普賢院の有縁の方の多くは
各所共同墓地や霊園に
お墓をお持ちです。
当山の境内墓地は限りがあり
歴代住職墓と合葬墓のほか
現住職家である品田家のお墓と
有縁のお家のお墓があるのみです。
諸事情ありまして
品田家のお墓を整理して
作り直すことにしました。
それにあわせて
合葬墓の花立てであったり
もともと動物供養のための
墓所だった所の整備も
進めたいと思います。
品田家のお墓は現在2基あり
それに加えて
墓石が建立されていない
骨堂つき基礎が1ヶ所あります。
それを一旦整理して
1基にすることにしました。
今後のことを見据えて
親族で話し合って
そのような方針になりました。
境内墓地としてのスペースは
限りがあることは触れましたが
当家の墓所を整理することは
境内墓地の整備にも
自ずと重なるものなので
当家としてもお寺としても
将来を見据えた形で
取り組みたいと思います。
令和6年のお盆期間中
多くの方がお参りにお見えでした。
お参りの折
今後について
ご相談にいらっしゃる方も
多かった印象があります。
相談内容で
一番多かったのは
やはり合葬墓や永代供養についてと
墓じまいについてです。
その状況や内容は
実に多様でして
細やかな確認が
とても大切であると
個人的に確信しています。
合葬墓については
一昨年秋に完成して以後の対応ゆえ
ブラッシュアップ出来る部分は
まだまだあると感じています。
今度の秋の終活カフェでは
相談の多い内容を踏まえて
お伝えする項目を
考えようと思います。
普賢院の合葬墓について(まいてら)
先日ブログでも触れた
合葬墓の花立て不足問題を受け
番地石材店さんと
打ち合わせを行いました。
それと合わせて
寺族家のお墓の整理について
アドバイスをいただきました。
寺族家のお墓の整理というのは
墓じまいということではなく
現在の墓地の状況にあった形に
基礎を含めて直したいと
考えているのです。
当山の墓地は
限りあるスペースゆえ
色々と考えた整備を
進めていくつもりです。
お墓については
プロである番地石材店さんに
お力を貸していただくとして
自分で出来ることとして
最近は立木の剪定に
挑んでいます。
立木といっても
大きなものではありません。
本堂建替事業で
境内の立木伐採を
大掛かりに行った際に
立木を放置したままだと
後々に大ごとになってしまうことが
よく分かったので
素人ながら小ぶりなチェンソーで
お手入れにチャレンジしています。
合葬墓を使用される方が
増えてきたので
墓地の環境整備には
力を入れたいと思います。
▼視界が開けたように感じます。
▼この辺はうまく剪定できました。
▼まだまだ先は長そうです…
今朝からお弟子さんと
一日がかりで
墓地の木の剪定と伐採を
行いました。
普段から合葬墓の
お参りをされていた方なら
お分かりかと思いますが
相当スッキリしました。
オンコや栗など
伸び放題な状態で
歴代住職墓にたてた塔婆も
ツルにからまれて
木々に飲み込まれそうな
感じだったので
思い切って詰める所は詰めました。
歴代住職墓と合葬墓の
裏手はバッチリなので
気持ちよくお参りいただけると思います。
もう少し涼しくなってから
他のエリアの木々も
地道に詰めようと思います。
お墓をどうするかという問いは
遺骨をどこに納めるか
という問いにも一部重なります。
お墓のない方だけでなく
お墓がある方も
色々と悩みが起こりやすい昨今。
多くの寺院では
様々なタイプの永代供養墓が見られ
八戸も例外ではありません。
合葬墓や永代供養といっても
その内容は寺院ごとで異なっており
一様ではありません。
宗派が同じだからといって
内容が同じということもなく
寺院ごとで方針も考え方も
異なります。
普賢院の合葬墓は
お墓として合同でお使いいただくことも
永代供養墓としてお使いいただくことも
出来るものとして建立しました。
建立にあたっては
全国各地の事例にあたり
検討を重ねたのですが
最終的に大切なのは
どのような「理念」や「物語」を
通わせているのか
ということだと思っています。
その部分がベースにないと
「永代に渡って供養を行う」という
大役の責務をお寺として担うのは
絵空事になってしまいかねない
のではないかと感じます。
運営にあたるノウハウも
大切なのは勿論ですが
それ以前の根本がしっかりしてこそ
成り立つものと捉えます。
ご縁のある方や
頼られてくる方に
少しでもご安心いただける環境を
整えていくことを目指していますが
根本については
常に振り返る必要があると捉えます。
本日も合葬墓のことや
葬儀のことや
