論語カフェの開催は見送りとなりました

7/11に開催を予定していた

論語カフェですが

こちらの開催は

見合わせられることになりました。

 

こちらの催事は

八戸駅の近くにございます

洗心美術館を運営されている

小坂明会長とのご縁で

平成30年より始まりました。

 

▼洗心美術館HPはコチラ

http://www.kosakagiken.co.jp/senshin/

 

論語を1つの手がかりとして

心を育む場を作りたいという

小坂会長の強い思いから

取り組みが始まりました。

 

関係者で集まり

論語カフェについて

話し合いと検討をしまして

関係者一同で

論語について学びを深めた後に

催事へとつなげていく

という方針が定められました。

 

今回の話し合いは

とても有意義なものになり

方向性が定まったように感じます。

 

論語を基礎から

学ぶ機会を頂いたので

これまでをふりかえりつつ

そもそも論語とは

何であるのかについて

拙僧(副住職)自身の勉強も兼ねて

記してみたいと思います。

 

平成30年は

5月13日、6月10日、7月8日

9月15日、10月21日、11月18日

平成31年・令和元年は

4月6日、6月1日、9月7日、11月16日。

 

これは論語塾が

開催された日です。

 

いずれも講師として

川崎葉子さんにおいで頂いて

当山を会場に催されました。

 

運営に携わられたのは

小坂会長はじめ

会長が信頼を置かれる

ご友人の方々です。

 

人数にすると

関係者は十数名程です。

 

様々な分野で

ご活躍の皆様なので

お会いする度に

色々な気付きや学びを

頂いております。

 

論語塾で用いられた

テキストを参照して

論語についての

基礎情報を確認してみましょう。

 

論語についての説明を

以下に引用します。

 

『論語』って何?

『論語』は、中国の大思想家・孔子の言行や弟子たちとのやりとりを記録した書物です。

二十編五百章からなり、孔子の思想の真髄を伝えるものとして、後世に大きな影響を与えてきました。また孔子の人柄を知るうえでも貴重な書物です。

孔子は、今から約二千五百年前の春秋時代の人物です。戦乱の世にあって、理想の政治の実現には、まずよき人材を育てることが大切であると考えました。その考え方の中心は、人にとってもっとも重要なものは、仁ー思いやりの心であるということです。

日本では、江戸時代に藩校や寺子屋などで読まれていました。ものの考え方や生き方、あるいは人とのつき合い方など、現代の私たちにとっても参考になり、心に響く内容です。

また渋沢栄一氏や湯川秀樹博士をはじめとして、多くの実業家や政治家、学者や作家なども多大な影響を受けています。日本人の持つ豊かな感性や優しさ、あるいは強い精神力、困難や苦しみを乗り越える力などは、『論語』をはじめとする古典によって、ゆっくりと育まれてきたといえるでしょう。

(安岡定子・田部井文雄『心を育てる こども論語塾』ポプラ社、pp.8−9。)

 

論語についての

端的な説明だと思います。

 

孔子とその弟子の

言行録であること。

 

孔子は千五百年もの昔の

戦乱の時代を生きたということ。

 

仁の重要性が

説かれていること。

 

現代においても

心に響くものだということ。

 

今後は

これらのことについても

関係者の方々と

掘り下げながら

学ばせて頂きたいと思います。

 

 

時代即応の環境について考えさせられます

当山ではこれまで

インターネット上での

情報発信にも

努めてまいりました。

 

当ブログもそうですし

他にもFacebookをはじめ

SNSを活用させて頂いております。

 

いつでも

どこからでも

情報にアクセス出来ますし

用意させて頂いた多くの情報は

アーカイブとして残るので

大変便利なものだと感じています。

 

情報を整えて

ネット上に用意する作業や

発信する作業は

根気・労力・時間が必要ですが

多くの有縁の方や地域の方に

ご活用頂いているようなので

情熱をもって

継続させて頂いております。

 

リアルタイムでの情報接続や

スピーディーな情報伝達が

ますます必要となっているので

当山としても「情報環境」を

常にアップデートしたいと思います。

 

本日午前中も

通信業者の方に

会館の回線工事と

新本堂での回線工事計画について

相談させて頂いたのですが

「現代寺院」において

今や不可欠なものだと

改めて感じました。

 

本日午後は

リモートワークで

宗派・宗教を超えての

研修会でしたが

これがこれからの

新たな生活様式の1つの形として

定着していくようです。

 

