当山第64世・泰永僧正の密葬の動画をアップしました

9/14に執り行われた

泰永僧正(行年72)の密葬の

動画をYouTubeチャンネルに

アップしました。

 

業者さんにも

一連の儀式の撮影を

お願いしているのですが

仕上がりには

もう少し時間が

かかると思うので

取り急ぎ手持ちの機材で

撮影したものを素材に

編集しました。

 

最近の当地での葬儀は

一般会葬者は定められた

会葬時間内にお焼香していただき

お帰りいただいて

その後

遺族親族の皆様が参列して

儀式が執り行われる

という形式となっています。

 

泰永僧正の密葬の際も

予定していた会葬時間より

大分早い時間から

多くの方にご会葬いただき

お焼香いただきました。

 

密葬等の儀式は

遺族親族に加え当山の総代さん方と

参列いたしました。

 

31年にわたり

当山住職を担った

泰永僧正の儀式は

有縁の諸寺院方により

厳かにお勤めいただきました。

 

動画を通じて

少しでもお偲びいただければ

幸いです。

 

生前の約束

9/8に急逝した住職が

生前いつも座っていた椅子から

見えるところに

5年間貼られていた

写真がありました。

 

2016年10月5日に

大学同期の皆様と

撮った写真です。

 

この時は

住職の要望にお応え下さった

友人の皆様が各所より

八戸にお集まり下さり

楽しい宴だったようです。

 

この時のことを

最近も話していました。

 

楽しいひとときを

かみしめるような

顔をしているように思います。

 

遺影を選ぶため

色々と写真を整理したのですが

こんなに穏やかな

表情をしている写真は

なかなかありません。

 

写真を撮ったのは

グランドサンピアという

八戸市のホテルです。

 

宴会の後

住職はこちらに皆様と

一泊したのですが

振り返ってみると

ホテルに外泊したのは

この時が住職にとって

最後の機会となりました。

 

住職は自身の葬儀における願いを

拙僧(副住職)に託していました。

 

それは

自身(住職)の葬儀には

日頃お世話になっている

東北支所のご寺院様に加え

同期の親しい友人の皆様に

来ていただきたいて

どなたかに導師も

お勤めいただくということです。

 

住職の生前の願いを受け

住職と親しい同期の皆様に

お願いしたところ

大変ありがたいことに

お引き受けいただくことが出来ました。

 

諸先生方のお力をお借りして

72年の人生を生き切った住職を

丁重にご供養させて

いただきたいと思います。

 

雲ひとつなく

八戸では30℃を軽々超えまして

汗だくになりながら

過ごしております。

 

慣用的に晴れのことを

「天気が良い」といいます。

 

この表現には

“好ましい”というニュアンスが

大いに含まれるようでして

本日のような酷暑の晴天は

「天気が良い」という表現に

あてはまらないのではないかと

感じています。

 

普賢院での法事などにおいて

昨年の今頃と違う点は

会場が仮本堂であることです。

 

現在、仮本堂として

ふれあい豊山館という会館

の1階を使っていますが

冷房があるため

堂内でのお勤めは

それほど苦にはなりません。

 

冷房を強めると

寒くなってしまうため

26℃設定にしていますが

それでも十分に快適です。

 

年々暑くなっているここ数年は

時として

旧本堂でのお勤めが

蒸し風呂で行っているような

場合がありました。

 

新本堂では

予算の関係もあり

大掛かりな空調を

取り付けることが出来ないため

暑さ対策を十分に

検討する必要があります。

 

現時点で思い描いているのは

暑い時季は

現在仮本堂にしている所で

法事を行うという方法です。

 

その場合

法事後に本堂も

お参りいただいてから

当山を出発いただく

というような流れに

していただいてはどうかと

思案しています。

 

新本堂は

脇間や多目的室に空調が

設置されるのですが

内陣外陣にわたる

主要箇所に効かれられるような

設備を取り付けると

初期経費もさることながら

維持の事も加味しなければならず

断念いたしました。

 

新本堂ではこれまで同様

扇風機で暑さを凌ぐことになりますが

凌ぎきれない酷暑の場合は

臨機応変に会場を移して

対応出来ればと思います。

 

問い続ける中での棚卸し

7月に入ったと思えば

もうひと月の3分の1が

過ぎました。

 

