今回もギリギリセーフでした

当山では

正月と春秋彼岸とお盆の年4回

「おてら通信」という

寺報(じほう)を発行しています。

 

おてら通信は

今秋で28号となります。

 

印刷の関係もあり

本日仕上げなければ

秋彼岸の入りに間に合わないため

やや焦りながらも

今号を仕上げることが出来ました。

 

おてら通信の原稿が仕上がると

いよいよ季節の行事を

迎えるという気持ちになります。

 

年4回発行して今秋が28号なので

創刊して7年が経つことになります。

 

大したものではありませんが

きちんと続けられてきたことは

とても意味があることだと感じています。

 

現在の本堂は

200余年もの役目を終え

来年に取り壊されます。

 

もうすぐ現在の本堂で迎える

最後の秋彼岸です。

 

湯殿山大日坊の大黒天

当山観音堂には

様々な尊格が祀られます。

 

向かって左側に祀られる

一体の大黒天。

 

この大黒様には

「湯殿山大日坊」との

文字が記されております。

 

大日坊とは

山形県鶴岡の湯殿山にあるお寺です。

 

詳細は不明ですが

そちらから勧請された

大黒様だと思われます。

 

湯殿山大日坊と当山はご縁があり

拙僧(副住職)曽祖父である

長峻大和尚が住職を

務めたことがございます。

 

その際に当山に

迎えられたのかもしれませんし

それより以前のものかもしれません。

 

とても綺麗な御仏像ですので

当山にお参りの際は

是非ご縁をお結び下さいませ。

研究所の所外調査に行ってまいりました

9/9〜9/11の日程で

拙僧(副住職)が研究員の籍を

置かせて頂いている

現代教化研究所の所外調査のため

能登、伊香保、秩父へ

行ってまいりました。

 

9/9は羽田より早朝のフライトで

能登へ行くことになっていたため

前日に上京し浜松町に泊まったのですが

猛烈な台風の影響で

9/9早朝は交通機関が

完全にマヒしてしまい

出発が危ぶまれましたが

何とか羽田にたどり着き

出発することが出来ました。

 

聖域の岬(珠洲市)

坂東第16番札所の水澤観音

台湾仏教寺院の法水寺

平沼弥太郎氏が設立した鳥居観音

道教のお堂である聖天宮など

各所に赴かせて頂きましたが

今回も有意義な学びの機会となりました。

 

南祖坊彼岸来臨伝説

南祖坊(なんそのぼう)が

春と秋の彼岸になると

永福寺に来臨するとの

いわれがあります。

 

永福寺とは

鎌倉期から江戸前期にかけて

当山で用いられた寺号です。

 

▼関連記事

https://fugenin643.com/ふげんいん探訪/十和田湖南祖坊について/彼岸と南祖坊/

https://fugenin643.com/blog/南祖坊伝説の諸相⑨/

https://fugenin643.com/blog/南祖坊伝説の諸相⑩/

 

南祖坊に関する行事が

かつてはあったそうですが

明治以後に絶えておりました。

 

そこで本年は6月に

南祖祭(なんそさい)を開催し

祭事執行後に

ゲストスピーカーである

髙山正道さんに太陽信仰の視点から

南祖坊伝説についてお話して頂き

ご参加の皆様に

十和田湖南祖坊伝説と

お向き合い頂きました。

 

※その際のブログです▼

https://fugenin643.com/blog/伝説とつながる南祖祭(なんそさい)/

 

伝えによると

南祖坊の行事は春と秋の2回

行われていたそうなので

秋にも南祖祭を開催したいと

考えております。

 

さて

気がつけばもうすぐ

南祖坊が来臨するともいわれる

秋彼岸を迎えるので

心して準備に取り掛かりたいと思います。

 

糠部三十三観音霊場における寛保3年の意義

以前にもブログで紹介しましたが

当山観音堂には

寛保3年(1743)12月に

納められた賽銭箱がございます。

 

※以前のブログはコチラです▼

https://fugenin643.com/blog/寛保3年の賽銭箱/

 

寛保3年(1743)は

現在の糠部三十三観音にとって

とても大切な年でもあります。

 

天聖寺第8世の則誉守西上人が

永正9年(1512)の観光上人による

糠部三十三観音を元に

新たに巡礼したのが寛保3年6月であり

その札所が現在の糠部霊場となっております。

 

現在の三十三観音札所が

新たに“定められた”年でもある

寛保3年(1743)。

 

そのメモリアルイヤーに

納められた賽銭箱。

 

詳細は分かりませんが

糠部霊場における

「寛保3年」の意義を

今に伝えているように感じます。

 

【参加者募集】9/26光の旋律〜瞑想と精進カレー〜

瞑想で心身を整え

民族楽器演奏にひたり

精進カレーでお腹と心を満たす

素敵な催事が9/26の

午前10時より催されます。

 

当山ではすっかり

お馴染みとなった

民族楽器奏者の

奈良裕之(ゆうじ)さんと

心身をときほぐす時間を

ご一緒しませんか?

