様々なご縁のカタチ
今回は
現在の普賢院における
様々な「ご縁のカタチ」について
整理してみたいと思います。
以前にも当ブログにて
何度か触れておりますし
ここ最近では
ポータルサイト「まいてら」に
普賢院のページを用意するために
再整理を試みました▼
本稿では
まいてらで作成したものを踏まえて
各項に補足説明を加えたいと思います。
目次
様々なご縁のカタチの概観
檀家(だんか)
信徒(しんと)
おてらサポーター
ご詠歌の会 会員
その他
1.様々なご縁のカタチの概観
現行の「運営体制」において
ご縁のカタチを大まかにいえば
①檀家(だんか)
②信徒(しんと)
③おてらサポーター
④ご詠歌の会 会員
の4つの項目をあげることが出来ます。
この区分は大雑把なもので
実態を正確に説明するには
不十分なものといえますが
主だったものとして
この4項目について
本稿では述べさせていただきます。
4項目について
「まいてら」の会員タブにて
図示させていただいてりますので
その資料画像を
以下に添付いたします。
▼ポータルサイト「まいてら」掲載の案内図
2.檀家(だんか)
まずは
最もご縁深く
お寺の歩みを
ご一緒いただく「檀家」
について取り上げます。
檀信徒(だんしんと)という言葉は
檀家・檀徒と信徒を
総称するものとなります。
檀家・檀徒の「檀」は
サンスクリット語「ダーナ(dana)」
の音訳「檀那」から来ています。
ダーナ(dana、檀那)は
布施(ふせ)を意味します。
今回は詳述出来ませんが
布施には様々な意味があり
財施(ざいせ):金品などによる施し
法施(ほうせ):「法」による施し
といったものに加え
無財の七施
- 眼施(げんせ):優しい眼差し
- 和顔悦色施(わがんえっしきせ):穏やかでにこやかな顔
- 言辞施(げんじせ):励ましの言葉
- 心施(しんせ):慈しみの心
- 身施(しんせ):親身な態度
- 坐床施(ざしょうせ):座る場所や休む場所
- 房舎施(ぼうしゃせ):心地よい空間
という心の通った施しが
挙げられます。
お寺にお納めいただく諸浄財は
布施の教えが通わされているものと
普賢院では捉えております。
お心託されたご浄財を
お納めいただく
檀家・檀徒さん方のために
お寺を預かる住職としては
普賢院の護持に尽くして
祈りの空間を整え続けることと
日々精進と研鑽を重ね
有縁の皆様にお仕えするという
姿勢を大切にしております。
当山では寺院規則上
位牌堂に位牌壇をご用意いただいた方を
「檀家」としております。
このことは
普賢院における供養の中心が
位牌供養であることとも関係しています。
位牌堂の位牌壇は
ご用意いただくにあたり
1壇30万円を
冥加料(みょうがりょう)として
お納めいただいております。
壇内に設える
位牌や仏具は
各家にてご用意下さい。
普賢院の位牌堂の特徴は
壇の大きさが全て同じである点です。
当山では令和4年5月6日時点で
空いている位牌壇が40となっていますので
ご用意をご検討の方は
お早めにご相談下さい。
“不幸事”があってから
位牌壇をご用意いただくよりも
あらかじめご用意いただいた方が
よろしいかと思います。
いざという時になってから
全てを一気に準備しようとすると
色々と大変な場合が多いです。
当山に限らず
時間をかけられるのであれば
細かなことについての
説明に耳を傾けていただいて
ひとつひとつ確認しながら
判断を下していただければと思います。
話しを戻しまして
位牌堂に納められた位牌は
お寺が永代にわたり
守らせていただき
ご供養させていただくものになります。
昨今の社会状況も踏まえ
個別の位牌壇に
位牌を安置する形だけでなく
今後は合祀スペースに
位牌を安置いただけるようにいたします。
この件については
新本堂完成後に
合祀スペースを整えた後に
改めてご案内出来るように
させていただきます。
檀家・檀徒さん方には
毎年運営費として4,000円を
年頭にご納入いただいております。
世話人さんがいらっしゃる地域では
年頭に決算報告書や寺報といった
書類を配布していただいておりまして
その際に
運営費の徴収もさせていただいております。
郵送でお知らせを
送らせていただいている場合は
振込用紙を同封して
それを使ってお振込いただきます。
檀家・檀徒の皆様には
令和4年秋に完成する
