引っ越し作業を終えました

天候にも恵まれ

本日も早朝から

本堂の引っ越し作業を

行いました。

 

午後からは

昨日に引き続いて

お手伝いいただける皆様に

ご協力いただき

一気に仕上げを行いました。

 

「山場」とされる

引っ越し作業を終え

胸をなでおろしております。

 

お手伝い下さった皆様

誠にありがとうございました。

 

本堂の引っ越し作業

本堂の引っ越し作業も

ラストスパートです。

 

お手伝いして下さった皆様

大変ありがとうございました。

 

本堂の引っ越し作業という

とても貴重な体験は

今後経験することはないと思います。

 

この歴史的なひとときは

生涯忘れないと思います。

 

仮本堂、仮観音堂、仮地蔵堂の設営も

大方終えることが出来たので

とても安心しております。

 

28日以降は

仮本堂で全ての法務を

行わせていただきますので

ご法事等をご予定の方は

ご確認の程よろしくお願いいたします。

 

▼仮本堂

▼仮地蔵堂(ふれあい豊山館2F)

▼仮観音堂(ふれあい豊山館2F)

▼現在の本堂の様子

元本尊・十一面観音のご利益とご功徳

新たに迎えられた

本山である長谷寺(奈良県桜井市)と

同形式の十一面観音像。

 

十一面観音は

新たに造立したお仏像以外にも

お祀りされておりましたが

このたび新たに造立されたお仏像は

本堂建替という歴史的な節目にあたり

もともとの本尊が十一面観音だったという

当山の由緒を踏まえた上で

仏師さんに相談させていただき

作仏を手掛けていただいたものです。

 

胎内仏(たいないぶつ)や経文も

納めさせて頂き

お作法を施させていただき

現在に至っております。

 

開眼供養の様子を

短い動画に編集しておりますので

よろしければご覧下さい。

 

▼開眼供養の動画(youtube)

https://www.youtube.com/watch?v=SYdMUJqGdpI&t=17s

 

十一面観音には

十種勝利(十の尊いご利益)と

四種功徳があるとされます。

 

十種勝利とは

①離諸疾病

②如来攝受

③獲得財穀

④怨敵不害

⑤国王慰問

⑥不中毒薬毒蟲寒熱疾

⑦刀杖不害

⑧水不溺

⑨火不焼

⑩不夭逝

 

四種功徳とは

①臨終見仏

②不生悪趣

③不非命終

④得生極楽

 

細かな説明はしませんが

注目すべきは

十種功徳の①離諸疾病です。

 

十一面観音は

「疫病退散」「悪疫退散」を

第一功徳として

信仰されてきた尊格でもあります。

 

そういった歴史的経緯があるため

昨年初夏に作仏をお願いした十一面観音が

世界中ウイルス禍に見舞われている

本年にお迎えされたことに

奇縁を感じています。

 

現本堂での最後の護摩

9/17午後7時より

観音堂にて護摩法要を

執り行いました。

 

現本堂で修法する

最後の護摩法要です。

 

もともと9/17は

秋の観音例祭として

お神酒上げが行われて

いたのですが

ここ何年も

休止しておりました。

 

久しぶりの

“秋の観音例祭”の意味も込め

お勤めさせていただいたつもりです。

 

現本堂での

最後の護摩法要ということで

夜分にも関わらず

わざわざ駆けつけて下さった皆様には

本当に感謝しております。

 

次の護摩法要は

新本堂にての開催です。

 

“新本堂での最初の護摩法要”は

令和4年の秋以降の予定です。

 

また

新本堂が使えるようになるまでは

護摩の御祈祷も休止となります。

 

次の護摩法要は

更に精進を重ねたうえで

修法させていただきたいと思います。

 

十一面観音の開眼供養を行いました

当山に新たに迎えられた

長谷寺式の十一面観音三尊。

 

ここでいう十一面観音三尊とは

十一面観音

雨宝童子(うほうどうじ)

難陀龍王(なんだりゅうおう)の

三尊を指します。

 

弘前にお住まいの仏師である

小堀寛治さんに手掛けていただき

先日当山に迎えられたお仏像を

本堂にて開眼供養いたしました。

 

普賢院は平安初期の開創で

当初の本尊は十一面観音だったと

伝えられます。

 

その由緒を踏まえ

本堂建替という歴史的節目にあたり

作仏していただきました。

 

