見守られながら古典に触れる

5ヶ月ぶりに

古典勉強会(旧・論語勉強会)が

開催されました。

 

昨年8月に

当勉強会の発起人である

コサカ技研の小坂明会長がご逝去され

休止しておりました。

 

故・小坂会長が奉納された

薬師如来が祀られる広間で

有志の皆さんと『老子』について

久しぶりに

学ばせていただきました。

 

薬師如来の眼差しに

小坂会長の眼差しも重ねつつ

有意義な学びの時間だったと感じます。

 

今年最初のお寺ヨガのご案内

偶数月に開催している

お寺ヨガのご案内です。

 

お寺の空間で

心身を整えてはいかがでしょう。

 

ヨガは呼吸を整え、心を整え、体を整える古代よりの行法です。仏道とも深く関わっております。お寺の静寂な空間にて心と体を解きほぐしていただければと思います。
当日は法話、ヨガ、倍音浴(ばいおんよく)瞑想を行います。法話は住職、ヨガ講師は春日知子さん、倍音浴瞑想講師はAROMA KAYOさんが担当します。
どなた様でも参加できますので、興味のある方はご連絡下さい。
参加される方はお申し込み下さいますようお願い致します。お申し込みはメッセージ、メールにて受付致します!
〈メール〉
fugenin643@gmail.com
参加費の一部はアーユス仏教国際協力ネットワーク(http://ngo-ayus.jp)に寄付させて頂きます。
ご不明な点等はお気軽にお問い合わせ下さい。
皆様のご参加、心よりお待ちしております!
  • 日時:2月16日(日)18:00〜19:30頃
  • 会場:ふれあい豊山館(八戸市豊崎町上永福寺20-2)
  • 服装:動きやすい服装
  • 持物:ヨガマット、飲み物(倍音浴瞑想の際、毛布があると一層心地よくお過ごし頂けます)
  • 参加費:2000円(当日会場にてお納め下さい)
  • 定員:15名

令和7年おこもり護摩法要のご案内

令和7年の

おこもりのご案内です。

 

本年は2月14日(旧暦1月17日大安)が

おこもりとなります。

 

年に一度の

厳かな法要なので

ご興味をお持ちの方

ご都合のよろしい方は

どなた様もご一緒ください。

 

以下、おこもりのご案内です。

 

  • 受付:19:00〜(受付用紙に願い事などご記入いただきます)
  • 法話:19:30〜
  • 法要:20:00〜
  • 持ち物:お布施・加持物(かじもつ、護摩の炎・煙にあててお加持します。詳しくは後述します)

秘仏・七崎観音(ならさきかんのん)をご開帳し、護摩法要を行います。七崎観音は旧暦1月17日にのみご開帳されます。この行事は「おこもり」と通称されます。令和6年の「おこもり」は、大般若附護摩(だいはんにゃつきごま)という法式で法要を行います。

ご用意いただくもの
①お布施:金額は定めておりません。
②加持物(希望者):法要中に護摩の炎・煙にあて、お加持します。内容に決まりはありませんが衣類・ペン、参考書、仕事にまつわるものなど、カバン・袋に入れてお持ち下さい。加持物は法要後、お返しします。

ご参列の手順
①受付所にて受付をして下さい。受付は午後7時より行います。受付用紙をお渡しするので、そちらにお名前と願い事をご記入いただき、お布施と一緒に受付にお納め下さい。護摩の炎・煙にあててお加持する加持物をお持ちの方は、受付にてお預かりします。

②清酒や供物をお持ちの方は、受付にて拝受いたします。熨斗(のし)を用意される場合は「御宝前」(ごほうぜん)とお書き下さい。(神仏習合の伝統があるので「御神前」(ごしんぜん)でも結構です。)

③護摩木(1本500円)奉納所も設けるので、そちらで護摩木を納めていただけるとありがたく存じます。

④法要の中で、祈願者名(受付用紙ご記入のお名前)を読み上げます。ご自身のお名前が読み上げられた際は、心願成就を願い、柏手(かしわで)を2度お打ち下さい(2拍手)。また、法要の最後にもご参列の皆さまと拍手を2度打つ作法があるので、心を込めてご一緒下さい。(2拍手のことを仏道では拍掌[はくしょう]といい、祈りを捧げる作法の一つです。)

