雪降りて

今年は寒くなるのが

早いようです。

 

12/19は本年最後の

NHK文化センター八戸教室での

御詠歌の講座でした。

 

雪が降ったので

道中混雑していることを想定して

いつもより早く

お寺を出発しましたが

街中は思ったほど

積雪はありませんでした。

 

ですが講習を終えて帰る頃には

道路がアイスバーンと化しており

歩くにも運転するにも

全く気が抜けません。

 

この時期は

何をするにも一苦労です。

 

大変なことも多いのですが

白い雪をまとった景色は絶景です。

 

境内や本堂にも雪化粧が施され

実に趣のある眺めとなりました。

 

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お焚上げ

18日は観音様のご縁日です。

 

観音様は慈悲の仏とされます。

 

本年最後の観音様のご縁日に

お焚上げを行いました。

 

お納め頂いた

古いお札やお位牌

白木のお位牌

古い塔婆

古いお守りなど

梵焼(ぼんしょう)させて頂きました。

 

お焚上げさせて頂いたものの中に

女の子用の衣類や靴がありました。

 

その子の1周忌の際

お父様からお預かりしたものです。

 

真新しい靴には

女の子のお名前が

書かれてありました。

 

境内の子安地蔵の前に

並べさせて頂き

祈りを捧げた後に

火にくべさせて頂きました。

 

パパにもらった

靴をはいて

ニット帽をかぶって

手袋をはめて

ジャンパーを着た

笑顔一杯のその子の姿が

目に浮かびました。

 

梵焼した諸々のものに

託された思いが

慈悲として振り廻らされることを

心より願います。合掌

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心に響くシンフォニー

拙僧(副住職)の

長男長女は五戸町の

えと幼稚園に通っております。

 

12/17は五戸町公民館にて

子どもシンフォニーという

音楽発表会が開催されました。

 

園児の皆さんの

歌や演奏は心に響くものでした。

 

本年3月ご逝去された

園長先生を偲んで

『365日の紙飛行機』を

園児の皆さんが歌った

一幕がありました。

 

人生は紙飛行機

願いのせて飛んでゆくよ

風の中を力の限り

ただ進むだけ

その距離を競うより

どう飛んだか

どこを飛んだのか

それが一番大切なんだ

さあ心のままに

365日

 

清らかな声と

その綺麗な声により

歌い上げられた

素晴らしい歌詞に

元気を頂きました。

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当山本年の一字

当山の平成29年を表す一字を

挙げるとすると

「推」かと思います。

 

沢山の方のお支えの下に

様々にかつ“大胆に”

推進させて頂いた1年でした。

 

目まぐるしい年ではありましたが

大きな意味を持つ年だったと感じます。

推

本年納めの寺子屋ワークショップ

12/15に寺子屋ワークショップ(ws)

お寺ヨガが開催されました。

 

本年最後の寺子屋wsでした。

 

自利利他(じりりた)の理念の下に

様々なテーマで開催し

本年も沢山の方にお運び頂き

大変有意義なひとときを

ご一緒頂きました。

 

来年も様々に開催する予定です。

 

本年の寺子屋wsに

お運び下さった全ての皆様に

心より感謝申し上げます。

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怪文書に憤る

12/13付で

本堂建替事業に関して

届いたFAXに正直憤りを感じています。

 

書面の内容からして

檀信徒の方や有縁の方ではない

と推察されます。

 

丁寧な書面のおつもりでしょうが

お寺の者から見ると

非常に不自然な言い回しが多いです。

 

端的には

本堂建替の業者選定を

入札にしてほしい

という内容のものです。

 

これまで当山では

有縁の方に説明会や配布書類により

計画についてお伝えしてあります。

 

そしてこの事業において

最も大切にしたいことは

本義に則った仏道としての事業

であるということを

強調させて頂きました。

 

季刊発行している

寺報(じほう)等でも

事業については毎回

お伝えしております。

 

そういったこれまでの経緯を踏まえると

今回のFAXは檀信徒や有縁の方では

ないものと考えられるのです。

 

文面では

公平な入札による業者選定に

問題を集約させておりますが

そもそも「匿名の有志一同」

などといった形でご意見されても

これ自体が“公平”な態度ではありません。

 

失礼極まりなしと感じます。

 

当山のお寺としての信念や性格を

全く知らずして

単に業者選定において

担当する機会を与えて欲しい

という「本音」を

伝えるためのものとしか

当山では感じられません。

 

さらにはそのことに

「仏の慈悲や智恵」

「檀信徒が一丸となるよう」

などといった安易な言葉を

添えてあることにも

強い憤りを感じます。

 

「公平な入札」というもので

「檀信徒の心の一致」が図れるなどと

軽々しく記されていることにも

強い憤りを感じます。

 

当山の本堂建替事業において

まだ業者選定の段階にありません。

 

