643の意味

当山ホームページのURLや

メールアドレスには

「fugenin643」というフレーズが

用いられております。

 

この643は何か意味があるのか

ということを彼岸中

何人かの方よりご質問頂きました。

 

この643は弘法大師空海上人に

ちなんだ数で思想的な意味がある数字です。

 

六大・四曼・三密(ろくだい・しまん・さんみつ)

という真言宗では

非常に大切なキーワードに

用いられる数字が6と4と3です。

 

六大とは

地・水・火・風・空・識。

 

四曼とは

4つの曼荼羅ということで

大曼荼羅(だいまんだら)

三摩耶曼荼羅(さまやまんだら)

法曼荼羅(ほうまんだら)

羯磨曼荼羅(かつままんだら)。

 

三密とは

身・口・意(しん・く・い)。

 

いずれもが

“ありとあらゆること”を

本質的に考える上で用いられる

真言宗での重要なキーワードです。

 

「643」の由来は

はそれらのキーワードにあります。

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精進の種

秋の彼岸も終わり

当山では大きな行事が

また1つ終わりました。

 

精進に励むことは

種を蒔くことに

喩えられることがあります。

 

精進は“一夜漬け”ではなく

継続して積み重ねられることが

大切なことです。

 

彼岸は

精進に励むべきとされる

一週間とされますが

彼岸のみが精進の時ではありません。

 

一途一心に一時一時を

しっかりと歩みたいものです。

 

“種を蒔く”話のついでですが

今年の初夏より

勉強も兼ねて育てている

ムラサキの種が発芽しました。

 

ムラサキの自然発芽率は20%で

絶滅危惧種となっております。

 

当山で実験的に育てている

ムラサキは在来種なのか否か

疑わしい所がありますが

ムラサキの生態もよく分からないままに

夏に種を採って

約60粒をプランターに蒔きました。

 

正直な所

全滅したと思っていましたが

蒔いた種の殻を被りながら

とても小さな芽が顔を出したのです。

 

彼岸に芽を出したムラサキに

精進の教えを一層噛み締めさせられました。

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写経カフェ&おてらおやつクラブ

秋彼岸も終盤に差し掛かった

9/25に寺子屋ws『写経カフェ』が

開催されました。

 

今回も沢山の方と共に

修行のひとときを

過ごさせて頂きました。

 

今回お納め頂いた会費の一部は

アーユス仏教国際協力ネットワークへの

寄付を通じて

日本を含む国際協力活動へ役立てられます。

 

『写経カフェ』で用意させて頂く

飲み物やお菓子は

フェアトレード製品を使用しており

皆様に召し上がって頂くことは

そのまま国際協力活動となります。

 

併せて

おてらおやつクラブの

発送作業も行いました。

 

おてらおやつクラブは

お寺にお供えされた「おそなえ」を

「おさがり」として

必要としている所へ

「おすそわけ」する活動です。

 

お供物に託された

尊いこころが

おてらおやつクラブの活動を通じて

振り巡らされます。

 

各所に

自利利他(じりりた)の心を

感じていただきながら

ご参加の皆様には

写経修行に励んで頂きました。

 

▼アーユス仏教国際協力ネットワーク

http://ngo-ayus.jp

 

▼おてらおやつクラブ

http://otera-oyatsu.club

 

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月刊誌に寄稿させて頂きました

月刊フューネラルビジネスという

葬祭関係の雑誌に

「自寺改革」というテーマで

寄稿させて頂きました。

 

ご縁がありまして

次世代を担う若手僧侶が綴るリレーエッセイ

という連載企画の

第3回を拙僧(副住職)が

担当させて頂いております。

 

拙稿ではありますが

当山の取り組みやご供養について

書いておりますので

機会がありましたら

ご笑覧下さいませ。

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中日に祈りを捧ぐ

秋彼岸の中日(ちゅうにち)。

 

当山では

彼岸の入りと中日に

多くの方がお参りされますが

特に中日が大切にされます。

 

本堂や位牌堂にお供えする

お膳の準備も

早朝より多くの方に

お手伝い頂きました。

 

午後には本堂にて

ご参列の皆様とともに

法要が執り行われます。

 

法要では

御詠歌を唱えた後に

読経と共に数珠回しが始まり

最後は皆様とお経を唱和します。

 

当山では数珠回しを行う法要が

年に4回執り行われます。

 

小正月(1/16)、春と秋の彼岸中日、お盆(8/16)。

 

