忘れ得ぬ光景

当山の本山は

奈良県桜井市の

長谷寺(はせでら)です。

 

長谷寺に赴けば

タイムスリップしたかのような

感覚になります。

 

四季折々の花々に

彩られる長谷寺は

どの時季も“見頃”で

見所満載の御寺(みてら)です。

 

諸堂が山内各所に

建立される中に

修行中に亡くなられた方々の

墓石が立ち並ぶ場所があります。

 

ズラリと並ぶ

墓石のひとつひとつは

志半ばで生涯を終えた

修行者のものだと

修行中に教えて頂きました。

 

この光景を目にしたとき

「僧侶の資格を取るため」という

甘い意識が少しでも頭にある状態で

本山に登嶺した自分を恥じたことを

今でもはっきりと覚えております。

 

拙僧(副住職)にとっては

忘れ得ぬ光景です。

 

拙僧(副住職)にっとては

僧侶としての“原点”ともいうべき光景です。

 

言葉をこえて

心に響いた

この光景を

今でも時折思い出しながら

日々過ごしております。

IMG_5955