音の伝統を“たしなむ”

日本の音にも

伝統があります。

 

日本音楽の源流は

声明(しょうみょう)

とされます。

 

声明(しょうみょう)とは

節が付けられた

お経のことです。

 

真言宗は

声明を重んじる

宗派でもあります。

 

平安時代よりの宗派ゆえ

いにしえのひびきを

今に伝えます。

 

声明の楽理(がくり)は

中国伝来のものがベースと

なっております。

 

その楽理は

雅楽などの邦楽にも用いられ

ご詠歌の譜にも

応用されております。

 

「修行時代」に

声明を御指南頂いた際には

全く理解できなかった

楽理ですが

色々調べものをしていた折に

再び紐解く機会があり

約十年振りに

学び直しております。

 

不思議なもので

拙僧(副住職)にとって

かつては無味乾燥なものに

感じた楽理が

今となっては

とても味わい深く感じられます。

IMG_1373

IMG_1374

心身を清らかに

6/5に寺子屋ワークショップ

香りのこころ〜清浄のひととき〜

が開催されました。

 

『香りのこころ』では

香りに託される

仏道のこころを紐解きながら

“アロマなワーク”に

取り組んで頂いております。

 

今回のアロマなワークは

精油と植物油をもちいた

石けん作りでした。

 

「かわいいアロマひつじや」の

小松美央さんと

「石けんの贈りもの」の

豊川友美さんの

ご指南の下に

ご参加の皆様には

心安らぐ芳しい石けんを

お作り頂きました。

 

本日お作り頂いた

石けんは一ヶ月間

熟成させて完成

するのだそうです。

 

石けん作りの際の光景は

実験室さながらの光景でした。

 

仏道とアロマと石けんと。

 

とても心地の良い

学びのひとときとなりました。

IMG_2669

IMG_2673

IMG_2679

IMG_2675

IMG_2688

IMG_2690

IMG_2692

IMG_2697

IMG_2700

IMG_2703

 

傾聴の大切さ

傾聴(けいちょう)とは

話に耳を傾けることです。

 

傾聴の重要性を

最近よく耳にします。

 

先に京都の智積院にて

開催された講習会でも

傾聴が幸福感をもたらす

ということを

北海道大学の櫻井義秀先生が

おっしゃられていました。

 

現代は情報を

発信したい人が多い一方で

聴く人が少ない時代

なのだそうです。

 

当山では

新たな取り組みとして

お寺サロン「結〜Yui〜」

という時間を

設けることといたしました。

 

寺子屋ワークショップよりも

更に気軽にお過ごし頂く

「集いのひととき」として

随時開催したいと思います。

 

お寺サロンにて

傾聴する機会を

持ちたいと考えております。

 

人は思いを言葉にするだけで

精神的な落ち着きを

得られるのだそうです。

 

お寺サロンの

傾聴に関しては

コーヒーなどの飲み物を

召し上がって頂き

リラックスして頂きながら

気軽に何でもお話して頂ける

といったものを

イメージしております。

 

お墓やお葬式など

いわゆる終活に関する

お悩み相談でも

仕事の悩みでも

将来の夢でも

様々にお話頂ける場に

したいと思います。

friends_obentou_shifuku

分かりやすくも行いがたし

七仏通戒偈

(しちぶつつうかいげ)

という短いお経を

ご存知でしょうか。

 

諸悪莫作(しょあくまくさ)

衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう)

自浄其意(じじょうごい)

是諸仏教(ぜしょぶっきょう)

 

「悪いことをさけ

良いことにつとめ

自身の心を浄めることが

諸仏の教えである」と

いう意味のお経です。

 

聞くといたって当然の

ことのように思えますが

実践するとなると

これがとても難しいのです。

 

七仏通戒偈の七仏とは

“七人の仏”を意味します。

 

仏(ブッダ)とは

「目覚めた者」の意味で

悟った方を指す言葉です。

 

仏教ではお釈迦様こと

釈迦牟尼世尊(しゃかむにせそん)は

7人目のブッダであるとされます。

 

七仏通戒偈は

全てのブッダに通じる

尊いみ教えであり

仏道のみ教えが

端的にあらわされた

お経の1つです。

buddha_satori_gedatsu_bodaiju

安心して集える場 お寺サロン

お寺を舞台に

様々なテーマを通じて

様々なご縁が温められる

お寺サロン「結〜Yui〜」

 

庫裡(くり)ハナレの

改修を機に今後

開催したいと思います。

 

「出会い」

「体感」

「共有」

「発見」

「安らぎ」。

 

料理を一緒に学んだり

日本の伝統文化や

世界の文化に触れたり

将来を語り合ったり

終活関係の相談会を開催したり

傾聴カフェを開催したり

などなど

「様々な集いのひととき」を

お寺サロンとして

開催したいと考えております。

 

国籍、宗教、性別、年齢、肩書き

などを超えて

誰もが安心して集える

お寺サロン「結〜Yui〜」。

 

寺子屋ワークショプとは

また少し趣が異なる

交流の場として

時間を設けたいと思います。

bg_inaka_tanbo

「これから」を考える

5/31に京都の智積院(ちしゃくいん)

にて開催された講習会の

パネルディスカッションで

拙僧(副住職)は

パネラーを勤めてまいりました。

 

智積院は

真言宗智山派(ちさんは)

総本山です。

 

