長谷牡丹園のお寺 恵光院

南部町の恵光院(けいこういん)は

糠部(ぬかべ)三十三観音霊場

第22番札所のお寺です。

 

こちらは当山と同じ

真言宗豊山派のお寺です。

 

恵光院の開基は

長慶天皇の弟である

明尊(みょうそん)とされます。

 

札所の観音様は十一面観音で

その仏像は平安末のものとされます。

 

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込められた心を受け取る

拙僧(副住職)の長男から

「手紙」をもらいました。

 

5歳の長男は

少し難しい平仮名は

ママに教えてもらいながら

頑張ってしたためたようです。

 

そこに書かれてある言葉や

可愛らしい文字の奥にある

純粋な心に心洗われました。

 

“奥”にある心。

 

心を込めること

心を託すことの大切さを

改めて教えてもらいました。

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開拓の精神に触れる

新渡戸稲造が創設した

新渡戸記念館では

三本木開拓の歴史や

新渡戸稲造の足跡に

触れることが出来ます。

 

新渡戸稲造の祖父にあたる

盛岡藩士・新渡戸傳(つとう)は

“不毛の地”に川を作り町を作りました。

 

それが現在の十和田市です。

 

斗南藩について学びを進めていた所

旧会津藩である斗南藩の方も

開拓について尋ねるべく

新渡戸傳(つとう)を訪ねたと

記録がありまして

新渡戸記念館を訪ねさせて頂きました。

 

新渡戸記念館は

拙僧(副住職)が小学生の頃

社会科見学で訪れた記憶があります。

 

新渡戸記念館の訪問はそれ以来なので

三十年まではいかなくとも

二十数年ぶりに訪れたことになります。

 

新渡戸記念館の新渡戸さんと

学芸員の角田さんには

懇切丁寧にお話を伺わせて頂き

貴重な史料を拝見させて頂きました。

 

当山には斗南藩の方の墓石が16基

本堂裏手に並んでおり

激動の時代を今に伝えております。

 

当山では二百数年ぶりに

本堂を建替えるに当たり

歴史や伝説などの整理をしており

斗南藩の歴史も見直している所です。

 

また十和田と当山のご縁でいうと

十和田湖伝説の南祖坊は

当山にて修行されたと伝えられます。

 

本堂建替は色々な意味で

大切な機会であると考えております。

 

歴史や伝承・伝説に

改めて向き合う機会でもあると捉え

後世に伝えていくためにも

出来ることは全力を注ぎたいと思います。

 

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慈悲の色

赤は秋のシンボルカラーの1つです。

 

仏道ではみ教えが託された色が

幾つかあります。

 

色々な意味がありますが

赤は慈悲を象徴する色とされ

観音様の象徴の色ともされます。

 

秋の彩は

慈悲深い優しさの象徴でもあります。

 

仏道における

そうのような象徴的意味の数々に

感性の豊かさを感じさせられます。

 

自身も感性を磨きたいと願う今日この頃です。

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【お知らせ】11/20お寺の上映会

11/20(月)午前10時より

当山にて上映会を開催します。

 

上映するのは『かみさまとのやくそく』

という胎内記憶をテーマとした映画です。

 

命を見つめ

命について考える上映会です。

 

法話も交えながら

当山副住職が進行させて頂きます。

 

どなた様でもご参加頂けますので

ご都合のよろしい方は

是非お運び下さいませ。

 

皆様のご参加

心よりお待ちしております。

 

☆日程:平成29年11月20日(月)

☆時間:午前10時〜12時

☆会場:普賢院ふれあい豊山舘

☆会費:大人1500円、子ども無料

※予約不要です。

※当上映会の会費の一部はアーユス仏教国際協力ネットワーク(http://ngo-ayus.jp)への寄付を通じ、国際協力活動に役立てさせて頂きます。
◎かみさまとのやくそく公式サイト

http://norio-ogikubo.info

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キリストの墓

「キリストの墓」が

新郷村(しんごうむら)の

戸来(へらい)にあります。

 

伝承ではゴルコタの丘で

十字架に磔(はりつけ)られたのは

イエスの弟イスキリであり

イエスはこの地にやって来て

106歳で亡くなられ

この地に葬られたとされます。

 

戸来(へらい)という地名は

ヘブライに由来すると言われます。

 

南部地方にはナニャドラヤという

踊り歌があります。

 

ナニャドラヤー

ナニャドナサレノ

ナニャドラヤー

という歌詞ですが

一説にはこれはヘブライ語で

神を讃える内容となっており

古代ユダヤの軍歌であるとも

言われるそうです。

 

戸来に伝えられる伝承は

とてもスケールの大きなもので

とても深いものだと感じております。

 

機会がありましたら

是非お訪ね下さい。

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本山参りを励みとして

来年6月に開催予定の

団参(だんさん)の行程が

徐々に固まっております。

 

団参とは「団体参拝」のことです。

 

2泊3日で奈良へ赴きます。

 

真言宗豊山派の総本山である

長谷寺(奈良県桜井市)はじめ

室生寺(むろうじ)、東大寺

法隆寺、薬師寺を訪ねる予定です。

 

団参は当山では初めての試みです。

 

とても充実した2泊3日に

なることは間違いありません。

 

予算はお一人15万円程となります。

 

有志の方とともに

奈良へ赴くのが今から楽しみです。

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棟札を読む

現在の本堂は文化8年(1811年)に

建立されたものです。

 

その際の棟札は

真言宗に伝わる伝統的な書式の下

表裏両面に色々と書かれております。

 

一部を紹介すると表面中央には

本尊・愛染明王(あいぜんみょうおう)を

表す梵字である「ジャク」に続き

奉建再建本堂一宇八間仁六間

本尊羅誐尊

院内安穏興隆佛法諸難消除

當寺檀家息災延命子孫繁昌所

と書かれております。

 

羅誐尊(らぎゃそん)とは

愛染明王のことです。

 

その右側には

大檀那

南部大膳大夫利敬公

御武運長久領内泰平

の文字が見られます。

 

大檀那(だんな)とは「大施主」の意味で

当時の盛岡藩藩主・利敬(としたか)公が

厚く庇護下さったことを意味しております。

 

同面には他に大工棟梁

木挽(こびき)

普請世話方の名前や

落慶の日付が記されており

歴史を感じさせられます。

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幽玄な道をゆく

法事のため岩手県の矢巾へ

行ってまいりました。

 

雨ではありましたが

気温が10℃以上あったので

一面霧がたちこめ

何とも幻想的な光景に

包まれながらの

移動となりました。

 

名峰・岩手山は

南部富士ともいわれます。

 

幽玄で雄大な自然を感じることは

この上なく贅沢だと感じます。

 

日本では古くから

山は神聖であり

神仏そのものであるとされますが

そのことを改めて

実感した道中となりました。

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自然の奥深さに触れる

少し前になりますが

八戸市街にございます

八戸ポータルミュージアムはっち

にて開催された「森のめぐみ展」に

行ってまいりました。

 

森林組合はじめ

木材にまつわる様々なブースが

出展されており

「木のスペシャリスト」に

色々とお話を伺うことが出来ました。

 

本堂建替事業にも

大いに資する学びであったと

確信しております。

 

それにしても

自然を学び自然に触れることは

実に奥深いと感じます。

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