位牌堂のことなどで
何件かご相談がありまして
以上のようなことを
つらつらと記してみました。
歴代住職のご供養と
合葬墓縁故者のご供養
会津斗南藩縁故者のご供養
戦没者のご供養を
開山忌ならびに供養祭として
執り行いました。
好天のもと
心静かに祈りを
捧げることが出来ました。
激動の時代の荒波が
幾度もあり
現在があります。
そんなことに
思いをいたしつつ
祈りの誠を
捧げさせていただいた
令和6年の開山忌となりました。
明日は開山忌ならびに供養祭を
お勤めします。
ご案内の再掲です。
開山忌は歴代住職の法事のことで
お寺で内々に行っていたものですが
昨年から供養祭を併修して
行うことにしました。
供養祭は具体的に
当山の合葬墓のご供養
会津斗南藩縁故者のご供養
戦没者のご供養を指します。
年中行事に組み入れるということは
今後も継続していくことを意図しており
次代以降にも受け継いでもらいたいとの
願いを込めております。
開山忌は
歴代住職のご供養を通じて
改めて当山の縁起にも
向き合う意味もあります。
開山忌はお寺にとって
重要な意味を持つ法要なので
その大切な法要にあわせて
供養祭を行うことは
大きな意味を持つと考えます。
合葬墓だけではなく
当山で弔われた会津斗南藩縁故者や
戦没者のご供養もまた
永代に渡って担う責任があると
捉えています。
会津斗南藩のことや
戦没者のことは
時代が経つにつれて
忘れられかねないものでもあり
微力ながら激動の歴史を
何かしらの形で
お伝えする場を保つ努力が
永代のご供養にも
必然と求められてまいります。
この部分については
まだまだ力不足な現状ですが
時間をかけながら
形にしていきたいと思います。
こちらの行事は
どなた様でもご参列いただけます。
ご供養の時間を
ご一緒いただき
お焼香賜りますと幸いです。
本堂でのお勤めの後
歴代住職墓
合葬墓
会津斗南藩縁故者供養所
戦没者留魂碑を
お参りします。
5/11は
開山忌ならびに供養祭を
お勤めします。
開山忌は歴代住職の法事のことで
お寺で内々に行っていたものですが
昨年から供養祭を併修して
行うことにしました。
供養祭は具体的に
当山の合葬墓のご供養
会津斗南藩縁故者のご供養
戦没者のご供養を指します。
年中行事に組み入れるということは
今後も継続していくことを意図しており
次代以降にも受け継いでもらいたいとの
願いを込めております。
開山忌は
歴代住職のご供養を通じて
改めて当山の縁起にも
向き合う意味もあります。
開山忌はお寺にとって
重要な意味を持つ法要なので
その大切な法要にあわせて
供養祭を行うことは
大きな意味を持つと考えます。
合葬墓だけではなく
当山で弔われた会津斗南藩縁故者や
戦没者のご供養もまた
永代に渡って担う責任があると
捉えています。
会津斗南藩のことや
戦没者のことは
時代が経つにつれて
忘れられかねないものでもあり
微力ながら激動の歴史を
何かしらの形で
お伝えする場を保つ努力が
永代のご供養にも
必然と求められてまいります。
この部分については
まだまだ力不足な現状ですが
時間をかけながら
形にしていきたいと思います。
こちらの行事は
どなた様でもご参列いただけます。
ご供養の時間を
ご一緒いただき
お焼香賜りますと幸いです。
本堂でのお勤めの後
歴代住職墓
合葬墓
会津斗南藩縁故者供養所
戦没者留魂碑を
お参りします。
つい先日
ご一緒させていただいた葬儀の際の
火葬場での待ち時間でのお話です。
ご遺族の方々と
控室で色々とお話しいて
あがったこと話題のひとつ。
亡くなったお母さんが
お寺のお参り一切を
おこなっていたけど
世代が変わってから
いつお参りをすれば良いかなど
全く分からないのです。
この点は
ずいぶん前から
課題意識を持っています。
住職自身も自坊である普賢院における
供養形式や当地・縁地の習俗について
20年前はほぼ認知していなかったので
先代住職から能動的に聞いたり
機会があるたびに総代さんや地元の方に
昔話を交えて聞かせていただいたり
史料・資料に目を通したりなどして
現行の諸事の把握に努めました。
仏事を担ったり
先だった先祖・縁者の供養を担うことを
祭祀承継(さいししょうけい)といいますが
現代は意識的・能動的に
「祭祀」に関する情報を確認しなければ
内実を認知しにくいと思います。
拡大家族のご家庭が多かった時代は
祭祀に関しても
各ご家庭内で意図せずとも共有され
次代へも引き継がれたであろうと想像しますが
現代は核家族や個人がメインゆえ
「祭祀」関連については
ほぼ触れることがなかった
