頼もしきご縁

八戸市根城に事務所を構えられる

石動龍(いしどう りゅう)さんが

当山にお越しくださいまして

色々とお話させて頂きました。

 

石動さんは

公認会計士・税理士・行政書士・司法書士

としてお勤めされていらっしゃいます。

 

当山での今後の取り組みや

地域における取り組みにおいて

お力添え頂ける同世代の

士業家の先生を探していた矢先

寺子屋ws『お寺ヨガ』の

ヨガの先生の弟さんが

士業をされていらっしゃるとのことで

ご紹介頂くことが叶いまして

お会いするに至りました。

 

石動さんは温厚なお人柄で

高い志をお持ちの方です。

 

現在も東北大学に毎週赴かれ

学びを深めていらっしゃいます。

 

来年は石動さんとのコラボで

終活や相続など“時代的なテーマ”の

ワークショップも開催する予定です。

 

素晴らしいご縁に

頼もしさを感じております。

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年末年始を考える

文具店等では2018年の手帳が

陳列され初めたので

購入して来年の予定を

確認しながら

とりあえずは年末年始に

思いを馳せ始めました。

 

年末から春彼岸までは

一気に時間が流れるので

今から用意を始めなければなりません。

 

本年は色々な役を

お預かりした1年でもありました。

 

そのいずれもが

拙僧(副住職)自身にとっては

新たな環境で学びを深めさせて頂く

機会となっております。

 

新たな挑戦が多かった本年も

残す所あと2ヶ月。

 

本年のしめくくりと

新年の出だしを

良いものにするべく

用意を進めて参ります。

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託されるこころを感じながら

人は誰しもが

いつの日か

生涯を全うする

その時を迎えます。

 

我々は必ず訪れる別れと

向き合わなければなりません。

 

仏道では

八苦(はっく)の中に

愛別離苦(あいべつりく)

という言葉があります。

 

往く方もいらっしゃれば

見送る方もいらっしゃいます。

 

深いご縁で結ばれた方と

別れることは

「悲しみの極み」とされます。

 

葬儀や法事は単なる形式ではなく

尊いお歩みとお向き合いする場です。

 

作法とは「法をなす」ということで

一連の所作は深秘なみ教えそのものです。

 

真言宗は伝統的に

修法(しゅほう)を重んじます。

 

葬儀や法事の際に

お経を唱える以外に

“ゴニョゴニョ”と小声で

小さく手元を動かしているのは

真言や文言を唱えながら

印(いん)を結んでいるためです。

 

伝えられる所の

「一挙手一投足」に

こころを託して作法を

なさせて頂くことを

最近では殊に重要視しております。

 

引導(いんどう)とは

「引き導く」意であると同時に

「引き導いて頂く」ことです。

 

安らかなれと願うとともに

私達を善き道へ

お導き下さいますようにと

切に願う尊い祈りの場が

葬儀や法事です。

 

単に“こなす”ような

法事であるならば

本来的な意味が薄れてしまいます。

 

儀式を行うこと自体が

目的ではありません。

 

儀式や諸作法に

託された仏道のこころを

しっかりとお伝えすることは

とても大切であると感じております。

 

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御詠歌はじめてみませんか?

当山では御詠歌(ごえいか)を

お伝えしております。

 

当山の流派は

豊山流(ぶざんりゅう)です。

 

お寺とNHK文化センターの

2会場でお伝えしております。

 

仏道のこころを

大和言葉でつづった

歌詞はとても味わい深いものです。

 

打ち振る鈴の爽やかな音色には

何とも言えぬ心地よさがあります。

 

御詠歌をご一緒下さる方を

常時募集しておりますので

興味のある方いらっしゃいましたら

是非お声がけ下さい。


 

▼御詠歌動画(youtube)

https://www.youtube.com/watch?v=y94b8ZKyoLY&t=6s

 

▼御詠歌の御案内

https://fugenin643.com/blog/御詠歌のご案内/

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旭川をゆく④ 素晴らしき東川町

10/2から4にかけて

現代教化研究所所外調査なる所用で

北海道旭川を訪ねました。

 

旭川市に隣接する東川町(ひがしかわまち)。

 

様々な魅力的な取り組みをされる

素晴らしい町です。

 