真言宗智山派と

当山の所属する

真言宗豊山派(ぶざんは)は

とても“近い”宗派であり

今回の講習会は合同で

学びを深めるものでした。

 

社会変化の激しさが増す中で

どのような問題意識をもち

どのような取り組みをして

どのような「これから」を

思い描くのか。

 

90分では

枝葉の部分のみで

パネラーそれぞれが抱く

“おもいの根幹”を

お伝えするには

到底至りませんでしたが

とても充実した時間と

なりました。

DSC01159

DSC01164

FullSizeRender 4

FullSizeRender 3

田園にたたずむ 古町 隅ノ観音

糠部三十三観音霊場

第24番札所

古町 隅ノ観音

 

隅ノ観音の名は

根城にもあることから

区別するために「古町」の

地名が加えられます。

 

こちらにはかつて

「普門山圓福寺」

というお寺があったそうです。

 

こちらの札所は

三戸郡南部町にございます。

 

お参りに訪れた日は

快晴に恵まれ

青空と山々のおりなす

新緑の絶景を

目にする事が出来ました。

 

糠部三十三観音の札所は

階上の寺下観音から始まり

市内各所に連なり

三戸、二戸、一戸にまで及び

33番札所は

二戸の天台寺となっております。

 

当山は15番札所であり

ほぼ“折り返し地点”となります。

 

様々な札所がありますので

お時間のある時に

お出かけ下さいませ。

IMG_2566

IMG_2567

IMG_2571

IMG_2564

田村将軍の伝説 清水寺観音

糠部三十三観音霊場

第26番札所

清水寺(きよみずでら)観音

 

田子町にある

真清田(ますみだ)神社が

26番札所となっております。

 

こちらの神社は

かつて金龍山清水寺

というお寺でした。

 

創建は坂上田村麿公と

伝えられます。

 

糠部三十三観音霊場には

明治の神仏分離以降に

お寺から神社に改められた

札所が多く見られます。

 

観音様は

神様にも連なる尊格として

多く祀られた歴史があります。

 

歴史的なことを述べると

そもそも明治以前は

寺社仏閣に明確な線引きを

することは稀だったのです。

 

東北全般に共通する話として

田村将軍が開基とされる

寺社仏閣は多く存在します。

 

当山も例外ではなく

前身である永福寺は

田村麿公が奥州六観音の1つとして

十一面観音を祀り建立された

と伝えられております。

 

田村将軍が直々に

足を運ばれて開基したか

否かは別として

田村将軍の影響力がいかに大きな

ものであったかを

今に伝えるものと思います。

 

坂上田村麿公は

京都の清水寺を建立され

観音様を殊に大切にされたことで

すこぶる有名な方です。

 

26番札所もお寺であった頃は

清水寺の名がついております。

 

伝説ゆかりの観音様として

長らく大切にされてきた

清水寺観音。

 

伝説を感じながら

お参り下さいませ。

IMG_2572

IMG_2573

IMG_2574

IMG_2575

鐘の音におもいをはせて

5/26、5/27と

東京都江戸川区の名刹

善養寺(ぜんようじ)へ

行って参りました。

 

善養寺御住職である

名取玄喜(なとり げんき)師は

当山副住職と修行の同期であり

当山の護摩法要に

毎年おいで頂いております。

 

昨年、ご尊父さまでもある

先代住職が御遷化され

若くして住職という大役を

担われております。

 

善養寺は歴史も古く

本寺(ほんじ)として

多くの末寺を束ねた

格式のあるお寺です。

 

5/27は善養寺にて

大施餓鬼会(だいせがきえ)という

大きな行事があり

微力ながら

お手伝いさせて頂きました。

 

名取師が住職として

初めて迎えた大施餓鬼会。

 

作法をなされる

新住職のお姿に

頼もしさを感じるとともに

とてもお世話になった

先代住職のお元気であられた頃の

お姿が思い出されて

なりませんでした。

 

帰り際

善養寺には夕刻を告げる

鐘の音が響いていました。

 

鐘楼には

現住職の奥様が立たれ

一打一打丁寧に

鐘を撞かれていました。

 

大きな行事を

無事に終えられ

安堵されたお心が

鐘の音から伝わって

くるように感じました。

 

響き渡る爽快な鐘の音は

新たな時代の訪れを

告げるものでも

あったように思います。

18765724_1574163349318034_8516679731905068872_n

18664608_1574163375984698_6265657940528746995_n

大先生と語らう

星野英紀 先生は

真言宗豊山派を代表する

研究者でもあり

真言宗豊山派の

宗務総長という大役を

担われていらっしゃいます。

 

これまで

直接お会いしたことは

ありませんでしたが

5/31に京都で開催される

講習所でのパネラーに

拙僧(副住職)を推して

下さったのが星野先生です。

 

星野先生に

お声がけ頂きまして

5/26に東京文京区にございます

護国寺に隣接する宗務所にて

星野先生と対談させて

頂きました。

 

当山での取り組みや理念のほか

将来についてなどなど

盛りだくさんな内容でした。

 

星野先生は

とても気さくな方で

有意義でかつ

とても楽しい時間を

過ごすことが出来ました。

 

お心遣い頂き

先生の著作を頂戴しました。

 

英気を養わせて頂いた

尊いひとときであったと感じます。

18700115_1573433779390991_336702777926660585_n

18664502_1573433886057647_4648006272148073110_n

FullSizeRender