思い出いっぱいのランドセル

取り組み始めて4年目となる

思い出のランドセルギフト。

 

本年も

役目を全うしたランドセルが

集まってまいりました。

 

その一個一個は

6年もの小学校生活の間

毎日背負われて

持ち主であったお子さんの

成長と共にあった

尊いものです。

 

思い出が沢山つまった

大切なランドセル。

 

思い出のランドセルという

取り組みは

その大切なランドセルを

アフガニスタンの新しい

持ち主に使ってもらって

“新たな物語”を紡いでもらう

というものです。

 

十人十色の

思い出がたくさんある

大切なランドセルを

はるかかなたで生活をしている

子どもたちに

使ってもらうことを通じて

未来をより力強く

歩んでもらえることを

強く願っております。

 

ランドセルは

今月末まで募集しております。

 

古いものでも構いません。

 

ご協力いただける方

いらっしゃいましたら

お力添えの程

何卒よろしくお願いいたします。

 

▼詳細はコチラをご参照下さい。

思い出のランドセルギフト2021詳細

 

▼2019の様子(動画)

https://www.youtube.com/watch?v=sT9glT66VRs

 

▼2020の様子(動画)

https://www.youtube.com/watch?v=hX6MR6aNfoU

 

毎月の出張が懐かしく感じられます

昨日は午後に

所属する研究所の所内会が

オンラインで行われました。

 

昨年2月までは

毎月1〜2回の頻度で

日帰り上京で

出席していましたが

今ではあの頃が

とても懐かしく感じられます。

 

もう1年以上も

オンラインで会議が

行われているのですが

この1年は

10年分に相当する程の

「デジタル化」が進んだと

されるようです。

 

今回の所内会は

年度初めということもあり

拙僧(副住職)も含め

研究員の先生方数名が

前任期までの研究経過や

今任期での研究方針について

発表したのですが

リモート仕様のプレゼンが

板についてきたといえます。

 

拙僧(副住職)の所属する

現代教化研究所という所は

様々な分野を専門とする

頼もしい先生方がいらっしゃるので

発表の際に

有意義なアドバイスを

いただくことが出来ました。

 

今年は年中に

論文を一本

仕上げなければならなくなったので

精一杯励ませていただきたいと思います。

 

旧本堂再建前後の年表

2016年にこのHPが

立ち上げられ

翌2017年からブログを

毎日更新しております。

 

本日時点で

ブログの原稿数は1736。

 

ブログの内容は様々でして

日記もあれば

研究メモや覚書もあります。

 

ブログを始めた当初

思い描いていた予定として

色々と書き溜めて

後々に見直して

改めて整理していくつもりで

日々更新してまいりました。

 

その一環として

ここ最近は空き時間を使い

資料作りをしています。

 

明日はオンラインで

研究所での発表があるというのに

むしろ資料作りの方に

力を注いでしまいましたが

とても充実した時間となりました。

 

ブログの内容等から

拙僧(副住職)は

お寺の歴史を含む地域の歴史や

地域の伝承・伝説について

研究していると

お捉えの方も

いらっしゃるようですが

研究のメインテーマは

「マインドフルネス」です。

 

昨年度はアメリカの

歴史(19世紀以降)や

関連するキーパーソンや団体の

展開について

調べておりました。

 

その内容については

ブログでお伝えする機会は

あまり無いと思います。

 

話題を戻しまして

旧本堂が再建される前後の

享和・文化年間について

年代の分かる主な項目を

年表に記してみました。

 

まとめると

とても分かりやすいなと

つくづく感じます。

 

こういった形で

少しづつでも画像資料を

用意したいと思います。

 

南祖坊伝説の諸相⑫ 月と太陽

当山は十和田湖伝説の

南祖坊(なんそのぼう)が

修行したとされるお寺で

南祖坊の御像である

南祖法師尊像(なんそほっしそんぞう)が

お祀りされております。

 

一昨年に

十和田湖伝説を伝える

江戸末期の写本

『十和田山神教記』を

手がかりに

当山史と照らし合わたうえ

伝説が想定している

年代について仮説を

試論してみました。

 

▼コチラがその拙稿です。

南祖坊伝説の諸相⑪南祖坊はいつ入定したか?

 

▼コチラは『十和田山神教記』の絵本動画です。

えほん動画『龍になったおしょうさま』

 

度重なる火災で

大量の文書が焼失していることもあり

古代や中世について不明期がある中

過去帳を丹念に調べていたところ

平安期の先師様のお名前を

発見いたしました。

 

▼その時のブログはコチラです。

平安期の先師がお一人発見されました

 

仁和3年(887)7月23日がご命日の

「日照法師 當山」との

過去帳の記載が目に止まったときは

何とも不思議な感覚だったのを

覚えております。

 

その発見も反映して

入定仮説について

次のように

年表にまとまてみました。

 

 

南祖坊は

当山2世・月法律師(がっぽうりっし)の

弟子と伝えられます。

 

昨年発見された日照法師の

没年から考えるに

日照法師も月法律師の

直弟子であった可能性もあります。

 

さらに日照法師の没年は

南祖坊の入定仮説①(878〜892)と

奇しくも重なっています。

 

「月」に対して太陽(日)という

師弟の法名についても

何かしら因縁めいたものが

感じられます。

 

もしかしたら

日照法師は南祖坊の

モデルとなった先師様

なのかもしれません。

 

さらに十和田湖関連でいうと

月日山という霊跡があり

日月神社が鎮座します。

 

月と太陽は

日月輪(にちがちりん)ともいい

仏道において深い意味を持つので

十和田信仰を紐解く上で

教相(きょうそう)的かつ

事相(じそう)的に捉えてみると

新たな意味合いが

浮かび上がってくると思います。

 

