祈りが込められた旧家のオシラサマ

市内の旧家の方より

ご相談があり

魂抜きとお焚き上げを

お願いされたオシラサマ。

 

オシラサマとは

2体一組の神様で

片方が女性で

もう片方が馬とされます。

 

祀るのが難しくなった

仏像や神像の

魂抜きやお焚きあげのご相談は

珍しくないのですが

お預かりしたオシラサマは

とてもきれいにされており

これまでとても大切に

お祀りされてきたのだと

思われます。

 

魂抜きのお作法をした後

お焚き上げのため

オセンダク(布)を

外させていただくと

宝暦の文字。

 

その時代は

立て続く凶作や飢饉に

見舞われた

とても難しい時代です。

 

約270年前にお祀りされ

切なる祈りが

捧げられてきたのだと思います。

 

丁寧にお役目を

終えていただきたいという

おもいを抱かれて

当山に託されたと心得て

謹んでお勤めさせていただきました。