御朱印のススメ

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当山は糠部(ぬかべ)三十三観音霊場

第15番札所です。

 

糠部霊場の御朱印はスタンプ式が主流で

当山でも本堂の観音堂前に

御朱印のスタンプを置いております。

 

直筆の御朱印は

入用の方にお声がけ頂いた際に

対応させて頂いておりましたが

御朱印を書いて頂きたいとの

お願いが増えております。

 

拙僧(副住職)が対応出来る時は

筆を取らせて頂きますが

法務中や不在時には

対応が出来ませんでしたので

ハガキサイズの紙札に

御朱印をしたためたものを

用意することにいたしました。

 

糠部霊場の観音様の御朱印と併せ

当山本尊・愛染明王の御朱印と

南祖法師(なんそほっし)の御朱印も

用意いたします。

 

これを機に御朱印の

体裁を見直しまして

書式が定まりました。

 

下の写真が

あらかじめ御朱印をしたためた紙札です。

 

拙僧(副住職)が対応出来ない場合は

これに朱印を押して御朱印といたします。

 

巡礼にて御朱印をいただくことは

尊いご功德をいただくこととされます。

 

お参りの際には

是非お声がけ下さいませ。

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心に寄り添う形

お墓を建立したくても

建立することが出来ないので

どうしたら良いか。

 

地元のお墓を“墓じまい”を

相談したい。

 

色々なご相談が

寄せられております。

 

本堂建替事業の開始が

将来のことを真剣に考える

契機となった方も

いらっしゃいました。

 

当山では合葬墓(がっそうぼ)の

建立を予定しております。

 

何年も前から

用意する必要を感じておりましたが

数年以内には建立したいと思います。

 

現段階での構想ですが

本堂裏にスペースを確保し

仏像を安置した形のお墓を

建立するつもりでおります。

 

昨今では色々な形の

永代供養墓や合葬墓が

あるようですが

当山の場合は

大規模なものではなく

“お墓らしい”合葬墓を

建立したいと考えております。

 

本堂裏の墓地スペースは

限りがありますが

そこに建立するとなれば

歴代住職の墓のすぐそばに

建立することとなります。

 

お寺とのご縁を感じていただきながら

合葬墓にお参りいただけるのよう

検討しております。

 

まだまだ詰めなければならない段階ですが

多くの方の心に寄り添えるものに

したいと切に願っております。

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旭川をゆく③ 新たな霊場

北海道には約2300の寺院があり

そのうち1000弱は

浄土真宗のお寺だそうです。

 

真言宗は各派合わせて

275のお寺があるそうです。

 

北海道では四国八十八ヶ所にならい

北海道八十八ヶ所霊場が創られました。

 

北海道八十八ヶ所霊場は

平成18年に開創された新しい霊場です。

 

各札所の本尊は

四国八十八ヶ所と同じ本尊となっており

霊場開創にあたり

京都の大仏師・松本明慶氏により

八十八体の仏像が謹刻されております。

 

平成元年には

北海道三十六不動尊霊場も

開創されており

その情熱に感服いたしました。

 

新たな霊場を創られた

北海道の真言宗御寺院様方の

取り組みはとても参考になりました。

 

当山は糠部三十三観音霊場

第15番札所となっておりますので

北海道の新たな大霊場から

学ぶべきことが沢山ありました。

 

北海道を見習い

糠部三十三観音霊場の魅力の発信に

これまで以上に

力を入れたいと思います。

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旭川をゆく② 旭山廟

旭川の観光スポット旭山動物園。

 

旭山動物園のすぐそばに

旭山廟(きょくざんびょう)という

大きな納骨堂・室内墓所があります。

 

こちらは

北海道上川郡上北町の

成田山大聖寺という

真言宗豊山派の寺院の別院です。

 

現在のご住職である

伊藤聖賢師に懇切丁寧に

ご案内頂きました。

 

何よりもご住職が素晴らしい方でした。

 

にじみ出る温かなお人柄があってこそ

大規模な納骨堂である旭山廟が

支えられているのだと感じました。

 

旭山廟は室内墓地や

様々なタイプの納骨壇があり

多様なご要望に

対応できる形になっております。

 

昨今、永代供養という言葉が

とても注目されておりますし

実際の所、ご希望される方も

急増しております。

 

永代供養と一言でいっても

内容は様々です。

 

安心できるか否かを左右する

最大のポイントは

「どなたに委ねるか」

であるように思います。

 

大規模な旭山廟ですが

今日に到るまでには

並々ならぬ情熱の下

数々の難局を乗り越えられたそうです。

 

今の世に必要とされている

ご供養の形の一端を

垣間見させて頂いたと共に

僧侶としてのあるべき姿を

学ばせて頂いた

旭山廟の訪問となりました。

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月の光

月夜がきれいな季節となりました。

 

満月を仏道では

月輪(がちりん)といいます。

 

真言宗で大切にされる曼荼羅に

描かれる仏さまは

背後に月が描かれます。

 

月輪は“悟り”の象徴でもあり

古代インドの時代より

特別な意味を持つとされます。

 

 

闇夜に輝く月の中に

色々な光景や面影が

自然と重なることがあります。

 

闇夜を照らす月の光は

時空を超えてなされる

対話であるようにも感じられます。

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旭川をゆく① アイヌの歴史に触れる

10/1〜10/4にかけ

現代教化研究所の所外調査という

所用のため拙僧(副住職)は

旭川を訪ねました。

 

10/1は午後1時に現地集合のため

当日早朝に旭川入りしたので

午前中は旭川市博物館を訪ねました。

 