東川町では町役場にて

副町長さんはじめ役場の方に

色々とお話をお伺いした後に

東川町グリーンビレッジ見学

五百仏寺の田園見学という

日程で滞在させて頂きました。

 

「この町に住んでみたい」と

感じて頂けるような

取り組みや仕組みが満載の東川町。

 

本当に素晴らしい町でした。

 

当山のございます地元の町の

地域活性を考える上で

とても良いモデルの町だと感じます。

 

現況分析ばかりでは

現状打破は出来ません。

 

地域の魅力を高めることこそが

地域では重要なことだと痛感しました。

 

東川町の五百仏寺は

当山と同じく真言宗豊山派の御寺院様です。

 

こちらには「寺院と農業実践」というテーマで

お寺の田園を訪問させて頂きました。

 

田園を訪ねた際は

まさに稲刈りシーズンで

五百仏寺副住職様が大型機会を駆使し

稲刈りの真っ最中でした。

 

26町分という広大な田で

米を栽培されていらっしゃるとのことでした。

 

それ以外に野菜等も手掛けられて

いらっしゃるようです。

 

実は拙僧(副住職)は以前より

農業に興味を持っておりましたので

とても興味深く

色々と拝見させて頂きました。

 

所外調査での各所訪問は

当山の地元地域にも資する

学びや気づきに満ちたものとなりました。

 

▼東川町HP

https://town.higashikawa.hokkaido.jp

 

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おてらおやつクラブの発送作業を行いました

おてらおやつクラブは

お寺の「おそなえ」を

「おさがり」として

「おすそわけ」する活動です。

 

おてらおやつクラブでは

全国の有志にて

ひとり親のご家庭や施設などに

「おすそわけ」を発送しております。

 

10/15に発送作業を行いました。

 

おてらおやつクラブは

尊い「おもい」を巡らせる活動です。

 

 

小さなことかもしれませんが

出来る範囲で協力させて頂く所存です。

 

▼おてらおやつクラブHP

http://otera-oyatsu.club

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秋夜に集いて〜寺子屋ws『お寺ヨガ』〜

10/14午後7時より

寺子屋ワークショップ『お寺ヨガ』が

開催されました。

 

自利利他(じりりた)の理念に

重きをおいて開催しております

寺子屋ワークショップ。

 

開催を重ねるにつれ

集いの雰囲気自体に

和やかさや温かさが増され

この場そのものが

安らげる空間になって参りました。

 

当山の寺子屋ワークショップは

集われた皆様がご自身のために

お過ごし頂く場であると同時に

国際協力に繋がる場です。

 

和やかにお過ごし頂くことが

そのまま様々な支援活動となります。

 

殊に当山でヨガのご指導をご担当の

namirさんは東日本大震災復興支援に

ご尽力されていらっしゃいまして

『お寺ヨガ』でお納め頂いた会費の一部は

主に震災復興に寄付させて頂いております。

 

今回も多くの方のお支えにより

とても和やかに結ばれました。

 

皆様とのご縁に感謝申し上げます。

 

今回は集合写真を撮りました。

 

いつも三沢より

ご参加下さっていた

nicole(ニコル)さんが

テキサスへ赴任されることとなり

日本での思い出ということで

ご参加の皆様にご協力頂きまして

撮影させて頂きました。

 

nicoleさんはアメリカ空軍に

お勤めされていらっしゃいまして

ご友人の皆様をお誘いして

当山の催事に

ご参加下さいました。

 

またいつの日か

当山をお訪ね頂ければと思います。

 

次回の『お寺ヨガ』は

12月の開催予定です。

 

また多くのご縁が交差することで

温かな時間となることを

楽しみにしております。

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【参加者募集中】10/18寺子屋オンライン

10/18午前10時より11時の予定で

寺子屋オンライン「お坊さんトーク」

という1コマをネットで

ライブ配信することになりました。

 

これはオンライン・ママ大学

という取り組みにおける

講座の1つです。

 

zoom(ズーム)という機能を使い

パソコンやスマートフォンで

“テレビ電話”と同じ要領で

法話させて頂きます。

 

zoomはパソコンやスマートフォンに

簡単にダウンロード出来ます(無料)。

 