何事も

“アップデート”するためには

絶え間ない「学び」が

求められます。

 

これも

時代即応の修学と心得

励ませて頂きます。

 

7/11論語カフェを開催します

7月11日午前11時より

論語カフェを開催します

 

論語カフェは

昨年までも開催していた

「親子で学ぶ こども論語塾」を

リニューアルしたものです。

 

当山で開催している

寺子屋ワークショップの

写経カフェの方式も

取り入れた形で

リニューアルしたいと思います。

 

開催にあたっては

ウイルス感染予防を

徹底させて頂きます。

 

拙僧(副住職)としては

論語カフェ開催にあたって

自利利他(じりりた)素心(そしん)

を当催事の大切な理念に

できたらと考えています。

 

自利利他

当山で殊に大切にしている理念であり

素心

主催者である小坂技研の小坂会長が

とても大切にされている言葉の1つです。

 

写経カフェでは

「カフェ」の部分において

フェアトレードの

飲み物やお菓子を

用意させて頂いておりましたが

論語カフェでは

昨今の状況を踏まえて

地元飲食店のテイクアウト

“八戸エール飯”を

利用させて頂く予定です。

 

論語カフェにおける

論語との向き合い方の軸は

素読(そどく)です。

 

素読という方法は

いたってシンプルなものですが

調べてみると

脳に絶大な効果をもたらす

非常に効果的な

勉強法でもあるそうで

将来の受験勉強においても

また健康的な面においても

良い効果があるとのことです。

 

確かに思い返してみると

学生時代のどの科目においても

「声を出して読む」ことは

勧められていましたし

現在でも様々な原稿を

確認する時や

研究で書籍や論文を読む際も

「声に出して読む」ことは

必ずしております。

 

仏道でも通じるものがあり

読経の方法も様々ですが

素読はとても大切な方法です。

 

さらに素読の魅力として

コミュニケーション力の向上が

大いに見込まれるんだそうです。

 

素読という

論語へのアプローチが

伝統的なものでありながら

とても効果的なものだという点は

論語カフェの大きな魅力と

いえると思います。

 

歴史的に見ると

世の中の変動期にあたり

古典は心のあり方の

手がかりとされており

論語もまたしかりです。

 

これまで開催してきた

こども論語塾や

これから開催する

論語カフェの

目的をあげるとすれば

論語を主な手がかりとして

これからを歩む心を整え

「仁」にあふれた日々を

実現すること

といえると思います。

 

多少当催事に

携わらせて頂いている

拙僧(副住職)としては

論語の内容に関連させて

仏道のお話にも

触れさせて頂いて

論語カフェに

協力させて頂こうと思います。

 

関係者の皆様と会議をして

内容を詰めましたら

改めてご案内いたします。

 

またひとつ目処が立ちました

仏具修繕をお願いする

業者さんにおいで頂き

現本堂解体の際に

搬出頂く仏具の

打ち合わせを行いました。

 

仏天蓋や釣燈籠や木蓮華など

お堂に飾られる

荘厳具(しょうごんぐ)も

きれいにして頂いて

新本堂に再び

飾られることになります。

 

本堂建替事業を

進めるにあたり

仏像仏具関係は

拙僧(副住職)に

任せられていたのですが

有縁の御寺院様のアドバイスを

頂戴した甲斐あって

頼もしいプロの方々と

ご縁を結ばせて頂きました。

 

おかげさまで

本堂建替において必要な

仏像仏具の修繕については

ほぼ目処が立ちました。

 

仏具関係は

新本堂が出来てから

用意するものもありますが

現時点で出来ることは

大方準備完了です。

 

それにしても

つくづく感じるのですが

本堂建替というのは

本当に大変なことですね。

 

半世紀の役目を終えて

当山では現在

本堂建替事業を推進中です。

 

事業がスタートして4年。

 

本年は秋頃に

現本堂と付属棟等が

解体される予定です。

 

現在境内には

いくつか物置があるのですが

本年3月に完成した新倉庫以外は

全て解体されます。

 

解体予定の物置にも

大量の物が収納されているので

それらも全て

整理しなければなりません。

 

本日は解体予定の物置でも

作業に着手するにあたって

最も苦慮していた所を

思い切って業者さんにお願いして

整理して頂きました。

 