旭川市博物館では

アイヌの歴史や文化

屯田兵の歴史

北海道の自然についてなど

幅広く学ぶことが出来ました。

 

各地の博物館を訪ねることが

多くございますが

旭川市博物館の展示は素晴らしく

歴史や文化が“躍動的に”

発信されておりました。

 

とても感動しました。

 

特にアイヌの歴史や文化の

展示は見所です。

 

北海道やアイヌについて

あまりにも何も知らない自分に

気が付かされましたし

日本人として

もっと知るべきであるとも感じました。

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御朱印ブーム

御朱印をお願いされることが

最近少しずつ増えております。

 

当たる糠部(ぬかべ)三十三観音

第15番札所でもあるので

観音参り用の御朱印として

本堂にスタンプを用意しておりますが

観音様の御朱印のみならず

直筆での御朱印のお問い合わせを

頂くことが多くなっております。

 

書店でも素敵なデザインの御朱印帳が

並べられており

巡礼や御朱印が人気だそうです。

 

直筆の御朱印をご希望の方は

事前にお声がけ頂きたく

お願い申し上げます。

 

拙僧(副住職)が不在のことが

多いため前もって御連絡下さい。

 

日程が合わない際や

不在時に御朱印をお求めの際は

朱印帳に貼って頂けるように

同サイズの和紙に

御朱印をしたためさせて頂き

お渡しさせて頂けるよう

対応させて頂こうと思います。

 

御朱印代は定めておりませんので

ご浄財として各々お納め下さい。

 


 

当山では以下の御朱印で

対応させて頂いております。

 

愛染明王(あいぜんみょうおう)

聖観音(しょうかんのん)

南祖法師(なんそほっし)

 

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准研究員就任のご報告

拙僧(副住職)は本年9月28日付で

真言宗豊山派総合研究院

現代教化研究所

准研究員という公職を

拝命いたしました。

 

真言宗豊山派には

宗学研究所

事相研究所

布教研究所

現代教化研究所という

4つの専門的な研究機関があります。

 

現代教化研究所は

幅広い分野を扱う所で

所属されていらっしゃる先生方が

専門とする分野は

梵文(サンスクリット)

道教

経済学

法律

人類学

宗学などなど

とてもバラエティーに富んでおります。

 

そのような“刺激に溢れる”

素晴らしい所で自身も

准研究員として励ませて頂けることは

とても光栄なことです。

 

これまでにも増して

精進させて頂く所存です。

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慈悲の仏 観音菩薩

観音様という言葉で

一般的にも馴染みがある

観音菩薩(かんのんぼさつ)。

 

観音信仰の歴史は古く

坂上田村麿将軍も

篤く大切にされた尊格です。

 

当山本堂の

観音堂に祀られる観音様は

糠部三十三観音霊場

第15番札所の観音様です。

 

観音様は

三十三の姿をもつとされます。

 

三十三身の姿を現すというのは

妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五

というお経に記されており

このお経は『観音経(かんのんぎょう)』

とも通称されます。

 

三十三の姿は無限の慈悲を意味すると

お考え頂くと分かりやすいと思います。

 

ちなみに

その三十三の姿の中に

「龍」も記されているので

龍神にまつわる説話や伝説に

観音様はよく登場します。

 

龍のみならず

観音様にまつわる霊験譚や伝承は

挙げればきりがありません。

 

当山は十和田湖伝説とも

関わりのあるお寺です。

 

十和田湖伝説の大筋は

南祖坊(なんそのぼう)という僧侶が

十和田湖の主であった八之太郎に代わり

「神」として十和田湖の主となるという

物語です。

 

八之太郎は

大蛇や八頭龍として描かれております。

 

伝説なので

語られる場所や書物によって

細かな点や描写は

当然のことながら定まっておりませんが

仏教的要素を多分に

汲み取ることが出来ます。

 

南祖坊と八之太郎が向き合う場面で

南祖坊も大蛇となり

八之太郎と対峙したという

描かれ方をすることもありますし

九頭龍として八之太郎と対峙した

という描かれ方をすることもあります。

 

南祖坊が

「龍には龍の姿を以て」向き合う

この場面は観音経に記される

三十三身のくだりに通じているとも

言えるでしょう。

 

 

本堂内左手が観音堂となっております。

 

観音堂には観音様のみならず

十二支を司る八体仏(はったいぶつ)

お不動様

南祖法師尊像と

それぞれに様々ないわれのある

尊い御像が多く祀られております。

 

お立ち寄りの際は

是非お参り下さいませ。

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曽祖父の日記

拙僧(副住職)の祖父である

長峻(ちょうしゅん)は

当山住職であるのみならず

現在の南部町にございます

牡丹のお寺である長谷寺(恵光院)と

山形湯殿山の大日坊の住職も兼ねた僧侶です。

 

ちなみに拙僧(副住職)の法名である

泰峻の峻の字は

長峻大和尚の一文字を頂いております。

 

長峻大和尚は日記を毎日記していたようで

たまたま大正14年の手帳が

出てまいりました。

 

大正14年は先日逝去した

拙僧(副住職)祖母の品田豐(とよ)が

生まれた年でもあります。

 

祖母は8月18日生まれなので

その日のページを見てみると

祖母のことが記されおりました。

 

正午過即ち十二時半

常子無事女児分娩ス

常子痛む事二十五分也

尤も易産乎安也

是偏に大悲尊之力也

 

長峻大和尚の日記には

毎日欠かさずにお勤めをし

様々な書籍を読み

常に研究をしていた様子が

うかがわれます。

 

祖母が安産であった様子を

綴った文面からも

その人となりが何となく

伝わってくるように感じます。

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