ご参列の皆様と共に行われる

とても大切な年4回の法要も

秋彼岸が「千秋楽」です。

 

法要後の後片付けも

お手伝い頂いた皆様のおかげで

無事に終わりました。

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響きにつれて

当山副住職は

月に2回のお寺での稽古の他

NHK文化センター八戸教室にて

御詠歌の講座を月に1度

開催しております。

 

文化センターでの

毎月90分1コマの講座は

いつも和やかに

ご一緒させて頂いております。

 

先月は当山寺族の葬儀のため

休講となりましたので

1月空けての開催となりました。

 

本年は年間使用するテキストを作成し

それに準じて稽古を重ねております。

 

今月は季節にちなんで

彼岸供養和讃という曲を

皆様と紐解きました。

 

ご参加の皆様と

秋の話題に花を咲かせながらの

有意義な時間でした。

 

当山境内では

彼岸花が彩を添え

栗が季節を引き立て

色づき始めた草木が

何ともいえぬ心地よさを

感じさせております。

 

万葉の昔から愛でられる

日本の秋の光景は

今に生きる我々の心にも

響くものがあります。

 

仏道には様々な形がありますが

御詠歌は季節を感じる心そのままに

伝統の奏でにおもいをのせられる

とても素晴らしいものです。

 

本年の秋彼岸も半ばにさしかかります。

 

1日1日を大切に

味わいながら励ませて頂きます。

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万が一に備える

彼岸には中日前後の

計6日それぞれに

心がけるべき徳目があり

それを六波羅蜜(ろくはらみつ)

といいます。

 

2日目は持戒(じかい)。

 

持戒とは戒を保つということで

自身をしっかりと省みる姿勢を

大切にしましょうという教えです。

 

そういえば防災について

しばらく触れていなかった

ということで

本日は今朝から消防訓練の実施計画を

尻内分遣所の方に相談したり

当山の防災体制の見直しを行いました。

 

お寺も防火対象物ですので

拙僧(副住職)が防火管理者を

つとめさせて頂いております。

 

訓練は防火管理を見直す

とても良い機会です。

 

もしもという場合を想定し

万が一の災害にも対応出来るように

計画策定も訓練も

充実させたいと思います。

 

そう自身に「戒め」た彼岸の1日でした。

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彼岸団子

彼岸(ひがん)を迎え

お寺には多くの方が

お参りされていらっしゃいました。

 

地域によって

様々な風習があるかと思いますが

当山近辺では団子をお供えします。

 

勿論おはぎをお供えする方も

いらっしゃいますが

彼岸団子をお供えされる方が多いです。

 

ちなみにですが“おはぎ”は

季節の花(牡丹と萩)にちなんで

春彼岸は「ぼたもち」

秋彼岸は「おはぎ」といいます。

 

ぼたもちはこしあん

おはぎはつぶあんを用います。

 

それにちなんで

彼岸団子のあんも

春はこしあんにして

秋はつぶあんにする方も

いらっしゃるようです。

 

ご先祖様や大切な方への

ご供養の心が託された

彼岸団子をたずさえて

多くの方がお参りされた

彼岸の入りとなりました。

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強風舞いて

平成29年の敬老の日は

青空が広がりましたが

台風の影響もあり

強風の1日となりました。

 

杉が折れてしまうのではないかと

思う程に風で揺れていました。

 

まだ青さが残る落葉が

境内に降り積もっております。

 

20日は秋彼岸の入りです。

 

彼岸前に予定されていた

ご法事は全て終えたので

本格的に彼岸の準備に

取りかかります。

 

彼岸は精進に励む期間とされます。

 

彼岸を迎えるにあたり

境内を掃き清め

自身の気持ちも引き締めたいと思います。

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『おてら通信』第20号が出来ました

当山で発行しております

寺報(じほう)『おてら通信』第20号の

印刷が終わり手元に届きました。

 

寺報とは“お寺の新聞”です。

 

『おてら通信』は

正月、春秋彼岸、お盆の

年4回の発行です。

 

秋彼岸は

お盆を終えてすぐにやってくるので

秋彼岸の寺報制作は

毎年慌ただしく行っております。

 

今号が完成し

正直ホッとしております。

 

お彼岸のお参りの際や

ワークショップにおいでの際に

お取り頂ければと思います。

 

平成25年正月より発行を開始し

今号で20号となりました。

 

年に4回の発行を重ね

早いもので本年が5年目です。

 

今後も順調に発行を重ね

有縁の方々へお届け出来るよう

取り組んでまいります。

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