午前8時からお昼にかけて

約10名のスタッフの皆さんが

ものの見事に

物置から物を搬出して

それを仕分けして下さり

数台のトラックに

不要品を積んで下さいました。

 

一棟まるまる

一気に片付けて頂き

とても安心しております。

 

プロはさすがです。

 

住職によると

こちらの物置は

築52〜3年になるそうです。

 

半世紀もの間

物置という重要な役目を

果たし続けてきたわけですが

その役目も本日で終わりです。

 

そういえば

このような建物があったなと

振り返ることが出来るように

当ブログに全景写真と

内部の写真を

留めてさせて頂きます。

 

▼下から見上げた物置

木々が生い茂っていて

見た目では分かりにくいのですが

崖ギリギリに建てられています。

 

▼全景

 

▼2階

 

▼階段

 

▼1階

見どころの一間と化した脇間

ここ3ヶ月で

当山堂内各所を

大掛かりに掃除して

一部リノベーションしました。

 

その中で

最も変わったのは

ふれあい豊山館1階の

脇間です。

 

仏具も荘厳され

厳かさとスタイリッシュさが

感じられる空間になっています。

 

心安らぐ

とても素敵な一間です。

 

先日

建設委員会三役会議があり

その際に役員の皆様に

ご覧頂いたのですが

この変わりように

皆様驚かれた様子でした。

 

何せ

少し前までは

物がごった返した

物置状態でした。

 

かつて

床の間だった所には

素敵な祭壇が飾られ

掛け軸が掛けられていたスペースには

曼荼羅と八祖図が掛けられ

今では立派なお堂となった脇間。

 

こちらのお堂では

有縁の方がお亡くなりになられた際に

ご安置させて頂いたり

小規模な葬儀や法事を行なったり

会合を行なったりと

様々に使う予定です。

 

昨今は

オンラインでの取り組みの多くなり

さらに法事へのご参列を

スマートフォンのビデオ電話や

アプリを使用して行なったり

という方も見られるように

なってまいりました。

 

おそらく

今後ますます

オンラインの使用は

増えていくと思われます。

 

現在

ふれあい豊山館と本堂は

インターネット回線を

引いていないため

ネット環境は整っておりません。

 

今後のことを考えると

ネット環境の整備も

必要不可欠だろうと感じています。

 

様々なことを想定しながら

環境整備を進めてまいります。

 

写教のススメ

写教(しゃきょう)を

してみませんか?

 

写経ではなく

写教です。

 

向き合うコトバは

仏典に限ることなく

古典であったり

歴史上の人物の名言であったり

お好きな歌詞であったり

制限がないので

「写教」という

言い回しをしております。

 

今春より

写教カフェなるものを

寺子屋ワークショップの

新たなひとときとして

開催する予定でしたが

ウイルスの関係で

未だに開催出来ないでおります。

 

ワークショップ自体は

今後開催するとして

写教がどのようなものか

具体的にイメージして頂くべく

当山の各SNSアカウントでも

ご案内させて頂くことにしました。

 

とりあげたコトバと

お向き合い頂いて

それを各人各様に

したためて頂くという

とてもシンプルなものです。

 

文言をしたためるのは

筆でも鉛筆でも

スマートフォンでも結構ですし

半紙でもノートでも

タブレットでも

書くものも何でも結構です。

 

コトバに向き合い

それをしたためることに

意味があります。

 

また

文言の意味や背景について

調べて頂くと

一層有意義な行いとなります。

 

お書きになられたコトバは

ご自身の声で

読んでみて下さい。

 

回数は不問です。

 

以上

紹介させて頂いた写教は

とてもシンプルで

とても深いものなので

是非行なってみて下さい。

 

写教のコトバ

 

子曰く

巧言令色

鮮し仁

 

【読み方】

しのたまわく

こうげんれいしょく

すくなしじん

 

【出典】

論語 学而一

 

【参考文献】

『心を育てる こども論語塾』

田名部文雄・安岡定子、ポプラ社。

 

オンラインでの法事参列

同じ場所にいられなくても

同じ時間を共有することは出来ます。

 

昨今の状況により

仏事のために

関東から八戸に帰省される方も

めっきり少なくなりました。

 

ウイルス感染のリスクがある以上は

致し方のないことですし

最大限の注意を

払い続けていく他

ないと考えております。

 

そういった状況を鑑みて

様々なツールを用いて

当山でもオンラインでの取り組みを

少しずつ重ねております。

 

