棟札に耳を傾ける③

少しづつ

懐かしさが増してきた旧本堂。

 

本年から

いよいよ新本堂の建設です。

 

今回は一昨年から

ピタッと更新が止まっていた

「棟札に耳を傾ける」の

第3稿をアップいたします。

 

▼以前のものはコチラ

棟札に耳を傾ける①

棟札に耳を傾ける②

 

当山は

開創以来1200年もの

歴史が積み上げられた古刹で

これまでも様々な節目にあたり

縁起や由緒が

改めて有縁の方や

ご参詣の方に説かれてきました。

 

平成令和の本堂建替においても

所蔵される文書や棟札を踏まえ

近世の史料の記述や

最近の諸資料を見直して

普賢院の寺史を

作成したいと思います。

 

現在発行されている書籍含め

近世の史料がもとになり

当山が紹介されているのですが

近世の史料は

寺史を紐解く上で重要になる

当山の過去帳に触れられていません。

 

過去帳は他見厳禁ゆえ

公開するようなものではありませんが

住職をつとめられた

先師の御名が記された

尊い古文書でもあります。

 

近世の史料に目を通してみると

お寺の創建について

諸開山上人の没年齢が

創建年代や中興年代になっていたり

記載される棟札の文言に

誤植が見られるなど

注意を払うべき所が多くあります。

 

それらをのみ

典拠としてしまうと

当然のことながら

不十分な説明にならざるをえません。

 

専門性が高く

いわゆる郷土史という

枠組みだけでは

紐解けない部分もあるので

個々の課題を明らかにしつつ

出来る形で

整えていきたいと考えております。

 

これまでも

当山について

様々なことを紹介して

まいりましたが

最近は資料を添付しつつ

投稿を重ねております。

 

特に棟札については

文字ばかりよりも

添付した図のような形の方が

断然分かりやすいと思うので

資料を示しつつ

お話を進めていきたいと思います。

 

ここしばらくは

文化8年(1811)の旧本堂棟札について

お寺の歴史に触れながら

見ていきたいと思います。

 

資料が現時点で

13枚あるので

投稿を重ねる中で

説明を補足する形式で

「棟札に耳を傾ける」シリーズを

進めていきたいと思います。

 

▼旧本堂(令和元年お盆の様子)

 

▼以下、資料画像になります。

 

以上が、現時点で

用意した画像になります。

 

まだ未完ですが

とりあえずアップいたします。

 

ブログの文章よりも

ビジュアル的なので

ストーリーが分かりやすい

のではないでしょうか。

 

これらの資料をたたき台に

棟札について紐解きつつ

お寺の歴史や伝説についても

紹介させていただきたいと思います。