福島県相馬市を行く

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福島県相馬市。

震災で大きく被害を被った地域の1つです。

4月4日、5日に相馬市を訪れました。

 

相馬市尾浜に摂取院(せっしゅいん)という御寺院様がございます。

真言宗豊山派(ぶざんは)寺院で、当山と同宗派の御寺院様です。

 

摂取院様では、多くの檀家さんが亡くなられました。

境内には東日本大震災物故者供養のため、聖観音菩薩像が祀られております。

 

亡き方のご供養のため、残された方のため、大震災を目の当たりにした者がその教訓を忘れないために建立された観音様の眼差しの先には、穏やかな海が広がっておりました。

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寺子屋WS『香りのこころ』開催のお知らせ

仏道において「香り」は大切な“み教え”の象徴です。

「香り」には、仏道のあたたかなメッセージが託されております。

 

寺子屋ワークショップ(WS)『香りのこころ』では、仏道における「香り」について法話をさせて頂いた後、ワークとして羊毛フェルトを用いたディフューザーを作成します。

 

法話は当山副住職、ディフーザー作成は小松美央さん(かわいいアロマひつじや)と中川由美子さん(中川想品店)がご指南下さいます。

 

仏道での「香り」は我々の歩みの尊さ、命の尊さに連なっております。アロマの「香り」は大自然にいきる木々花々の命そのものでもあります。今回作成するディフューザーに使用する羊毛フェルトも、羊の命そのものです。

 

『香りのこころ』に携わる三者が三様に「いのちの尊さ」をお伝えいたします。

 

寺子屋WSはどなた様でもご参加頂けます。

参加をご希望の方はお申し込みが必要となりますので、お申し込み下さいますようお願いいたします。

※担当者が不在の場合が多いため、ホームページのお問い合わせフォームかメールにてお申し込み頂けると助かります。

※Mail:fugenin643@gmail.com

 

寺子屋WSでは参加者にお納め頂いた会費の一部を国際協力活動にあてさせて頂いております。

参加されて研鑽のひとときを過ごされることが、そのまま国際協力にもなります。

 

「気軽に楽しく和やかに」仏道に触れて頂く場ですので、どなた様もお気軽にお問い合わせ下さい。

皆様のご参加、心よりお待ちしております。合掌

 

◎日時:平成28年4月21日(木)午前10時〜12時半

◎会場:普賢院 ふれあい豊山館

◎内容:法話、ディフーザー作り、トークセッション

☆法話:品田泰峻(副住職)

☆ディフーザー作り:小松美央(かわいいアロマひつじや)、中川由美子(中川想品店)

◎定員:20名(要申込)

◎会費:2000円

facebookイベントページ(https://www.facebook.com/events/958580770890383/

ディフーザー

色鮮やかな“みおしえ”

本日予定されていた法事を終えた後、供えられた生花を一同に須弥壇(しゅみだん)に飾らせて頂きました。

色彩豊かな花々で須弥壇が綺麗に華やいでおります。

 

花は忍辱(にんにく)の象徴です。

忍辱とは「耐えるべき時は耐える」ことです。

耐えるべき時に耐え、その先に各々の「花」を咲かせなさいという“みおしえ”です。

 

色鮮やかな生花が、本尊御宝前にて優しく“みおしえ”を伝えております。

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心安らぐ写経カフェ

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一昨年より寺子屋ワークショップ(WS)と銘打ち、仏道に気軽に触れて頂く機会を設けております。

 

『写経カフェ』、『お寺ヨガ』、『香りのこころ』、『ほとけさまパステル』など、仏道にまつわる様々なテーマを採り上げ開催しております。

昨日は『写経カフェ』が開催されました。

26名の方にご参加頂き、とても和やかな会となりました。

 

自利利他(じりりた)という言葉があります。

自利は自身を高めること、利他は他者のためとなること。

これらが一体となる行いが仏道では尊いとされます。

 

寺子屋WSでは自利利他を大切な理念としております。

当山では、寺子屋WSでお納め頂いた御浄財の一部をアーユス仏教国際協力ネットワーク(http://ngo-ayus.jp)に寄付させて頂いております。

 

寺子屋WSにて研鑽を積まれることが、そのまま国際協力にもなります。

『写経カフェ』にご参加頂いた皆様の研鑽のひとときは、同時に国際協力活動でもあります。

 

『写経カフェ』では、写経を終えられた方から順次ティータイムに入って頂きます。

フェアトレード製品のルイボスティー、コーヒーで一服して頂きました。

また、副住職妻お手製の精進スイーツも召し上がって頂きました(今回はアーモンドケーキでした☆)。

 

伝統的な修行である写経は実に奥が深い修行です。

忙しい日常を離れ、静寂なお寺の空間で写経に取り組まれ、書き上げた時に得られる達成感はとても心地よいものです。

 

次回の『写経カフェ』は5月に開催いたします。

寺子屋WSは、どなた様でもご参加頂けます。

「気軽に楽しく和やかに」仏道に触れる場ですので、興味のある方は是非ご一緒下さい。

各ワークショップに参加される際は、お申し込みが必要となりますので、参加をご希望の方はお寺にお問い合わせ下さいませ。

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島の別れ言葉

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世界自然遺産の

東京都小笠原諸島。

 

東京の

竹芝客船ターミナルで

フェリーに乗り

片道約26時間。

 

東京から南に

1000kmに位置する

亜熱帯の楽園です。

 

1週間に1往復程度で

運行されるフェリーでしか

行く事は出来ません。

 