合葬墓(がっそうぼ)を
お使いいただけます。
合葬墓のご使用については
納骨される方お一人についての
冥加料の目安を
設けさせていただきます。
この件については
先日もブログにて
触れておりますので
詳しくはそちらをご参照ください▼
お寺は行政上
宗教法人という法人格を持っており
普賢院の場合
代表役員を住職が務め
責任役員を総代長と副総代長が
務めることとなっています。
役員(世話人)は
檀家・檀徒さんにより構成されており
その中から
総代さんが選出され
総代さんの中から
総代長と副総代長が選出されております。
檀家という言葉に
檀徒という言葉も併記して
本項では述べてきましたが
檀家は家を単位とした言葉で
檀徒は個人を単位とした言葉です。
変化の著しい昨今において
家単位ではない
個人単位でのご縁というあり方が
増加傾向にあるがゆえの表記です。
要するに
様々なご事情があるということです。
諸事において
臨機応変かつ柔軟に
向き合わせていただいております。
普賢院は
とても古いお寺で
永きに渡って
多くの方のお力添えにより
守り継がれ
祈り継がれてきました。
檀家・檀徒さんは
ご供養を菩提寺である普賢院に
託されているという意味合いが
強いともいえますが
それのみならず
悠久の昔からの流れを受け継いで
さらに紡ぎ続けていく歩みを
ご一緒いただいているともいえます。
3.信徒(しんと)
檀家・檀徒と呼ばれる方以外で
普賢院に葬儀、法事、祈祷などを
ご依頼される方は
寺院規則上「信徒」
と呼ばれます。
これは
日常的に用いる呼称ではなく
あくまでも規則上の呼び方です。
普賢院では
檀家・檀徒さん以外の方でも
各種法務のご相談があれば
ご一緒させていただいております。
そういったご縁のあり方を
表現する言葉のひとつが
「信徒」であるといえると思います。
菩提寺を持たないため
葬儀や法事などを
ご相談される場合もありますし
他に菩提寺がある場合でも
ご供養をお願いされる場合もあります。
ご祈祷については
檀家・檀徒であるか否かは
あまり関係ない部分ということもあり
年々ご依頼が増えているように思います。
このようなご縁のあり方は
ここ数年増加傾向にありますし
今後もますます増えるのではないかと
推測しております。
普賢院は
檀家・檀徒さんに支えられる
檀家寺(だんかでら)であると同時に
祈願寺(きがんでら)として
寺檀関係のみにとどまらず
祈りが捧げられてきたという
歴史的経緯があります。
そのようなお寺の性格は
現在も受け継がれており
これからも変わることはないと思いますし
普賢院の特徴と言えるかと思います。
4.おてらサポーター
年に何回か
境内・堂内の清掃を
お手伝いいただける方を
おてらサポーターとして
募集しております。
令和2年からはコロナ禍のため
おてらサポーターの皆さんに
おいでいただく機会を設けておりませんが
徐々に再開させていただきたいと思います。
境内にしても堂内にしても
お寺の者だけで清掃するのでは
とても手が足りず
悩まされておりました。
おてらサポーターの皆様とは
ご縁を深めさせていただきつつ
境内・堂内を
掃き清めて拭き清めさせて
いただきたいと思います。
5.ご詠歌の会 会員
ご詠歌の会は
「ご詠歌講」ともいいます。
ご詠歌の会は
2011年より始まったもので
ご参加の皆様には
年会費2,000円
講習費(お茶代として)毎回500を
納めていただいておりました。
ご詠歌の会は
コロナ禍のため
2020年3月より休止状態です。
様子を見て
再開する予定ではありますが
まだ目処は立っておりません。
6.その他
すべてのご縁のあり方を
文字に起こすのは至難の業ゆえ
大まかなものを
紹介してまいりました。
その他として
各種催事へのご参加であったり
各種取り組みへのご協力などが
あげられるかと思います。
たとえば
写経カフェやお寺ヨガなどの
寺子屋ワークショップは
これまで実に多くの方に
ご参加いただいておりますし
それを契機に
現在も親しくさせていただいている方は
大勢いらっしゃいます。
以上
様々なご縁のカタチ
について概観してまいりました。
まだ整理が不十分ではありますが
普賢院の現状について
本稿の内容で
大まかに把握することは可能かと思います。
ご不明な点等ございましたら
お気軽にお問い合わせ下さい。