参考までに

月輪を光背とする尊格は

とても多いのですが

当山本尊である愛染明王は

日輪を背負った尊格です。

 

本堂建替という

歴史的な節目ということもあり

所蔵される仏像仏具や古文書などを

大掛かりに整理したおかげで

新たな発見や気づきが沢山ありました。

 

それらを踏まえて

十和田湖伝説を改めて

紐解いていきたいと思います。

 

開創から江戸期までの年表

分かっていること

伝えられていること

分からないこと

新たに分かったことなど

資料として整理してみると

それにより当たらたな着想を

得られることがよくあります。

 

普賢院の歴史は

なかなか複雑な部分があり

色々と専門的なものを

踏まえる必要があります。

 

お寺の法務や宗派の宗務に

励ませていただく傍ら

本格的に調査しつつ

寺史作成に向け

調査等に本格的に

取り組んでまいりました。

 

以前ブログで

年代が分かっている関連事項を

時系列にズラッと並べてみたのですが

これがまたとても良い資料となり

歴史的な流れを

これまで以上に把握しやすく

なったように感じました。

 

ただ

掲載項目が多すぎるのと

若干見にくいようにも感じたので

草創〜江戸初期までについて

当山の項目のみピックアップして

年表にしてみました。

 

草創期から江戸時代にいたる

約800年のうち約550年間は

不明期にあたります。

 

大量の文書が

度重なる火災で焼失したことが

一因とされています。

 

火災により

長期間の歴史が

葬り去られてしまった中でも

開創開山の頃や開基開山の頃の

ご住職方の名が

今に伝えられていることは

奇跡的なことだといえるでしょう。

 

 

▼以下は、以前作った資料です。

着々と資料が増えてきました。

 

はじめて6年のお寺ヨガ

寺子屋ワークショップ『お寺ヨガ』が

4/11に開催されました。

 

今回も規模を縮小して

定員10名での開催でしたが

とても和やかな時間となりました。

 

寺子屋ワークショップは

2014年から始めた取り組みで

お寺ヨガは2015年より

開催を重ねております。

 

寺子屋ワークショップは

自利利他(じりりた)を

大切な理念としており

お寺ヨガのほか

写経カフェや香りのこころ等

様々に開催してまいりました。

 

開催を続けてこられたのは

様々なご縁のおかげと

改めて感謝いたします。

 

虚空の大きさ

スカッと青空が広がる一日。

 

立木伐採工事が終わったこともあり

青空の広がりが

これまでとは比にならぬ程の

ものであるように感じられます。

 

仏道では

様々な比喩がありますが

無限であることを「虚空」に

重ねることがあります。

 

本堂もなく

大きな立木も見られない

現時点での境内の景観は

「虚空」の“大きさ”を

体感させられているように思います。

 

論語の響きに触れる

2018年より

当山を会場として

論語に触れる時間を

頂戴しております。

 

2018年と2019年は

川崎葉子さんを講師として

「子ども論語塾」が開催され

昨年7月からは

論語塾に携わった皆様とともに

論語とのご縁を深めるべく

月に1度勉強会を

重ねております。

 

素敵な有志の皆様と

古典を味わいつつ

自身を省みるという

“贅沢な”機会を

いつもありがたく感じています。

 

『三教指帰』(さんごうしいき)

という書物をご存知でしょうか?

 

弘法大師空海の

「出家宣言の書」ともいわれるもので

とある“不良少年”に対して

儒教と道教と仏教について

ユニークな登場人物たちが

お話するという内容です。

 

拙僧(副住職)は

宗門大学の卒業論文で

扱わせていただいた書物です。

 

ちなみにですが

宗門大学での卒業論文では

『三教指帰』に見られる

「空海の道教観」について

考察いたしました。

 

ついでにいえば

宗門大学に編入する前に

卒業した大学の卒業論文では

スリランカの祓霊儀礼を担う

ベラワーというカーストについて

扱わせていただきました。

 

いずれも

執筆当初はその時だけの

研究になると見込んでいたのですが

現在取り組んでいることと

いずれもが関連してきました。

 

論語の勉強会も

三教指帰と向き合わせていただいた際の

経験が大いに活きているように思います。

 

形の変遷はあれど

2018年から論語に触れる

機会を設けてから

本年が4年目となります。

 

このような

学びの機会が

長く続けば良いと感じます。

 

 

生命力を感じます

先月伐採された境内のイチョウ。

 

大きな切株の周辺から出ている

小枝に新しい芽が出てきました。

 

地上の幹は

倒されましたが

根はしっかりとはられており

今もなお生きています。

 

イチョウは

生命力の強い木とされますが

そのことを再確認させられます。

 

▼伐採前のイチョウ

 

▼イチョウの切株

須弥壇や護摩壇の改修作業を見学させていただきました

五戸木工さんにお誘いいただき

工場を見学させていただきました。

 

五戸木工さんには

須弥壇

内陣の密壇と礼盤と脇机

観音堂の護摩壇と礼盤と脇机

といった主要な仏具の

修繕をお願いしています。

 

これらは

修繕いただく全仏具の中で

最も大切なものとなります。

 

丁寧に作業を

進めていただいているようでした。

 

彫刻部分の彩色も

大分進んでいて

完成が楽しみです。

 

須弥壇は

朱色でしたが

新本堂仕様では黒色に

仕上げていただきます。

 

とても厳かな

荘厳となりそうです。

 

▼修繕途中の須弥壇。

 

▼以前の須弥壇の様子です。