当山には十和田湖伝説の
南祖坊(なんそのぼう)の御像である
南祖法師尊像(なんそほっしそんぞう)
がお祀りされております。
文化7年(1810)の火災のため
多くの文書が燃えており
この御像の詳しい由緒は不明でしたが
諸事調べ物をしていた所
その作風と類似する
仏像の存在を知り
その作者である
津要玄梁(しんようげんりょう)
という僧侶について
調査を始めました。
津要玄梁の彫刻は
彫目(ほりめ)に
とても大きな特徴があります。
少し前に
港町の十王院(じゅうおういん)に
お祀りされる地蔵菩薩立像を
拝見させて頂き
その際は彫目を中心に
特徴を確認させて頂きました。
3/4の午後には
八戸市妙の伝昌寺(でんしょうじ)に
お祀りされる津要玄梁御作の
六地蔵像を拝見させて頂きました。
地蔵尊のお衣の袖の彫り方や
お顔の彫り方に
南祖法師尊像と通じるものが
あるように感じました。
さらにその後
階上町の潮山神社(寺下観音)の
宮司である桑原氏と
以前より親しくさせて頂いている
階上出身の根岸礼子さんが
当山においで下さり
津要玄梁のことや
寺下観音のことなど
様々に伺わせて頂きました。
寺下観音は当山と同じく
糠部三十三観音の札所でもあります。
主題は津要玄梁についてでしたが
他にも幅広くお話が出来まして
今後に繋がるような
とても実りある時間となりました。
南祖法師尊像については
更に調査研究を
進めたいと思います。
▼伝昌寺(現在は本堂建替中)
▼潮山神社(寺下観音)宮司さん達と
▼南祖法師尊像(普賢院)