いに活用させて

頂きたいと思います。

 

▼リノベーション前

 

▼リノベーション途中

 

▼リノベーション後

本堂の額の取り外しを始めました

本堂に掛けられている額の

取り外しを開始しました。

 

とにかく数が多いので

段階的に進めようと思います。

 

何十年もの間

積もり積もったホコリを

落としながら作業をしています。

 

額が外されると

本堂の空間が

とても広くなったように

感じられるとともに

新鮮な感じがして

心が落ち着きます。

 

あれこれ踏まえて引越準備

彼岸の入りから

本堂解体に向けて

引越の準備と

仮本堂設営の準備を

進めています。

 

現本堂が解体され

新本堂が建立されるまでの間の

様々な動きを細かに想定して

計画を練りつつ

作業を進めています。

 

現本堂には

仏像仏具や荘厳具のほか

沢山の絵画や掛け軸も

納められています。

 

それらを全て

搬出しなければなりません。

 

そこで

移動出来るものから

引越し先を整えて

移設し始めました。

 

将来的なことも踏まえ

あれこれと考えながら

作業を進めています。

 

ふれあい豊山館1階の

大広間の脇間は

これまで会議室として

使用していましたが

近年は

会議室というより

物置として使用されていました。

 

現本堂が解体されると

大広間を仮本堂として

使用することになるのですが

それに伴い

脇間のスペースも

様々な用途に対応出来るよう

整理する必要が出てまいりました。

 

そこで

脇間を一気に整理して

現本堂に掲げられていた

額の一部を移設しました。

 

床の間スペースには祭壇を

設置して頂くことになっており

こちらの部屋でも

お勤めが出来るよう配慮しました。

 

このような感じで

様々なことに目配せしつつ

引越の準備が

少しづつ進んでおります。