その都度に

思ったより

うまくいかなかったことや

改善すべきことがあり

一方で新たな発見があったりで

徐々にコツを掴んできました。

 

本日行われたご法事は

急遽LINEでのライブ配信を

交えることになりました。

 

LINEのライブ配信は

初めてのことでしたが

これまでのチャレンジのおかげで

“配信セット”を揃えていたので

スムーズにお勤めすることが出来ました。

 

今回は施主さんのスマートフォンを

スタンドに設置して

充電器も差し込ませて頂いて

LINEのビデオ電話で

関東在住のご息女に繋いで頂き

ご法事を執り行いました。

 

親しい方でもあったので

気軽にお問い合わせ下さったおかげで

拙僧(副住職)自身も

大いに学ばせて頂きました。

 

これも尊いご功徳だったと感じます。

 

LINEのテレビ電話による

ライブ配信も

今後の取り組みにおける

方法の1つとして

把握出来たことは

大変有意義な気付きとなりました。

 

普賢院LINE公式アカウント

今回の機会に

LINE公式アカウントを作りました。

 

LINEをお使いの方は

よろしければ

以下のリンクから

友だち追加をして下さい。

 

https://lin.ee/F4amrur

 

6月も催事の開催は見合わせます

当山では当面の間

寺子屋ワークショプや

御詠歌の会の開催を

見合わせております。

 

6月も引き続き

開催を見合わせます。

 

今後は段階的に

各催事を再開していきたいと

考えています。

 

5月はオンラインでの取り組みに

幾つかチャレンジしてみました。

 

まだまだ課題が多いのですが

オンラインの取り組みは

とても有意義だと感じています。

 

今月も色々と

チャレンジしてみたいと構想しています。

 

先日開催された

本堂建設に関する会議で頂いた

資料の中に

これから細部を詰めていく

新本堂の設計図があります。

 

皆様にはまだ

ご紹介出来ないのですが

宮建築のプロフェッショナルの

凄さを痛感させられています。

 

当山の新本堂は

全国各地で多くの実績をお持ちの

松本工務店にご担当頂くのですが

「現代の名工」に選出された棟梁を

はじめとして

いつもご対応頂いている

方々はまさにプロの皆様。

 

昨年末より

建設委員会相談役の方を窓口として

諸事やりとりして頂いていますが

仕事がもの凄く

スピーディーかつ丁寧だと感じます。

 

これも松本工務店の

圧倒的な実績に裏打ちされた

凄みの一つと言えると思います。

 

「私たちの造るものは震度7でも壊れない」

という棟梁のお言葉には

職人としての誇りと自信が

感じられ頼もしく思われました。

 

冒頭で触れたように

当山では当面の間

催事の開催は見合わせております。

 

ウイルスへの不安が

おさまるのは

いつになるか分かりませんが

新本堂が建立された後は

お運びになられた皆様が

心安らいで頂ける

素敵な場所になると

確信しております。

 

これからの時代に向けて

ウイルスは大きな変化の契機を

もたらしました。

 

当山においても

諸事情が一気に重なっており

これからの3年間は

大きく変化するタイミングだと

捉えております。

 

「変化」と一言でいっても

根こそぎ変化するわけではなく

時代即応にすべき部分を

この機会にしっかりと

手直しするという意味合いが

強いものとしてイメージしています。

 

お寺の護持(ごじ)を任される僧侶には

「経営者」としての側面も求められます。

 

経営の経験もなく

経営学に触れたこともなかった

身であるにも関わらず

お寺の諸事を

担わざるをえなくなった当初は

言い知れぬ不安が

常につきまとっていました。

 

ご縁があって平成27年に

地域と宗派を超えて

全国から有志の僧侶が集まる

“お寺の経営”をテーマにした勉強会で

色々と学ばせて頂くことが出来ました。

 

そこでの学びや

そこでのご縁は

とても意義の大きなもので

現在でも交流が続いており

いつも良い刺激を頂いています。

 

常に学びと実践を重ねる。

 

これは真言宗における

修行のあり方でもありますが

経営学においても同じだそうです。

 

本年もまた

全国各地の方と

学ぶ機会を頂戴しました。

 

学ばせて頂いたことを

当山にしっかりと落とし込ませて頂き

諸事めまぐるしく変化する

時代にあっても

有縁の皆様に安心して頂けるような

お寺にしていきたいと思います。