双極性障害(躁うつ病)と向き合う⑨

当山住職は

長年にわたり

双極性障害(そうきょくせいしょうがい)

を患っております。

 

住職は

本年夏より

躁(そう)状態です。

 

まだまだ

躁(そう)状態が

おさまったとは

お世辞にも言えない

本日時点です。

 

出かけるたびに

大量に買い物をし

散財しております。

 

おそらく

お金も底をつきつつあるのでは

と感じております。

 

躁(そう)状態では

計算したり

論理的に筋道を立てて

物事を考えることは

難しいようです。

 

言葉にするのが

追いつかない程

同時多発的に

色々なことが

思い浮かぶようです。

 

あれもこれも

といった様子は

買い物だけでは

ありません。

 

次々と

増える購入品に加え

物置や書庫からも

次々と物を

住まいに持ち込んで

現在も物で溢れております。

 

靴も10足以上

下駄や雪駄の類いも相当数

玄関に持ち込まれ

“わびさびの空間”とは

ほど遠いものになっております。

 

この事について

補足すると

単なる躁(そう)状態の

症状というわけではなく

これまでの

人生や思い出を

振り返りたいという

強い思いも相まっている

ように思います。

 

現在住職は満67歳です。

 

腰を痛めてからは

杖をついて

歩くことが

多くなりました。

 

白ひげを携え

一見すると

実際よりも高齢の

老僧の容姿です。

 

自身の位牌も作り

墓誌へも法名を刻みました。

 

生きているうちに

出来ることを

やっておきたいという

思いを感じます。

 

躁(そう)状態における

事の進め方は

ともかくとして

気持ちとして

分かる部分もあります。


双極性障害を

患われている方の

ブログに

印象深い一文がありました。

 

双極性障害の私たちは

寿命が短いことを

知っているのです。

 

これは

住職にも同じ思いが

あるのだと思います。

 

生きているうちに

お世話になった方や

親しい方と

お話したいという

気持ちもよく分かります。

 

気持ちはよく分かるのですが

躁(そう)状態の

住職の激しい言動により

家族は相当に

疲労しております。

 

双極性障害の

難しい所だと思います。

 

家族への負担は

相当なもので

事実として

健康上の悪影響が

出ている状態です。

 

ブログや

Facebookで

双極性障害について

公表させて頂いた後

様々な方から

メッセージを頂きました。

 

「一度入院して

治療した方が

本人と家族のために

なると思います」

というご意見を

多く頂きました。

 

入院治療では

生活リズムも

きちんと

整えられるそうです。

 

入院治療では

依存症の治療にも

かなりの効果を

期待できるのだそうです。

 

このような病気の場合

本人のケアのみならず

家族のケアを考えなければ

良い結果は得られない

という専門的な

アドバイスも頂きました。

 

現在は

東京の病院に通院しておりますが

地元にもかかりつけの病院が

あった方が良いという

アドバイスも頂きました。

 

様々なアドバイスを頂き

ありがたく感じております。

 

家族の総意としては

入院治療により

躁(そう)状態を

しずめてもらうことを

望んでおります。

 

出来ることならば

住職自らが

現状を納得した上で

入院を決断して頂ければ

と願っております。

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