来週より新本堂建設工事が始まります

最近は

色々バタバタしていまして

様々な報告を細かに

出来ないでおりますが

来週から本堂の建設工事が

始まります。

 

境内に工事の看板が

立てられまして

いよいよという感じに

なっております。

 

部長さんのお話しだと

明日は基礎工事に向け

地ならしをするそうです。

 

明日は建設委員会の会議です。

 

明日も

中々のバタバタ具合でして

法事→法事→会議→葬儀

という予定です。

 

どんなに

立て込んでいたとしても

法務も会議も

それぞれがとても大切な

ひとときと心得ています。

 

しっかりと

役目を果たしたいと思います。

 

本尊さまの修繕状況

修繕をお願いしている

本尊の愛染明王像。

 

本尊修繕は

当初予定されていませんでしたが

当山有縁の哘啓造(さそうけいぞう)さんの

ご寄進により実現しました。

 

愛染明王像は

文化7年(1810)の火災により

本堂や前本尊が焼失したため

当時の本坊住職が

同年に奉納したものです。

 

遠目では

あまり目立ちませんでしたが

破損箇所が多く

彩色もボロボロ剥がれ落ちる

ような状態でした。

 

職人さんによれば

もとの色はかなり鮮やかな

赤色だったそうです。

 

今回の修繕においては

深い赤色での彩色を

お願いしております。

 

仕上がりが

とても楽しみです。

 

心がけとしてのマナー

本堂建替をご担当いただく

松本工務店さんの

作業事務所が

駐車場に設えられました。

 

いよいよ

本格的に工事が始まるという

高揚感があります。

 

喫煙所も併設されまして

“今の時代らしさ”を感じます。

 

健康増進法が改正され

人が集まる施設などでは

禁煙とするのが一般的となり

それが常識でありマナーとなりました。

 

それに関連して

火をつけてはいませんでしたが

口にタバコをくわえたまま

境内を歩いていた者がおり

そのようなことを止めるよう

注意したところ

火をつけてないから問題ないと

思い込んでいるようで

「うるさいな」と反応されました。

 

お寺を預かる

僧侶の身としては

尊い空間を

けがさぬよう務めるのは

当然のことでして

それは空間的にという意味だけでなく

自身の行いという意味もあり

この点は徹底して

日々を過ごしております。

 

IMIリサーチバンクによると

「喫煙者の許せない行為」の

ダントツ第一位は歩行喫煙で

この理由の中には

マナーの悪さが挙げられています。

 

いま取り上げた例は

火をつけないくわえタバコですが

火がついている云々が

問題なのではなく

マナーが悪いと感じられる

行動であることが問題です。

 

マナーは

生活習慣に関わるもので

日々の心がけそのものといえますし

ウェルビーイングにも

関わるものといえるでしょう。

 

そんなことを感じながら

本日は法事等の予定がなかったので

論文執筆や研究テーマに

関わる文献の読み込みに

没頭しました。

 

今年度中に仕上げる必要がある

ものが幾つかあるので

扱う資料も結構な量でして

頭に相当な負荷が

かかっている感覚があり

“めまい”がします。

 

まだまだ

勉強不足であることを

痛烈に感じながら

事に当たらせていただいているのですが

このような機会に

巡り合わせていただいていることも

自身にとっては

ありがたいという思いがあります。

 

「ありがたい」と感謝しつつ

しっかりと励ませていただき

それにより培わせていただいたことを

当山に還元出来るよう

努めたいと思います。

 

具体的なイメージをもって

法務に加え研究関係のことで

注力すべきことが複数ありまして

ここ数日少し疲労感があります。

 

気温が上がったので

マスクを着用しての

法務による体力消耗が

一番の原因ではないかと

推測しています。

 

また今週末には

建設委員会の会議もあるので

そちらに向けても

準備すべきことがあり

せわしなく過ごしています。

 

少し無理していた感があるので

体調には十分に

気をつけたいと思います。

 

終盤にさしかかっている

墓地への建立物の基礎工事ですが

整地していただいたうえで

砂利が敷かれていました。

 

そのことで

墓地の光景が

しまったように思います。

 

完成はまだ先のことですが

完成のイメージを

より具体的に

思い描くことが

出来るようになりました。

 

▼合葬墓の基礎

 

▼会津斗南藩縁故者供養所の基礎

 

▼十和田湖青龍権現碑の基礎

 

▼歴代住職墓建立碑の移転先基礎

 

▼ご覧の通り整備が進みました。

豊崎小学生4年生の皆さんとのひととき

豊崎小学校4年生の

みなさんが

お寺や地域の歴史を調べるべく

普賢院においで下さいました。

 

地元のことは

地元に住んでいても

触れる機会は

案外少ないものです。

 

お寺の歴史や

神社(旧七崎観音堂)のことや

伝説のことや

普賢院に祀られる

沢山の仏像のことなどなど

紹介させていただきました。

 

未来を担う生徒のみなさんと

過ごさせていただいた時間は

とても有意義な

ものだったと感じます。

 

迫力激増の仁王様

現在修繕中の

享保3年(1718)に奉納された仁王像。

 

修繕状況を拝見させていただき

最もインパクトが大きかったです。

 

2体のうち1体の

修繕が大方終っていたのですが

素晴らしい状態でして

ものすごい迫力でした。

 

仁王像は

新仁王門に祀られるわけですが

ご参詣の皆様を

これまで以上に

力強くお迎え下さると思います。

 

▼仁王像修繕の様子

 

▼修繕前

美しき普賢菩薩

本尊愛染明王の脇仏として

お祀りされていた普賢菩薩。

 