多くのお寺でも

そうであるように

当山でも毎週末は

法事が予定されます。

 

本日も夕方頃まで

各家の法事を

ご一緒させていただきました。

 

法事では多くの場合

「回忌」にあわせて

祈りがささげられます。

 

その回忌は

故人様の命日を基準として

流れ始めた時間を

意味するものです。

 

故人様の命日を境に

再び流れ始めた時間を

回忌は教えてくれます。

 

そういう意味では

回忌というのは

故人様との時間の続きを

意味するものでもあります。

 

このようなことを

胸の内にいだきながら

いつもお勤めさせて

いただいているのですが

どことなく曖昧ともいえる

この思いを

自身でも振り返り

さらに民俗学的な意味での

「霊魂観」であったり

「死生観」などを踏まえ

再構築する必要を感じています。

 

ここでいう再構築というのは

結論を出すということではなく

生涯問い続けるべきことに対し

現時点において

様々なことを踏まえたうえで

どうのような意義を

言葉で紡ぎ出せるかを

試みるということです。

 

ここでそのことについて

詳細に述べる余裕はありませんが

これまで前提としてきたことが

大きく変わりつつありますし

さらに当山でいうと

合葬墓のように

これまでのことを引き継ぎつつも

新たな形での葬送が

取り入れられていくにあたり

全体の根底を見つめ直したうえで

個々の意義をいかに捉えるかに

思いをいたしたいと思います。

 

重きが置かれる追憶

チューリップを見かけると

ゴールデンウィークに

入ったと実感します。

 

昨年の今頃は

緊急事態宣言下

ということもありましたが

力を持て余している

子どもたちと

動画をこしらえて

アップしていたことが

思い出されます。

 

ゴールデンウィーク中は

法事なども多いため

遠出は出来ないので

今年もまた子どもたちとの

思い出つくりとして

何か形にしたいと考えています。

 

ここ何年か普賢院では

行事の様子などを

短い動画に編集して

アップしていますが

如何せんド素人なので

曲がりなりにも

動画を編集すること自体が

とても良い学びとなっています。

 

なので

昨年の子どもたちとの動画も

作る過程において

多くのことを

得ることが出来ました。

 

少し話のテイストが変わりますが

様々な事情があって

ご自宅に仏壇や位牌がない場合

故人の写真を部屋に飾り

手を合わせるというケースが

あろうかと思います。

 

現代の葬儀において

遺影は必ずといってよい程

準備されています。

 

儀式中は大型モニターに

遺影を出力することも

今では珍しくありません。

 

ありし日の姿が

留められた写真は

もはや葬儀には欠かせないものに

なっているように思います。

 

通夜や葬儀の際に

思い出の写真や動画を編集した

ムービーを流すことも

葬儀店のオプションとして

用意されています。

 

葬送儀礼の“意味合い”は

時代時代の死生観の移り変わりと

深く関わりがありますが

現代の葬送儀礼は

追憶に重きが置かれているといえます。

 

追憶にあたり写真が

重要な意味を持つようになったように

動画が身近なものになるにつれ

追憶の一方法として

これまで以上に根を下ろす

可能性は大いにあると思うのです。

 

エンディングノート書き方講座を開催します

先の4月20日は

終活カフェが開催されました。

 

▼その時の様子はコチラです(動画)

https://www.youtube.com/watch?v=yVbickQtc8s&t=22s

 

終活カフェは

年に2回(春と秋)

開催してまいります。

 

流れとしては

はじめに拙僧(副住職)が

2〜30分程お話させていただき

終活カフェの趣旨であったり

統計を踏まえて昨今の

社会状況の一端について

お伝えさせていただいた後

葬儀店の山村総本店常務の

上野裕康さんと

終活カウンセラーのお弟子さんに

それぞれのお立場から

お話いただくというものでした。

 

拙僧(副住職)は

現代教化研究所という

宗派の研究機関の一研究員として

研究職にもつかせて

いただいております。

 

現代教化研究所という

研究機関では“現代問題”も

研究テーマとしているので

そちらでの経験が

終活カフェには

少なからず資しているように

感じております。

 

次回の終活カフェは

10月の開催を予定しています。

 

