双極性障害(躁うつ病)と向き合う⑧

双極性障害について

加藤忠史氏は

「人生を守るために治療する」

著書『双極性障害(躁うつ病)の人の気持ちを考える本』

に書かれております。

 

同書に以下のように

記述されております。

 

激しいうつ状態は本人の心を打ちのめし、激しい躁状態は家族を困らせます。

人生を、生活を守るために、治療するのです。【同書p.54】

 

まさにその通りで

双極性障害を患う住職の治療は

本人のためのみならず

家族のためでもあります。

 

本人と家族の

人生と生活を守るために

治療がなされなければなりません。

 

双極性障害の住職だけの

問題ではないのです。

 

双極性障害の治療は

薬物療法と精神療法により

行われるそうです。

 

精神療法は

薬の効果を高めるもので

先の加藤氏の著書を参考にすると

心理教育

社会リズム療法

家族療法

ストレス対処法

認知行動療法

対人関係療法

といったものを

そう呼ぶようです。

 

社会リズム療法は

生活習慣を修正し

リズムを整え守れるようにする

というアプローチです。

 

逆にいえば

生活習慣が乱れ

リズムがデタラメな

患者さんが多い

ということです。

 

この点について

私たち家族一同

思い当たる所が多々

ございます。

 

躁(そう)状態に見られる

特徴の1つに

眠らなくても元気であることが

挙げられます。

 

さらに本人は

病気である自覚はなく

幸福感を感じている状態なので

時間を問わず

周囲への迷惑を考えることもなく

好きなように

何でもかんでも

横柄に

活動しておりました。

 

様々に手を出すのですが

結果として

どれも中途半端なままです。

 

これも

躁(そう)状態に

よく見られることで

幅広く着手しても

何一つ成し遂げされないと

いうことが多いそうです。

 

躁(そう)状態は

生活習慣の乱れが

症状に拍車をかける

傾向があります。

 

夏頃より

住職は時間の約束を

守ることが

難しいようです。

 

時間を決めて

食事をしたり

薬を服用するなど

生活リズムを

整えてもらいたいものです。

 

また

アルコール依存症

ニコチン依存症を

併発する方が多いのも

双極性障害の特徴で

それゆえに

患者さんの平均寿命も

比較的短いのだそうです。

 

この病気は

周囲の理解もさることながら

本人の治療への意思

重要なことです。

 

節度ある生活を

心掛けてもらうことが

円満な家庭に

つながるという

意識をもってほしいと

願っております。

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