⑤法要後、参列者の皆さまに大般若経(だいはんにゃきょう)という経本をあてて、お加持します。お加持の際は、頭を少し下げて、合掌してお待ち下さい。

⑥法要後、授与所を設けるので、お守り・お札を入用の方は、そちらでお求め下さい。

⑦数に限りがありますが、お護符(ごふ)として落雁(らくがん)をお渡しします。

 

久しぶりの…

拙僧泰峻は

真言宗豊山派のご詠歌である

豊山流ご詠歌の“師範”の詠秀という

役をいただいています。

 

コロナ禍までは

二週間に1度の頻度で

ご詠歌をお伝えする「ご詠歌の会」を

開催していましたが

現在では休止状態です。

 

再開したい思いもありますが

時間の捻出が難しいため

未だ休止状態です。

 

そのため

ご詠歌に触れていただく機会は

通夜のお勤めだけです。

 

そんな現状ですが

宗務所で開催されるご詠歌講習会の

上級クラスの一コマの講師依頼があり

結果引き受けさせていただくことになりました。

 

ということで

今年はご詠歌も

頑張ろうと思います。

 

担当する曲の譜面を

久しぶりに見てみると

なかなかのイカつさで

気が引き締まりました。

 

節分護摩@願成寺(浄土宗)のお勤めをしてきました

色々な経緯があり

市川町の願成寺での節分会で

護摩のお勤めをしてまいりました。

 

浄土宗のお寺なので

普段は護摩を行わないのですが

ご住職のご意向により実現した法会でした。

 

浄土宗の法式による読経と

護摩の融和も

厳かなものだと感じました。

 

護摩をご覧になるのが

初めてという方も多かったようなので

伝統ある祈りの作法に

触れていただけたことは

嬉しく思います。

 

貴重な経験に感謝しています。

 

家族としてのペット

昨晩、親戚にあたる方の

ペットの“通夜”がご自宅にて

行われました。

 

真言宗では動物の命もまた

人間と同じように尊いものであり

如来そのものであると捉えます。

 

現代ではペットは家族同然であり

家族の一員として

過ごされている方が多いと感じますし

拙僧の家でも犬を飼っているのですが

“異類”とはいえ家族として

日々過ごしているといえます。

 

昨晩のペット供養の場には

お知り合いの方々が

愛犬と一緒に参列されていたのが

とても印象的でした。

 

その場に参列していたワンちゃん達も

その場が別れの時間であることを

分かっているようにも感じられました。

 

亡くなったワンちゃんが

納められた箱には

参列された方が持参された

沢山の花がたむけられ

心から弔われていることが

伝わってまいりました。

 

ここ数年

動物供養をお願いされることが

しばしばあります。

 

そういった経緯もあり

当山でも動物供養所を整備してまして

本年夏に供養塔(お墓)が完成します。

 

また動物供養祭も開催が予定されています。

 

「命」と向き合い

祈りを捧げる時間を

お寺として出来る形で設けることは

大切なことだと考えていましたが

今回のお弔いは

その思いを改めて確認させていただく

機会にもなったと感じています。

 

 

学びの力を鍛えつつ

平成29年秋から

研究機関に

籍を置かせていただいているので

早いもの8年弱となります。

 

探究をしてはいたものの

研究をしていたわけではないので

かなり苦労が多かったのですが

メキメキ力を

つけさせていただいたのは

確かだと自分でも感じます。

 

この経験は

間違いなく普賢院に資するものであり

もっといえば地元にも

還元できるものに繋がると思います。

 

例年2月は

おこもりに関連して

七崎観音について述懐したり

ややアカデミックに連載したりしてきました。

 

そんな流れもあるので

ちょっと学問的なことを

記したいと思います。

 

