鷲(わし)に望年の思いを重ねる

最近

境内の木に

鷲(わし)と思われる鳥が

よく見られます。

 

立派な容姿ゆえ

何となく

良いことがあるような

心持ちになります。

 

ガルーダという

神話の鳥を

ご存知の方も多いと思います。

 

ガルーダの

描かれ方は様々ですが

鷲の姿で描かれることが

多いのだそうです。

 

ガルーダは

“神の鳥”として

縁起の良いものとされます。

 

来年は

酉年(とりどし)です。

 

酉年の守り本尊(ほんぞん)は

不動明王(ふどうみょうおう)という

仏様です。

 

不動明王は

「お不動さま」として

広く親しまれてきた仏様です。

 

不動明王は

迦楼羅炎(かるらえん)という

炎を背負って描かれます。

 

迦楼羅炎の

迦楼羅(かるら)とは

ガルーダのことです。

 

迦楼羅炎は

“火の鳥”として

描かれます。

 

お不動さまが

酉年の守り本尊であるのは

意味があることです。

 

干支(えと)の

十二支それぞれに

守り本尊があります。

 

当山観音堂に

十二支それぞれの守り本尊である

十二支守護尊(じゅうにししゅごそん)が

お祀りされております。

 

十二支守護尊は

八体仏(はったいぶつ)ともいい

8体の仏様からなります。

 

12体ではなく

なぜ8体なのか。

 

日本ではかつて

四方四隅(しほうしぐう)の

八方角も十二支で

表しておりました。

 

四方(しほう)とは

東西南北を指し

四隅(しぐう)とは

北東・南東・南西・北西を指します。

 

それらを干支で

北は子(ね)、北東は丑寅(うしとら)と

いった具合に表現していたのです。

 

四方は

各干支に1体ずつの

仏様が割り当てられ

四隅は

2つの干支ごとに1体ずつの

仏様が割り当てられます。

 

8つの方角を

十二支で表現していたので

守り本尊も8体となります。

 

お運びの際は

お参り頂き

ご縁をお結び下さい。

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