永福寺時代の木箱

ここ一ヶ月以上

大掛かりに境内建物の

掃除や整理を行なっています。

 

これは本堂建替のための

現本堂解体に向けた

準備を兼ねたものです。

 

当山は古いお寺で

文化7年(1810)に火災に

あってはいるものの

多くの古い仏像や仏具や文書を

所蔵しています。

 

ただでさえ

物が多いのに加え

歴史的に大切なものも多いため

時間をかけて作業しています。

 

隅々に手を入れる中で

拙僧(副住職)も初めて

目にするものや

知ることが多くありました。

 

例えば

当山がまだ永福寺と呼ばれていた

時代に使われていた

江戸期の木箱があります。

 

住職から話は聞いていましたが

現物を見たのは本日が初めてでした。

 

寶珠山(ほうしゅざん)という

永福寺時代の山号(さんごう)が

朱で記されており

歴史が感じられます。

 

当山は平安初期に開創され

鎌倉期〜江戸時代初期には

永福寺(えいふくじ)の寺号(じごう)が

用いられていました。

 

その歴史を今に伝える

貴重な宝物(ほうもつ)だと感じます。