梵字の解読の依頼

安藤昌益に関連する

文書の研究をされている方より

梵字の解読のご依頼がありました。

 

解読箇所は

梵文ではなく

経文の文字の音に

梵字を当てはめたものです。

 

梵字のことを

悉曇(しったん)ともいい

慈雲流をはじめ

筆法が様々に伝えられます。

 

ちなみにですが

普賢院の先代住職・泰永和尚は

梵文学の博士課程にまで進み

梵文の研究に勤しんだ

一研究者でもありました。

 

現住職である拙僧泰峻は

先代には遠く及ばず

読み書きが出来る程度ですが

こういった技量が

有縁の方の地域研究に

微力ながら資することに

不思議な感覚を覚えます。

 

当該資料の梵字を

筆記した上人の筆法には

癖というか

体系化された現代からすると

誤っているものも散見されましたが

時空を超えて

その上人と梵字を通して

対話をしているようにも思われ

とても有意義な作業となりました。