テーマはお墓です。

 

拙僧(副住職)としては

お墓に関連するお話として

古代から現代にいたるまでの

お弔いやお墓の歴史や展開

について大まかに

お伝えしようと考えています。

 

それはいわば「精神史」の展開と

深く関わるものでもあり

これからの「お墓」のあり方を

考えるにあたり

「精神史」を踏まえながら

歴史的展開を見直すことは

有効な手がかりとなると思います。

 

終活に関連しまして

終活カウンセラー1級である

お弟子さん・中野太陽さんが

5月からエンディングノートの

書き方をお伝えする講座を

月1回開催することとなりました。

 

エンディングノートは

終活において

とても有効な方法といえます。

 

有効なものではありますが

お一人で書き上げるのは

なかなか難しいものなので

書き方講座を

ご活用いただければと思います。

 

ご興味をお持ちの方は

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

詳細は下記を

ご参照下さいますよう

お願いいたします。

 

エンディングノート書き方講座

日程:2021/5/27

時間:午後1時30〜3時30分

会場:ふれあい豊山館

会費:1500円

※別途エンディングノート1冊1100円

※会費の一部は国際協力活動への寄付にあてられます。

定員:8名

講師:中野太陽(終活カウンセラー1級)

☆ご参加される方は、お申込み下さい。

 

終活カフェが開催されました

今年から普賢院では

年2回(春と秋)終活カフェを

開催します。

 

昨今、終活の必要性が

高まっております。

 

有縁の方々にとって

終活カフェは何かしらの

手がかりやヒントになればと

願っております。

 

今回は「お葬式」をテーマに

開催いたしました。

 

山村総本店の

上野裕康さんにご協力いただき

葬儀店のお立場から

お葬式や永代供養について

お話いただきました。

 

また

本年1月に終活カウンセラー1級を

取得された当山お弟子さんの

中野太陽さんには

終活やエンディングノートについて

お話いただきました。

 

大変充実した時間に

なったのではないかと思います。

 

次回は今秋の開催で

お墓をテーマにする予定でおります。

 

4/20終活カフェのご案内

当山有縁の皆様には

昨年からご案内していますが

本年より年2回

終活カフェを開催いたします。

 

本年1回目は

「お葬式」をテーマに

4/20午前10時から

開催します。

 

拙僧(副住職)が

ファシリテーターを

務めさせていただきます。

 

今回は

山村総本店さんに

ご協力いただき

昨今の葬儀事情について

葬儀屋さんの見地から

お話いただきます。

 

また昨年

終活カウンセラー1級を取得された

お弟子さんの中野太陽さんに

「終活」について

お話いただくとともに

今後当山で取り組んでまいります

「終活窓口」についても

お話いただきたいと思います。

 

ご興味をお持ちの方は

この機会をご活用いただければ幸いです。

 

ウイルス禍の中で改めて感じるお寺での葬儀の尊さ

旧本堂の解体に伴い

昨年9月下旬より

ふれあい豊山館の1階を

仮本堂としています。

 

これまでは

故人様をお寺にご安置する際

現在仮本堂としている

広間にお連れいただいていたのですが

その広間が仮本堂となると

それまでのようにはいかないため

仮本堂設営に先立って

脇間を改造して

多目的にも使えるように

準備しておりました。

 

以来

何度かご活用いただきまして

準備を進めておいて

良かったと感じています。

 

本日はこれより

お勤めをさせていただいた後

お寺から故人様を

出棺させていただき

火葬後に当山で葬儀が

執り行われます。

 

菩提寺の本尊様の前で

引導をお渡しすることが

最も丁寧な葬儀とされます。

 

昨今は

ウイルス対策のため

形式が以前までとは

大幅に変わりましたが

現在主流になりつつある形式であれば

菩提寺で葬儀を行った方が

良いように感じられる所があります。

 

お寺であれば

そもそも宗派の法式に

則った形で

深い意味を帯びた荘厳が

きちんと整えられていますし

葬儀で一番悩ましい

費用の面においても

かなり押さえられます。

 

先にも触れましたが

何よりも尊いのは

菩提寺の本尊様の近くで

儀式を行える点だと思います。

 

本日も謹んでお弔いのひとときを

ご一緒させていただいてまいります。