ちょうど近日中に

興教大師覚鑁についての書籍を

読まなければならない中で

自身の問題意識に通じる箇所が

あったので

今日はそれを紹介したいと思います。

 

歴史学者は「史学の立場から日本仏教史の研究」をするにあたって、「国史学者としての限界をまもり、仏教の教理に立ち入ることを避けて(中略)穏健中立の立場を持って叙述する」という。このような前提にたった仏教史研究は何を明らかにするのであろうか。誤解を恐れずあえて述べれば、仏教は歴史ではなく信仰(ここで信仰というと、それは合理的思考ではなくいわゆる科学的認識と対立するかの思いを抱くから、必ずしも適切な用語ではないが)である。その信仰世界の歴史的記述である宗教史を「仏教の教理に立ち入ることを避けて」、しかも「穏健中立の立場を以って」どのように描くのであろうか。(白石凌海2021『構築された仏教思想 覚鑁』佼成出版社、p.25。)

 

白石凌海先生は

先代住職と親しくしていただいた

学者であり

群馬のお寺のご住職でもあります。

 

この引用文の内容は

歴史学的手法の限界に言及されており

とても大切なことだといえます。

 

いわゆる各地の郷土史は

在野の方も含め

歴史学的アプローチを主として

形成されていますが

推定を事実化してしまっているものが

散見されます。

 

やや乱暴な推論が見られたり

飛躍的な因果にまとめられている

ものも見られますが

それらはそれらで

大切な見解です。

 

また

先の引用を支持するのは

「仏教の教理」に関してもしかりです。

 

それを避けるとなると

実際にどのように参拝して

どこでどのような祈り方があって

どのルートが用いられていた

という形式がフォーカスされ

そこに簡単な意味づけ(目的や背景などなど)が

なされるに留まらざるを得ません。

 

拙僧は普賢院住職なので

普賢院に関わるものに

携わるのが現状精一杯ですが

責任が及びうる所については

自身の出来る限りにおいて

アプローチしたいと考えています。

 

往復してきました

今月3度目の日帰り上京

行ってまいりました。

 

研究所の会議と研修会があり

OBの先生方も多くお見えで

実り多い時間でした。

 

その後の懇親会に

30分だけ同席させていただき

急ぎ足で新幹線で八戸へ。

 

往路も復路も

新幹線車中の時間が

とても重要でして

車中ならではの集中力で

原稿執筆や資料作成などに

励むことが出来ます。

 

大宮ー八戸間の2時間ちょっとが

実に効果的なのです。

 

そんなことは

これまでも繰り返し

記述してきたのですが

この度も

実に効果的であることを

実感しています。

 

今年は出張の機会が

昨年同等もしくはそれ以上に

多くなりそうで

特に4〜6月は

あちこちに

赴かせていただく予定です。

 

春以降のことはさておいて

2〜3月は報告書やら原稿やら

提出期限のあるものが多く

デスクの上は

書籍や書籍でごった返しています。

 

2月14日は当山で

おこもり護摩法要があります。

 

その3日後は

研究発表があるので

その準備も進める必要があります。

 

このバタバタ感は

渦中にいるときはきつさもありますが

峠を越えると

達成感を得ることにつながります。

という希望的観測を抱きつつ

明日の法務にも勤しみたいと思います。

 

初不動のダイジェスト動画をアップしました

昨日の不動護摩の

ダイジェスト動画をアップしたので

ご覧いただけると幸いです。

 

昨日の護摩は

とてもきれいに炎があがり

厳かに感じられました。

 

歴史の長い儀式である護摩ですが

時を超えてもなお

心を打つ魅力があると痛感します。

 

次回の不動護摩は2月28日ですが

2月14日には「おこもり護摩」があります。

 

年に一度

秘仏・七崎観音をご開帳して行われる

おこもり護摩法要では

大般若転読も行われます。

 

おこもり護摩は

拙僧住職ほか

各所から4名の住職方に

おいでいただき盛大に行うので

ご都合よろしい方は

ぜひご参列いただきたく存じます。