という方は珍しくないでしょう。
そのような時代であることを踏まえ
いざ意図的・能動的に
供養についてや
付き合いのあるお寺について
知ろうと思ったときに
調べやすいように
情報を整えておくことは
住職の役目の一つだと捉えています。
インターネット上でも
本稿で述べている内容に関する情報を
時々に発信したり
HPやポータルサイトでも
掲載してはいるのですが
掲載してあるから認知されている
ということはほぼありませんし
結局の所アナログな伝達というか
紙媒体や直接のご案内が
とても大切であると感じます。
本年の年始から
各種リーフレットの
作成に力を入れているのですが
それはこれまでに書いたような
時代認識と課題意識ゆえの取り組みです。
冒頭に紹介した
「いつお寺にお参りすれば良いかなど
全くわからない問題」は
多くの方が共感されるものだと思いますし
供養習俗が大いに関わるお寺の
これからを考えるうえで
向き合うべき重要な課題といえます。
今回の投稿と同内容の記事は
本年だけでも何回かアップしたとは思いますが
都度都度に記事にする契機が
あってのことなので
この度も考えを整理しながら
述べさせていただいております。
普賢院の供養についてまとめた
リーフレット『供養の手引き』を
年内に作る予定です。
お盆か秋彼岸に
お取りいただけるよう
準備したいと思います。
とりあえず形にしてみて
改版を重ねる方針をとらせていただきます。
終活カフェのご案内
春の終活カフェの
参加者を募集しています。
どなたでも参加いただけるので
ご興味をお持ちの方は
ぜひお運びください。
終活カフェ
- 日時:令和6年4月18日(木)
- 時間:13:00〜15:00
- 会費:無料
- 定員:10名程度(要申し込み)
- 会場:普賢院 ふれあい豊山館
当日のスケジュール
- 13:00〜13:20 住職のお話「昨今の葬儀事情」
- 13:20〜14:20 橋本亮子さんのお話「家系図について」
- 14:30〜14:50 中野太陽さんのお話「終活について」
話者の簡単なご紹介
終活カフェ
- 日時:令和6年4月18日(木)
- 時間:13:00〜15:00
- 会費:無料
- 定員:10名程度(要申し込み)
- 会場:普賢院 ふれあい豊山館
当日のスケジュール
- 13:00〜13:20 住職のお話「昨今の葬儀事情」
- 13:20〜14:20 橋本亮子さんのお話「家系図について」
- 14:30〜14:50 中野太陽さんのお話「終活について」
話者の簡単なご紹介
今月行われる
終活カフェのご案内を再掲します。
時代の大きな変化は
これまでの葬送のあり方の
維持を難しくしています。
新しい葬送のあり方が
続々と現れている昨今ですが
大きな変化の諸相を
俯瞰するとともに
そもそもの本質に
目を向ける必要がある時代だと
普賢院では捉えています。
そのような課題意識のもと
令和6年春の終活カフェは
自身の“命の系譜”といえる家系図に
携わる橋本亮子さんを
ゲストに迎えて開催いたします。
当日はまず住職が
「昨今の葬儀事情」について
お話させていただきますが
そこでは仏教における
「系譜」の意義にも触れて
お伝えしたいと思います。
お寺や各尊格の諸縁起
葬儀において故人に授けられる血脈は
各派・各寺において
尊ばれ継承される「系譜」といえます。
そういったことにも触れながら
住職・僧侶の立場から
葬送事情について
述べさせていただきます。
また、普賢院合葬墓の現状や
昨今は檀家さん以外の方の葬儀が
増加傾向にあることなど
普賢院の事例を踏まえて
時間の許す限りお伝えしたいと思います。
それに続いて
家系図の制作を行われている
橋本亮子さんにお話いただきます。
「終活」と聞くと
生前に葬儀やお墓の準備をすること
というイメージが強いと思いますが
それらの背景にあるもの
(慣習や観念や死生観など)を
踏まえることも
大切であると考えます。
家系図コンサルタントである
橋本さんのお話を通じて
葬送や供養にも通亭するものを
感じていただければ幸いです。
終活カウンセラーでもある
中野太陽さんには
一般的にいわれる所の
終活についてお話いただきます。
終活として
どのようなことを行うことが
推奨されているのか等について
ご確認いただければ幸いです。
「これからの葬送を考えるにあたり」
という副題は
このひとときが
これからを考える
何かしらの契機にしていただければ
との思いを込めたものです。
どなた様でもご参加いただけるので
ご興味をお持ちの方は
お気軽にお申し込みください。