もし業者の方で

当山の事業を手掛けられたい方が

いらっしゃるのであれば

匿名ではなく

きちんと名乗られた上

当山が大切にする信念や

代々大切にされる志や

当事業への思いなどに

伺いを立てられるべきと考えます。

 

本堂建替事業にのみ

檀信徒とお寺のあり方が

あるというようなお考えの業者とは

正直お付き合いしたくありません。

 

このFAXをご発信された方々が

本ブログをご覧になられて

いらっしゃるかもしれないので

はっきりとお伝えさせて頂きたいのは

当山は本義に則ることを

殊に大切にしているお寺である

ということです。

 

このように一方的に

御託を並べられ

こちらの動向の問い合わせも

全くないようなご意見は

受け付けかねるということを

明言させて頂きます。

 

業者選定につきましても

本義に則った形で

歩みを共にして下さる所に

発注出来ることを切願しております。

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特技を持ち寄る素敵な夜会

12/12午後7時より当山を会場に

みんなの特技を持ち寄って

HAPPYな2018年を引き寄せよう

〜心温まる法話とドリームマップ〜

という素敵な夜会が開催されました。

 

法話があったり

ドリームマップを作ったり

読書会をしたり

ライフペイジズという

カードを用いたワークがあったり

グラスハープを体験したりなどなど

参加された方々が

それぞれに「特技」を持ち寄り

何ともいえない素晴らしい

時間となりました。

 

今回の夜会では

主催されたそといあきさんの

お考えで会費を設けずに

世界の子どもを児童労働から

守るNGO ACEへの寄付を

お納め頂きました。

 

まさに自利利他(じりりた)を

踏まえた素敵な夜会でした。

 

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論議という法要

当山が所属する

真言宗豊山派(ぶざんは)では

両祖大師(りょうそだいし)として

弘法大師(こうぼうだいし)

空海(くうかい)上人と

興教大師(こうぎょうだいし)

覚鑁(かくばん)上人の

お二方をお祀りします。

 

12/12は

興教大師のご命日です。

 

論議(ろんぎ)という形式の

法要があります。

 

これは普段のご法事などで

目にされるものとは

全く異なるもので

出題された論題について

問答を行うというものです。

 

現在では次第が定められており

それにのっとって

儀式が進められますが

かつては当日に論題が出され

それについて問答を行う

まさに「試験」でも

あったそうです。

 

興教大師の遺徳を偲び

「冬の報恩講(ほうおんこう)」

という論議を含む法要が行われます。

 

それにしても

平成29年12月12日の

八戸はとても寒く

冬らしい1日となりました。

 

目がさめる様な

いてつく寒さを

更なる精進を見守らんとする

興教大師の慈悲なのだろうと

感じながら

1日を過ごさせて頂きましが。

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とある筆のお話

本年6月にご一緒させて頂いた

当山有縁の方の3回忌の際に

故人様の形見である筆を

お納め頂きました。

 

生前お寺とも

親しくお付き合い下さった

その方は書道を

たしなまれていらっしゃいました。

 

その方の葬儀を終え

お盆も過ぎた後に

拙僧(副住職)は

その方の夢を見ました。

 

市内のお宅の

仏壇前のテーブルにて

その方と衣姿の拙僧(副住職)が

お茶を飲みながら

色々とお話をしている

という夢でした。

 

和尚さんがお帰りになったら

私はここから帰るのですよと

仏壇を指しながらお話したり

ご自身のお葬式の際の

お話をしたり

ご家族のお話をしたりと

少し不思議な夢だったので

よく覚えています。

 

その夢で

おいとましようと玄関にて

雪駄に足を通した時に

「あ、そうそう」と

思い出したように

その方はお部屋に。

 

そして筆を手にされて戻られ

これを使って下さいと

拙僧(副住職)に

筆を渡されました。

 

そのような夢を見たということを

ご子息様にお伝えした所

思い当たる筆があるということで

3回忌の際に

ご持参下さいました。

 

拙僧(副住職)は

この筆をおろす機会を

心に決めております。

 

現在、当山では

本堂建替・境内整備に向け

事業を推進しております。

 

本堂建替・境内整備が終わると

慣例により境内に

六角塔婆というものを建立します。

 

その六角塔婆を

この筆を以てして

したためさせて頂こうと

心に決めております。

 

この筆をおろす日を

無事に迎えられるよう

しっかりと歩みを

進めて参ります。

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温かな眼差しを感じながら

本日は早朝より

法務が立て込んだ

1日でした。

 

法事に火葬・通夜。

 

そのひとつひとつには

確かに歩まれた

尊いご生涯のお歩みが

ありました。

 

何年経っても

思い出される

ありし日のお姿が

ありました。

 

祈りのひとときの先に

今も注がれる

温かな眼差しを

感じながら

1日を過ごさせて

頂いたように思います。

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