島には

温かなおもてなしの

習慣があります。

 

島には“古き良き日本”と

表現されるような

心地よさがあります。

 

小さな島なので

数日間の滞在で

多くの方と

交流を持つ事が出来ます。

 

小笠原諸島では

帰途につくフェリーを

島の方々が見送って下さいます。

 

別れ言葉は

「いってらっしゃい」。

 

フェリー出港に際し

「いってらっしゃい」と

何度も何度も手を振り

見送って下さるその光景は

実に感動的です。

 

盛大な見送りに

島の方々の真心を感じました。

 

「いってらっしゃい」

という別れ言葉。

 

自然と湧き出る

「ありがとう」の心。

 

あの時の光景は

訪れて5年経った今も忘れません。

 

温かく見送られることが

いかにありがたいことかを

教えて頂きました。

 

心のこもったおもてなしは、心に響きます。

心のこもったおもてなしは、心を豊かにしてくれます。

心のこもったおもてなしを、仏道では布施(ふせ)といいます。

 

心をこめることの大切さ。

心を通わせることの大切さ。

 

忘れてはならない

大切なことだと思います。

 

小笠原諸島の思い出は

拙僧(副住職)にとっては

「お諭し」そのものでもあります。

 

大切な思い出に触れ

改めて日々の精進の志を立てた本日でした。

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彼岸明け

春彼岸も終わりました。

 

彼岸とは「向こうの岸」という意味で、“さとりの境地”を指す言葉です。

我々の歩みを“成就させること”とも言えるでしょう。

 

彼岸は仏道修行の一週間とされます。

彼岸はご供養の一週間とされます。

 

修行と供養は別のものではなく、一体のものです。

我々が歩みを進めること、精進に励む事が、そのままご供養にも重なるのです。

 

日本には様々な節目があります。

正月、節分、彼岸など、季節折々に実に多くの節目があります。

意味合いの異なる様々な節目に際し、私達は心機一転を図りつつ自身の歩みを進めることができます。

 

様々な節目を、自分を磨く機会と捉えながら歩みを進めたいものです。

様々な節目に通わされた「こころ」に触れることで自身の心を養い、生き方を豊かにしたいものです。

 

八戸では昨晩に雪が降りました。

早朝には雪化粧をまとった景色が広がっておりました。

彼岸の明ける本日、冷え込みはあるものの強い陽射しが降り注ぎ、降り積もった雪はあっという間に溶けました。

 

暑さ寒さも彼岸まで。

もうすぐ暖かな季節です。

歩みの先に「自身の花」を咲かせてまいりましょう。

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おてらおやつクラブ

おてらおやつクラブ(http://otera-oyatsu.club)という活動があります。

当山も今月より携わらせて頂いております。

3/22に1回目の発送を行いました。

 

お供物には真心が通わされております。

大切な方が好きだった食べ物や飲み物をお供えされる方がいらっしゃいます。

季節折々の果物や野菜をお供えされる方がいらっしゃいます。

 

法事で上げられたもの、位牌堂に上げられたもの、それぞれのお供物は“おもい”の形です。

そのお供物を「おさがり」として「おすそわけ」する活動が『おてらおやつクラブ』です。

 

仏道には廻向(えこう)という言葉があります。

自身の功徳(くどく)を、全ての方にも振り廻らさせることです。

 

有縁の方によって捧げられた尊い“お心”で、一人でも多くの方が笑顔になって下さることを願っております。

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にぎやかな“縁日”『親子deあそぼう!』

縁日には様々ありますが、21日は弘法大師の縁日です。

それは3/21が弘法大師の命日であることに由来します。

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本年は弘法大師の縁日に『親子deあそぼう!』が開催されました。

縁日の催事として開催されたわけではありませんが、本年はとてもよい3/21となりました。

 

『親子deあそぼう!』には様々なブースが出店されました。

内容も盛り沢山で、運動やクイズ、演奏などなど、終始盛況でした。

 

こちらの参加費・売り上げは諸経費を除き、東日本大震災復興支援やネパール大震災復支援等にあてられます。

主催者のMikiさん、ご出店頂いた皆様、ご参加頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

 

春彼岸のお参りをされる方、『親子deあそぼう!』にご参加される方で、山内はとてもにぎやかな一日となりました。

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春彼岸中日法要が厳修されました

1年に2度、太陽は真東から昇り真西へと沈みます。

春分の日と秋分の日が、その2度の日にあたります。

春分の日は春彼岸中日、秋分の日は秋彼岸中日です。

これらの日は阿弥陀如来と深く縁があるとされ、彼岸中でも特に大切にされます。

 

3月20日に春彼岸中日法要が執り行われました。

多くの方と共に大切な方への祈り、平安な日々の訪れへの祈りを捧げさせて頂きました。

 

中日法要を執り行うにあたり、早朝より沢山の方にお手伝い頂きました。

様々な温かなご縁により、滞りなく春彼岸中日法要を終える事が出来ました。

温かなご縁に、心より感謝申し上げます。

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春彼岸となりました

本日より春彼岸です。

春分の日を中日(ちゅうにち)として、前後3日を合わせた一週間。

 

彼岸とは「さとりの境地」を意味します。

精進が実を結ぶよう、心持ちを改め励む期間とされます。

 

境内の福寿草も“春らしく”咲いております。

本日は穏やかな彼岸の入りとなりそうです。

 

早朝より多くの方がお参りされております。

お寺参りの際は、お気をつけてお越し下さいませ。

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