臨機応変の大切さを感じています

ここしばらく

法事や葬儀が続いていたことや

寒暖差が激しかったこともあり

喉を痛めておりまして

ガラガラな声での

お勤めになってしまい

大変申し訳なく思っております。

 

こういった際に

マイクを使って

お勤めをするという方法もあるので

今後は臨機応変に

対応していくのも

大切と感じます。

 

といいますのも

無理に声を出していると

どんどん声が出なくなってしまうのです。

 

体調不良の際は

年に何度かは

必ずあるのですが

臨機応変に対応させていただくことを

今後は心がけたいと思います。

 

寒さにやられました

新年度の幕開けは

とても冷え込み

雪が降った令和4年度でした。

 

この寒暖差のせいか

午前中のご祈祷のお勤めを終え

体調が悪くなってしまい

久しぶりに寝込んでおりました。

 

明日からしばらく

立て込んでいるので

本日は横にならせていただきました。

 

お弟子さんが

灌頂(かんじょう)という

僧侶のスタート地点に立つための

儀式を終えて

明日から再び週末に

おいでいただくのですが

本日のように住職が体調不良の場合に

お弟子さんに法事などの

お手伝いをしていただけるように

今後考えていきたいと思います。

 

意匠を凝らす

夕方に本堂を眺めてみると

正面向かって左側の軒下に

彫刻が取り付けられていました。

 

細かな部分にも

妥協されず意匠を凝らす

職人魂のようなものが

感じられます。

 

さすがは

現代の名工を擁する

松本工務店さんです。

 

実は棟梁さんのご厚意で

何か所かに立派な彫刻を

仕立てていただくことに

なっております。

 

本堂の正面入口に

既に取り付けられている

鳳凰などの彫刻も

当初は予定されていなかったのですが

清水棟梁のご厚意で

立派に作っていただきました。

 

おかげさまで

想像を超える荘厳な

構えの本堂となって

きたと感じています。

 

更地となった北沼観音

仁王門裏に祀られていた

北沼観音(きたぬまかんのん)は

本堂建替事業にて行う

外構工事の一環で

別所に移設いたします。

 

新たな奉斎地への安置は

まだしばらく先になりますが

4月より仁王門の建設工事が

始まる関係もあり

北沼観音のお社は一旦解体され

境内に仮置きしまして

これまでの奉斎地は

完全に更地となりました。

 

北沼観音は

七崎姫(ならさきひめ)伝説と

関わりのある観音様で

もともとは八戸市八太郎に

鎮座していたものです。

 

旧奉斎地である

蓮沼(はすぬま)が

埋め立てられることになったため

当山に遷座され現在に至っております。

 

北沼観音の祭事については

ここしばらく現住職のみで

参拝・作法するに留まっているので

きちんとした形で

祈りを捧げるべく

色々と思案しております。

 

今後新たに奉斎する場所は

本堂前方のスペースで

会館と本堂をつなぐスロープに

並行する位置となります。

 

これまでに比べて

格段に参詣しやすい場所になるので

きちんと荘厳させていただき

祈りを捧げるとともに

その縁起・由来を後世に

伝えられるよう

環境を整えられればと

考えております。

 

八太郎の蓮沼から当地への遷座に

当時携わった方々の

お気持ちを想像するに

切なるものがあったようにも

思われるのです。

 

蓮沼で祭事が行われていた頃の

写真が残っていますが

盛大に祈りが捧げられていたことを

窺い知ることが出来ます。

 

行事を行うことが

目的というわけではありませんで

拙僧として大切にしたいのは

自身の出来る丁寧な形で

祈りを捧げるということに尽きます。

 

この点は

拙僧が法務の全てにおいて

心がけていることでもあります。

 

北沼観音につきましても

丁寧にお祀りするために

出来ることを出来る形で

勤めさせていただきたいと思います。

 

 

▼祈りの“痕跡”

 

▼蓮沼時代の記録

 

▼北沼観音について

200有余年ぶりに蘇った大般若

文化7年(1810)に

当山の本堂は火災に遭ったため

仏像仏具や古文書の多くが

焼失したとされております。

 

焼失したもののなかに

大般若経(だいはんにゃきょう)

という600巻にも及ぶ

経典があったとされます。

 

この大般若という経典は

転読(てんどく)という

作法をもって

祈りが捧げられるものでもあります。

 

大般若は

西遊記のモデルとされる

玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が

天竺から「中国」に

持ち帰られたとされます。

 

本堂建替という歴史的節目にあたり

大般若も新調いたしました。

 

つきましては

本堂落慶法要は

大般若転読会(だいはんやてんどくえ)

という大般若を用いた法要を

厳修いたします。

 

当山で大般若を行うのは

実に200有余年ぶりとなります。

 

大般若は

600巻よりなる経典です。

 

以前にも記しましたが

折角の機会ですので

今後は1巻1巻に施主さんを

募集させていただき

各巻末に施主名と願目を

記載させていただきたいと

考えております。

 

施主となっていただいた方には

その証として

各巻毎に用意した祈祷札を

お渡し出来ればと思案中です。

 

この「大般若奉納祈願」(仮称)

