三湖伝説の懸仏が出来ました

現住職である拙僧泰峻の弟子である

中野太陽さんの発願により

三湖伝説をモチーフとした

龍王像と龍女像の造立のため

クラウドファンディング形式で

リターン(返礼品)を定め

勧募(ご寄付)のご協力を

お声がけした所

目標額を上回る善意を

お寄せいただきました。

 

太陽さんと相談しまして

余剰分のご浄財も

十和田湖伝説に関わるものに

つなげた方が良いだろうとの

結論に至りまして

懸仏(かけぼとけ)を

造ることにいたしました。

 

懸仏を制作するにあたり

必要な経費については

龍王龍女像造立に

お寄せいただいた

ご浄財の余剰金をあてることとし

不足分は拙僧泰峻が

寄付させていただくという形で

用立ていたしました。

 

その懸仏が

完成したとのご一報が入ったため

太陽さんに早速

弘前へお迎えに行っていただきました。

 

この懸仏は

お弟子さんである

太陽さんの尊い思いが

きっかけとなり

形となったものといえます。

 

懸仏は

出開帳(でがいちょう)で

用いられることの多い

形式でもあるので

関係各所に出開帳して

祈りを捧げるひとときを

ご一緒いただくということも

今後可能かと考えております。

 

手づくりの刺し子

現在仮本堂で使用している

会館1階に額装して

掲げられている

「普賢院」の刺し子は

故・田中千賀さんが

手づくりして下さったものです。

 

本日は

千賀さんの49日忌の法要があり

ご家族ご親戚の皆様と

ご一緒させていただきました。

 

この刺し子は

会館の導師席のちょうど上に

掲げられているため

こちらでお勤めする際には

必ず目にいたします。

 

この刺し子を見て

今もなお優しく

私達を見守って下さっているものと

心に思い描かせていただいております。

 

一年ごとを見比べる

ほぼ同じスポットから撮影した

一昨年と昨年と本年の写真。

 

一昨年の写真には旧本堂が写っており

昨年の写真には更地が写っており

本年の写真には完成間近の新本堂が

写っています。

 

この3枚の写真は

劇的に境内の景観が変化した

この3年を雄弁に

語っているように思います。

 

拙僧泰峻は

夏以降に控える

いくつかの大きな儀式に臨むべく

これまで以上に

自行(じぎょう)に力を入れております。

 

自行というのは

自身で行う修行や研鑽のことです。

 

どの儀式も周到な準備をして

臨ませていただきたいと思いまして

気合いを入れて取り組んでいます。

 

途方に暮れた時期もありましたが

根気よく向き合った甲斐あって

徐々に先が見えてまいりました。

 

根気強い継続は

大きな力につながるということを

改めて実感させられます。

 

諸々の「大役」を

勤め上げられるよう

明日もまた精進いたします。

 

▼2020年夏

 

▼2021年5月

 

▼現在(2022年6月)

 

▼内部の照明が良い雰囲気です。

美しき八葉曼荼羅

地元の大工さんに

手伝っていただきながら

先代住職が自身で彫った

八葉曼荼羅(はちようまんだら)。

 

護摩壇(ごまだん)上方の

天井に設置されていたため

真っ黒にすすけていましたが

秋田の阿部正助商店さんが

クリーニングと修繕をして下さり

見事な仕上がりとなりました。

 

八葉曼荼羅とは

胎蔵曼荼羅(たいぞうまんだら)

という慈悲の側面から

描かれた曼荼羅の

中央部分のことを指し

根本的に重要な場所となります。

 

先代は梵文(ぼんぶん)の

研究者でもあったため

梵字(ぼんじ)をとても大切に

捉えておりました。

 

八葉曼荼羅に見られる梵字は

全て尊格(仏)を指します。

 

細かな説明は省きますが

梵字も尊格の形のひとつとされます。

 

中央の文字は

「ア」という文字の荘厳体で

「アーンク」と読み

大日如来を象徴しています。

 

周囲の花弁に配置された梵字は

宝幢如来(ほうとうにょらい)

開敷華王如来(かいふけおうにょらい)

無量寿如来(むりょうじゅにょらい)

天鼓雷音如来(てんこらいおんにょらい)

という四如来と

普賢菩薩(ふげんぼさつ)

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

観音菩薩(かんのんぼさつ)

弥勒菩薩(みろくぼさつ)

という四菩薩を象徴しています。

 

大日如来と周囲の四如来をあわせ

五智如来(ごちにょらい)といいます。

 

それにしても

よくもまあ

これだけのものを

“手作り”したものだと

感心させられます。

 

▼旧本堂解体前(2020年夏)

 

▼クリーニング後

法衣の準備三昧な1日でした

本年12月11日には

先代住職本葬と

現住職晋山式(しんざんしき)

翌12日には

本堂落慶式(らっけいしき)

を厳修いたします。

 