 

日程:令和元年9月26日

時間:午前10時〜正午頃

会場:普賢院ふれあい豊山館

会費:2000円

 

どなた様でもご参加頂けますので

ご興味をお持ちの方は

お気軽にお問い合わせ下さい☆

 

集えることのありがたさ

『親子で学ぶ子ども論語塾』が

開催されました。

 

今回は法務のため途中までしか

ご一緒出来ませんでしたが

時折ご縁のある方と

講師のお言葉に耳を傾けられることは

とてもありがたいことだと感じます。

 

様々な分野の“大先輩方”が

携わられていらっしゃる取り組みなので

何気ない会話の中からも

大切な学びや気づきを頂いております。

 

人が集う所には文化が生まれ

文化のある所には人が集まる

といわれますが

「集う」ことの有意義さを感じました。

 

御詠歌三昧

9/5〜6は東京出張で

大本山護国寺境内の宗務所へ

御詠歌の詠秀(えいしゅう)研修会と

豊山流大師講企画検討会議に

出席してまいりました。

 

とても実り多い2日間でした。

 

8月のお盆が過ぎると年末にかけて

あれこれと出張が殊に多くなります。

 

あちこちに赴くこと自体に

かなりの“情報量”があるので

ありがたいことに

いつも沢山のことを

学ばせて頂いております。

 

宗務所へ出張する際は

必ず護国寺を参拝させて頂くのですが

境内各所見所が多いだけに

毎回新鮮な心持ちになります。

 

これもご功徳であると

いえるかもしれません。

 

毛馬内の月山神社

毛馬内(けまない)の月山神社。

 

こちらはかつて

月山 廣増寺(こうぞうじ)が

別当をつとめておりました。

 

江戸時代には

この廣増寺から

当山においでになられた

先師がいらっしゃいます。

 

廣増寺は

永福寺の門徒寺院という

本末関係があったため

当山との行き来がありました。

 

毛馬内の月山神社本宮は

山深いところに鎮座しており

霊験あらたかな雰囲気が

感じられました。

 

素晴らしき津軽烏城焼

弘前へ不動明王の脇侍(わきじ)の

御仏像をお迎えにあがった際に

何気なく立ち寄った黒石市の

「津軽烏城焼(うじょうやき)」。

 

そこには

素晴らしい陶工さんご家族が

いらっしゃいました。

 

こちらにございます

103メートルにも及ぶ

大登り窯は

近いうちにギネスに

登録される見通しだそうです。

 

突然の訪問にも関わらず

ご丁寧におもてなし下さり

様々なお話しを聞かせて頂きました。

 

陶器や磁器について

今回ほど魅了されたことが

これまであったでしょうか。

 

こちらの陶工である今井理桂さんは

平安・鎌倉期の経塚に

経筒とともに地に鎮められた

壺に魅了され

陶工の道を歩まれたそうです。

 

様々な時代や地域の

陶器や磁器に通じていらっしゃる

今井さんのお話しを

とても興味深く聞かせて頂きました。

 

これほどの方が

青森県にいらっしゃるとは

全く知りませんでしたし

青森県人の一人として

誇りに感じます。

 

全国各地で展示会を

開催されているようで

近々八戸でも展示会が

催されるとのこと。

 

是非多くの方に

今井さんを知って頂きたいと思います。

 

色々と話が弾むうちに

驚くほど様々な所で

ご縁が“交差”していたこともあり

すっかり長居させて頂きました。

 

大変ありがたいことに

今井さんのご厚意で

本堂建替にあたって

地鎮式で新本堂が建立される地に

鎮められる仏具の器を

製作して下さり

ご奉納頂けることになりました。

 

ご縁とは本当に不思議なものです。

 

今回の素晴らしい出会いで

結ばせて頂いたご縁に

感謝しております。

 

▼烏城焼についてはコチラ(HP)

https://www.ujoyaki.jp