9/17は秋の観音例祭が

行われていましたが

秋彼岸の直前ということもあり

ここ何年も行われて

おりませんでした。

 

現本堂で迎える

最後の9/17ということで

十一面観音の開眼を

本日行わせていただきました。

 

柔和なご尊顔が

いっそう優しくなったように

感じられます。

 

残すところ10日を切りました

久しぶりに

温かな日差しを感じた一日。

 

最近はご法事にいらっしゃる方で

本堂や境内の様子を撮影される方を

よくお見かけします。

 

本日も有縁の方の

ご法事をご一緒させていただきましたが

現本堂での限りある一座であることが

これまでにも増して

感じられました。

 

現本堂は秋彼岸の明ける9/25で

その役目を全うし

9/26、27には解体に向けた

引越作業の仕上げにとりかかり

会館に仮本堂を設営します。

 

209年間にもわたる役目を終えるまで

残すことろ10日を切った現本堂。

 

明日の夜は

現本堂での最後の護摩。

 

謹んで修法させていただきます。

 

 

建設委員会の会議が行われました

本堂建設委員会の会議が行われ

契約についてや

今後の予定についてなど

多くのことについて

審議がなされました。

 

本日の会議は

とても重要なものとなりました。

 

建設委員会下部組織として

施工部会が設置され

今後は頻繁に打ち合わせが

行われることになります。

 

これからが

とても忙しくなるようなので

力を尽くしたいと思います。

 

貴重な精進の機会とする

つい先日まで

暑い暑い中での法務が

続いていたためか

疲れが抜けません。

 

大分涼しくなり

過ごしやすくなったのですが

体のキレが良くないように

感じられます。

 

そのような状態ですが

秋彼岸を迎える準備や

締め切りの迫る原稿の構想や

法事の準備に

精を出しております。

 

現本堂の解体も少しずつ

近づいております。

 

現本堂が解体され

新本堂が建立されるまでの間は

護摩(ごま)を修法することが

出来なくなります。

 

どこかのタイミングで

時間を作り

ごく近しい方と

現本堂での護摩を

修法する予定です。

 

また

本堂建替に関連していえば

本堂内にお祀りされるお仏像を

移動するにあたり

遷座(せんざ)式という

作法も行わなければなりません。

 

工程が進む中で

執り行う必要がある儀式が

いくつかあるのですが

その準備も本格的に

始める必要があります。

 

大変は大変ですが

貴重な精進の機会でもあることは

間違いないので

心して向き合いたいと思います。

 

仏像の採寸

当山には多くの仏像が

お祀りされております。

 

新本堂の設計をこれから

詰めていくことになります。

 

仏像を祀るスペースについて

検討を進めるべく

主な仏像の採寸を行いました。

 

祭壇の幅をどれ位にするか

高さをどれ位確保すれば良いかなど

細かな部分を決めていくわけですが

この作業は新本堂建設において

とても重要な意味を持つと考えております。

 

仏像の祀り方は

“お寺の顔”でもあるので

熟考した上で

諸事決定したいと思います。

 

輝き増した大日如来像

先日新たに十一面観音三尊を

お迎えいたしましたが

その際に

修繕を終えたお仏像2体も

引き取らせていただきました。

 

そのうち一体は

大日如来像です。

 

この大日如来像は

身の丈15センチ程のお仏像で

全体的に燃え焦げていました。

 

おそらく文化7年(1810)の

本堂火災の際に

後背や台座などが焼失してしまい

仏像部分のみが残ったものと

思われます。

 

火災の歴史をその身に留める

貴重なお仏像の一体です。

 

大日如来は

真言宗では殊に重要な尊格で

まさに主尊とされます。

 

以前より気にかかっていたものなので

この機会に後背・台座・厨子の製作を

仏師・小堀寛治さんに

お願いしておりました。

 

仕上がりを拝見しまして

とても感動しました。

 

もともとのお仏像の

雰囲気を踏まえた製作は

まさに職人技です。

 

こちらの大日如来像は

新本堂では観音堂脇堂の

上段中央にお祀りされる予定です。

 

普賢院には

大日如来像がいくつかお祀りされますが

その中で最も古いのが

今回紹介させていただいたお仏像です。

 

これからも

大切に祈り継ぎたいと思います。

 

▼修繕前

 

▼修繕後(後背・台座・厨子を製作)