法要は17名の御寺院方に

お手伝いいただく予定です。

 

東北有縁の御寺院方や

拙僧泰峻の修行同期の御寺院方に

おいでいただいての

大きな法要となります。

 

おいでいただく御寺院方には

晋山と落慶の記念品として

法衣(ほうえ)を

仕立てさせていただきます。

 

昨日に法衣店との打ち合わせがあり

どのような形の法衣を

用意させていただくか

方針が定まったので

本日は各御寺院様方に

寸法をお尋ねするための資料を作成して

連絡させていただきました。

 

結局この作業に

本日は丸一日

費やすことになりました。

 

晋山式は

住職1代につき1度限りのことですし

本堂落慶式は

何百年に1度という稀有な機会となります。

 

そのようなタイミングゆえ

出来る限り

細部に至るまで

しっかりと整えたいと思います。

 

道筋が見えてきました

本日は午後1時より

本堂建設の施工部会が開催され

午後4時からは

法衣店との打ち合わせがありました。

 

施工部会は

これまで月に1度の開催を

重ねてまいりましたが

会議の内容も最終段階であると

感じています。

 

役員の皆様はじめ

有縁の皆様のおかげと

いつも感謝しております。

 

法衣店との打ち合わせでは

晋山・落慶記念として

有縁の御寺院さまへ

お渡しする記念品の検討や

儀式で用いれれる衣や袈裟の

相談をさせていただき

話がうまくまとまり

とても安心しました。

 

ざっくり曖昧なものが

はっきり明確になり

進むべき方向の道筋が

徐々に見えてきたように思います。

 

きれいな仁王門

本日

仁王門の足場が外されました。

 

足場があるのとないのとでは

見栄えが全く異なり

一層立派に感じられます。

 

仁王門に祀られる仁王様も

喜んでおられるものと

思いを馳せております。

 

さて

本年7月以降は

大きな儀式が

いくつも控えております。

 

どれも

周到な準備が必要なうえ

拙僧泰峻自身の

修行が求められるものもあります。

 

諸々の儀式に向け

6月から本腰を入れて

修行・研鑽に励ませていただきながら

準備に取り組みたいと思います。

 

▼before

 

▼after

賽銭箱をご奉納いただけることになりました

現在仮本堂として

使用している会館1階を

薬師如来を本尊とする「薬師堂」

として第2本堂のように

空間を整えるべく

あれこれ思案していた所に

五戸木工の社長さんから

お電話をいただきました。

 

お話しを伺いますと

ありがたいことに

賽銭箱を新たに製作して

奉納していただけることになりました。

 

五戸木工さんは

須弥壇の修繕や

導師まわりの仏具修繕ほか

色々と手掛けていただいております。

 

とてもありがたいお話しで

心より感謝いたします。

 

“薬師堂整備”のため

いくつか五戸木工さんに

相談したいことが発生した

というタイミングで

お電話をいただいたのもまた

不思議な巡り合わせと感じます。

 

本日夕方に

五戸木工社長である中野久男さんが

おいで下さいまして

賽銭箱ご奉納のお話しを

改めて伺わせていただいたうえ

思案していることについても

相談させていただきました。

 

気がかりであったことを

相談させていただけて

少しホッとしたように思います。

 

今週日曜には

建設委員会の会議があるので

その時に

今回の件についても

皆様に改めて相談させて

いただきたいと考えております。

 

総代さんの葬儀でした

本日は

普賢院の総代を担っていただいた方の

葬儀が執り行われました。

 

口数は多くはなく

誠実に黙々と

諸事ご尽力下さった

生前のお姿が

鮮やかに思い出されます。

 

とても穏やかなお顔のご遺影で

今も安らかな境地から

お見守り下さっているように

思われました。

 

長い間

お力添え下さったことへの

感謝の思いも重ね

つつしんでお弔いの儀式を

ご一緒させていただきました。

 

新しい本堂の完成を

その目でご覧になって

いただきたかったという

思いが正直あります。

 

本堂建替は

議事として取り上げられてから

今日に至るまで約10年の

月日が経過しています。

 

その間には

沢山の出会いがある一方で

沢山のお別れがありました。

 

これまで

何度もお伝えしたように

今進められている本堂建替は

単に建物を建替えるという

意味に留まるものではありません。

 

深い意味のある

仏道としての浄行であると

拙僧泰峻は捉えております。

 

仏道としての浄行であるということは

供養や祈願といった意味合いも

含まれたものということです。

 

現在

進められている大事業が

無事に結ばれることが

世の平安への願いや

有縁の方々の諸願成就

さらには

有縁各家各人の菩提安寧に

つながると心から信じています。

 

 

 

境内整備も少しずつ進められています

 

▼歴代住職墓建立碑の移設が完了しました。

 

▼階段に庭園灯を2基設置します。

 

▼修行法師周辺の石碑を整理・再配置しました。