に際してお納めいただいたご浄財は

伐採・製材したイチョウの

仏像加工であったり

本堂建替事業の中では

着手出来なかった部分の

修繕や整備などにあて

祈りの環境を整えることに

繋げさせていただきたいと

思いをめぐらせております。

 

大般若600巻の膨大な経典の

心髄・精髄が記されたお経が

般若心経とされます。

 

また

真言宗で最重要視され

法事や葬儀などで

必ず読誦される

般若理趣経(はんにゃりしゅきょう)

というお経もまた

大般若や般若心経と同じく

般若経典というグループに属する

経典となります。

 

般若とは智慧(ちえ)を指し

空の思想につながるものです。

 

そういったことも

お伝えしつつ

ご縁をお結びいただいた方々や

祈りをお捧げされる方々の

思いが廻らされるような

環境をしっかりと整えるのは

住職としての

重要な責務と常々捉えています。

 

様々なご供養のカタチ

ここ数日

年度末ということもあってか

人形供養のご相談が相次ぎ

お勤めのひとときを何件か

ご一緒させていただきました。

 

ご事情は様々ですが

祈りをお捧げする

お手伝いをすることは

大切なことと考えております。

 

人形とは少し異なりますが

仏像のご相談も

増えているように思います。

 

観音像や地蔵像といったものや

オシラサマといった神仏を

ご自宅にお祀りされていたものの

ご供養や魂抜きを

お願いされることも

ここ数年多いように思います。

 

人形や御像に対して

きちんとお心通わせて

ケジメをつけられたいとの思いは

尊いものと思います。

 

こういったご相談が

徐々に増えてきた感があるため

新本堂完成を機に

人形供養の機会を

年に1度程度設けることも

検討しております。

 

人形によっては

お焚き上げが出来ないので

処分にあたっては

業者さんにお手伝いいただく等も

考えなければなりませんが

今後検討を重ねてみたいと思います。

 

ご奉納者のご芳名と金額の掲示を徐々に始めます

本日は本堂の建設会議があり

外構工事と内装工事の詳細について

色々と決定されました。

 

内装工事についていうと

クロスの色であったり

トイレの床の色であったり

堂内のガラス戸の

ロール型スダレであったり等々

決まったことが多かったのですが

とても良い雰囲気となりそうです。

 

会議後に建設委員会相談役と

堂内の進捗状況を改めて

拝見させていただいたのですが

とても見事なものだと

感心させられました。

 

本堂建設にあたり

当山の檀家さんはじめ

多くの有縁の方々に

貴重なご浄財を

お納めいただいております。

 

当初のご寄付に加えて

ご追納される方も多くいらっしゃいまして

とてもありがたく感謝しております。

 

かくいう拙僧泰峻も

昨年に住職に就任したということもあり

色々思う所があって

昨月追納させていただきました。

 

本堂建設の歩みを共にしていただいた

皆様のお名前と奉納された金額は

寄付額に記されることになるのですが

先代住職の名前も

きちんと記したいとの考えもあり

100万円を追納いたしました。

 

寄付額の制作の準備もあり

ご寄付された皆様の

ご芳名と金額を整理して

来月より徐々に

仮本堂内に掲示させていただきます。

 

奉納内容については

徐々に掲示させていただくので

当山寺族についてお伝えすると

先代住職が200万

現住職が200万

先代住職母・豐が100万

納めさせていただきました。

 

もっと

捻出出来れば良いのですが

経済的に恵まれた寺院ではないため

時間をかけて色々切り詰めながら

精一杯準備させていただきました。

 

これまでの

ご奉納状況を整理してみますと

寺族以外の有縁の方の中でも

200万ご奉納されている方もお見えで

大変ありがたく思います。

 

金額の多寡に関わらず

多くの方にお心を

お寄せいただいていることに

衷心より感謝しております。

 

本堂に掲額する寄付額の

記載内容は個々人の

ご芳名が記された木製プレートを

入れ込むタイプとなります。

 

納期の関係で

現時点での内容を原本に

制作を開始していただきますが

今後のご納入やご追納については

その都度寄付額に

反映させていただきます。

 

「十和田湖伝説と南祖坊」の参加者募集中です

昨年実施した

クラウドファンディングで制作した

絵本『龍になったおしょうさま』の

刊行記念として

八戸ブックセンターで4/10に開催される

「十和田湖伝説と南祖法師」への

参加者を募集しております。

 

朗読や絵本の内容や制作背景についてのお話など

短い時間ではありますが

ご参加の皆様と

和やかに過ごしたいと考えております。

 

お申し込み先や会費など

詳細は下記リンクにて

ご確認いただけると幸いです。

 

皆様のご参加

心よりお待ちしております。

 

【アカデミック・トーク】『龍になったおしょうさま』刊行記念 「十和田湖伝説と南祖法師」

春彼岸明けの和やかな写経カフェ

普賢院では奇数月25日に

寺子屋ワークショプ「写経カフェ」を

開催しております。

 

春彼岸が明けて迎えた

春の写経カフェは

天候にも恵まれ

気持ちも軽やかに

ご参加の皆様と

ご一緒させていただきました。

 

催事の様子を

お伝えする動画を用意いたしました。

 

ご笑覧いただければ幸いです。