仁王門裏に祀られていた
北沼観音(きたぬまかんのん)は
本堂建替事業にて行う
外構工事の一環で
別所に移設いたします。
新たな奉斎地への安置は
まだしばらく先になりますが
4月より仁王門の建設工事が
始まる関係もあり
北沼観音のお社は一旦解体され
境内に仮置きしまして
これまでの奉斎地は
完全に更地となりました。
北沼観音は
七崎姫(ならさきひめ)伝説と
関わりのある観音様で
もともとは八戸市八太郎に
鎮座していたものです。
旧奉斎地である
蓮沼(はすぬま)が
埋め立てられることになったため
当山に遷座され現在に至っております。
北沼観音の祭事については
ここしばらく現住職のみで
参拝・作法するに留まっているので
きちんとした形で
祈りを捧げるべく
色々と思案しております。
今後新たに奉斎する場所は
本堂前方のスペースで
会館と本堂をつなぐスロープに
並行する位置となります。
これまでに比べて
格段に参詣しやすい場所になるので
きちんと荘厳させていただき
祈りを捧げるとともに
その縁起・由来を後世に
伝えられるよう
環境を整えられればと
考えております。
八太郎の蓮沼から当地への遷座に
当時携わった方々の
お気持ちを想像するに
切なるものがあったようにも
思われるのです。
蓮沼で祭事が行われていた頃の
写真が残っていますが
盛大に祈りが捧げられていたことを
窺い知ることが出来ます。
行事を行うことが
目的というわけではありませんで
拙僧として大切にしたいのは
自身の出来る丁寧な形で
祈りを捧げるということに尽きます。
この点は
拙僧が法務の全てにおいて
心がけていることでもあります。
北沼観音につきましても
丁寧にお祀りするために
出来ることを出来る形で
勤めさせていただきたいと思います。
▼祈りの“痕跡”
▼蓮沼時代の記録
▼北沼観音について