昭和4年(1929)に

施された彩色が

ボロボロと剥がれ落ちる状態のうえ

部分的に破損が見られたため

本堂建替にあわせ

修繕していただきました。

 

昭和4年の彩色というのは

同年に七崎神社(旧七崎観音堂)

の修繕のため

当地に職人さんが

お見えになっていたので

当時の住職・長峻大和尚が

お仕事をお願いしたそうです。

 

長峻大和尚は

当山61世住職で

さらに現南部町の恵光院住職と

山形県鶴岡の大日坊住職も

兼務されました。

 

今回の修繕では

昭和4年の彩色を踏まえつつ

作業していただきました。

 

秋田の工場へお伺いした際に

普賢菩薩像と久しぶりに

対面させていただきましたが

想像以上の

美しい仕上がりでした。

 

以前にもまして

優しいお顔に

なられたように思えました。

 

新本堂の内陣中央には

中央に本尊愛染明王が祀られ

左右脇仏として

普賢菩薩と

十一面観音三尊が祀られます。

 

以前も

とても厳かでしたが

新本堂内陣も

勝るとも劣らぬ

素晴らしい空間になるものと

心から期待しております。

 

▼修繕前

 

▼修繕後

格段に増した基礎感

型枠が外されると

基礎らしさが

格段に出てきました。

 

会津斗南藩縁故者供養所には

斗南藩縁故者の墓石16基が

2列に並べられます。

 

平坦に並べると

墓石の字が隠れてしまうので

段差をつけて

並べることにしております。

 

会津斗南藩縁故者墓にも

多くの方に

お参りいただき

手を合わせていただきたいと

考えております。

 

当山には

日清日露大東亜戦没者慰霊碑

もありますが

「慰霊追悼」には

歴史を伝えるという

意味合いも多分に含まれています。

 

会津斗南藩縁故者供養所や

戦没者慰霊碑に関わるご供養の

行事は最近では

特に設けていませんでしたが

行事とまではいかないにせよ

歴史に触れつつ

祈りを捧げられるような

ひとときを形作ることは

大切なことだと感じています。

 

▼合葬墓の基礎工事の状況

 

▼会津斗南藩縁故者供養所の基礎工事の状況

 

▼十和田湖青龍大権現碑の基礎工事の状況

 

▼合葬墓建立に伴い移設となる

「歴代住職墓建立碑」の基礎

 

初の養成所リモート講師

真言宗豊山派には

総合研究院という

研究機関があります。

 

総合研究院には

4つの研究所があり

拙僧(副住職)はその中の

現代教化研究所の

研究員でもあります。

 

総合研究院には

研究所のほかに

養成所という仕組みがあり

教師資格をもつ僧侶の方が

研鑽を積まれていらっしゃいます。

 

養成所では

共通講義として

先に紹介した4つの研究所の

研究員の先生が講師を

担当しております。

 

本日は

拙僧(副住職)が初めて

養成所講義を

担当させていただきました。

 

本来であれば

東京の宗務所にて

行われるものでしたが

今回はリモート講義という形で

開催させていただきました。

 

リモートではありましたが

20名ちょっとの皆さんと

時間を共有させていただき

拙僧(副住職)自身も

大変学びを深められたと

感じております。

 

10時半〜正午前という

短い時間にて

出来る範囲で

講師を務めさせていただきました。

 

今回特筆すべきことは

午前中にリモート講師を終え

午後は当山有縁の方の

葬儀のお勤めがあったことです。

 

これまでも

毎月開催される研究所の

リモート所内会の前後に

普賢院の法務ということは

今や珍しくはないのですが

今回のような

責任重大の宗務所の所用と

当山の法務が

同日にスケジュールされ

無事に遂行されたことには

“ニューノーマル”が

感じられました。

 

以前までは

ありえなかったことなのですが

このような形が

今後も選択肢の一つとして

定着していくのであれば

拙僧(副住職)のような

地方の者にとっては

助かる部分も正直あります。

 

オフライン(現場)での

講義が一番良いとの

思いはありますが

自坊の法務を

一人で行っている

普賢院の場合

リモートワークという

選択肢が臨機応変に

取ることが出来ると

檀家さんへの対応においても

大変ありがたいのです。

 

何はともあれ

本日も無事に

かつ有意義に

過ごすことが出来たことに感謝して

床につかせていただきます。

 

リモート講義に向けて

ワクチン接種を終えた方が

周囲でも増えてまいりました。

 

当山でも

拙僧(副住職)父である

住職が本日2回目の接種を終えました。

 

ニューノーマルが模索されて

もう1年以上となります。

 

明日は

真言宗豊山派

総合研究院養成所

という機関で

学ばれてる僧侶の方への

講義を1コマ

担当することになっています。

 

この講義は

昨年宗務所で行う予定で

本年にズレ込んだのですが

東京はまだ緊急事態宣言下ゆえ

今回はリモートで

行うことにしました。

 

いつも使っている和室に

機材を搬入・設置して

あたかも“スタジオ”のように

なっております。

 

リモートワークで

発表者になる際は

毎回が試行錯誤でして

今回も異なる仕様で

本番にのぞませていただきます。

 

こういった経験は

今後において

何かしら役に立つと

考えての試みです。

 

余談ですが

明日はリモート講義を終えて

すぐに葬儀会館へ出発し

有縁の方の葬儀があります。

 

東京の宗務所での所用と

当山の法務が

同日に予定されるのは

昨年までは

考えられませんでした。

 

大変な部分もありますが

しっかりと対応出来るように

環境もスキルも

整えていきたいと思います。