▼zoomダウンロードの手順

http://zoom-kaigi.com/zoom-start/

 

zoomで行われる法話会に

是非ご参加下さいませ。

 

zoomは

「ネット上の会議室」だそうで

複数人の方で

コミュニケーションを

取ることが可能です。

 

世界のどこであろうが

環境さえあれば

やり取りが可能です。

 

すごい時代です。

 

今回の寺子屋オンラインで

お納め頂くご浄財の一部は

寺子屋ワークショップ同様に

国際協力活動に寄付させて頂きます。

 

申込方法ほか詳細は

オンライン・ママ大学HPを

ご参照下さい。

 

▼オンライン・ママ大学HP

http://mom-university.com

 

初めての取り組みですが

将来的に意味のあるものであると思います。

 

寺子屋オンライン「お坊さんトーク」では

色々な話をさせて頂きますので

どたな様もお気軽に

ご一緒下さい。

 

▼オンライン・ママ大学HP

http://mom-university.com

 

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風土を感じる

青森県の誇る景勝地

奥入瀬渓流と十和田湖。

 

彩られた自然の中に

自身を委ねるために

時間を作って赴きました。

 

十和田湖は当山と

ゆかりのある地でもあり

最近はちょくちょく

訪ねさせて頂いております。

 

十和田湖伝説に登場する

南祖坊(なんそのぼう)は

当山にて修行したと伝えられます。

 

それと先月末に拙僧(副住職)は

真言宗豊山派総合研究院

現代教化研究所准研究員

という公職を仰せつかりまして

「ナーガ(龍神)信仰」を

自身の研究テーマの1つとして

取り組ませて頂くつもりでおります。

 

古代インドでのナーガ信仰と

日本に見られるナーガ信仰は

同じようで違いが見られます。

 

中国の影響もあり

「龍」の捉え方や思想には

展開や特徴が見られます。

 

十和田湖伝説も

ナーガ信仰の1つであるといえます。

 

十和田湖伝説がどのように

語られているのかということや

いつの時代のどの書物に

記述が見られるかということは

これまでに丁寧に研究されているようです。

 

拙僧(副住職)は「仏教的視点」を以て

伝説に向き合わせて頂くとともに

仏道についてもお伝え出来るよう

向き合わせて頂きたいと考えております。

 

調査や研究と聞くと

資料を読み漁ったりなどの

イメージが強く持たれがちかと思いますが

“風土を感じる”ことが

とても大切なことです。

 

昔のままに香る草木。

昔のままに照らす太陽と月。

昔のままに歌う鳥。

昔のままに積もる雪。

 

歴史を学ぶにしても

人類学や民俗学のような

参与観察をするにしても

舞台の風土を感じることは

非常に意味のあることです。

 

十和田山はその昔

霊験あらたかな聖地として

多くの修験者が修行に

訪れた地であるとされます。

 

熊が生息し

巨大な火山岩が切り立つ深い山を

ひたすらに行脚し

壮大な湖が目の前に広がった時

はかり知れぬ感動を

感じた方もいらっしゃったろうと思います。

 

修験者は旅行者ではありません。

 

では修験者は何のために修行をしたのか。

仏道修行とは何なのか。

どのような修行をするのか。

龍神とは何なのかなどなど。

 

挙げれば切りがありませんが

拙僧(副住職)がお伝え出来ることを

整えていきたいと思います。

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朝露

秋の朝

露にまとわれた草木が

何とも綺麗です。

 

日が昇るにつれ消えてゆく朝露は

はかなさの喩えとして

和歌などで詠われます。

 

「心を詠う」伝統は

仏道においても大切なものです。

 

当山では葬儀の中で

諷誦文(ふじゅもん)というものを読みます。

 

諷誦文は

“旅立つ方”のお歩みを偲ぶとともに

尊い「仏」であることを

お示しさせて頂くものです。

 

諷誦文には大方の流れがあり

多くの場合冒頭は

諸行無常のはかなさを

それぞれの季節になぞらえた

書き出しとなります。

 

「心を詠う」伝統は

諷誦文にも通じております。

 

はかなさを詠うことは

はかなきことを嘆くのではなく

尊きことの強調です。

 

朝露のはかなさは

万人の歩みの尊さを

教えてくれていると捉えるのが

仏道の歩み方なのだと思います。

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