精進の種

秋の彼岸も終わり

当山では大きな行事が

また1つ終わりました。

 

精進に励むことは

種を蒔くことに

喩えられることがあります。

 

精進は“一夜漬け”ではなく

継続して積み重ねられることが

大切なことです。

 

彼岸は

精進に励むべきとされる

一週間とされますが

彼岸のみが精進の時ではありません。

 

一途一心に一時一時を

しっかりと歩みたいものです。

 

“種を蒔く”話のついでですが

今年の初夏より

勉強も兼ねて育てている

ムラサキの種が発芽しました。

 

ムラサキの自然発芽率は20%で

絶滅危惧種となっております。

 

当山で実験的に育てている

ムラサキは在来種なのか否か

疑わしい所がありますが

ムラサキの生態もよく分からないままに

夏に種を採って

約60粒をプランターに蒔きました。

 

正直な所

全滅したと思っていましたが

蒔いた種の殻を被りながら

とても小さな芽が顔を出したのです。

 

彼岸に芽を出したムラサキに

精進の教えを一層噛み締めさせられました。

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