音楽に包まれる生き方

先日のとあるご法事の後席で

同席されていた方が

おっしゃられたお話です。

 

「人は音楽に包まれて

何かしらの影響を受けて

癒されながら

生きているように

感じます。」

 

その方は長く

音楽を愛され

世界各国の様々な楽器を

お持ちです。

 

拙僧(副住職)は

御詠歌(ごえいか)の講座を

担当しているという話題から

音楽をテーマとした話題へと

展開して先のお話になりました。

 

その方は殊にジャズが

お好きなようで

外国語であっても

楽調や雰囲気で

心に響くものがあるそうです。

 

これは誰しもが共有できる

感覚かと思います。

 

音の展開によって

表現されるもの。

 

言葉によって

表現されるもの。

 

歌手や奏者によって

表現されるもの。

 

様々な要素が融け合って

“音楽”は深みのある

こころを伝えるのだと思います。

 

多くの方それぞれに

好きな曲があったり

思い出の曲があったり

好きな歌手や楽器が

あろうかと思います。

 

「音」は仏道において

とても大切な意味を持ちます。

 

命そのものとしての「音」

智慧と慈悲の象徴としての「音」。

 

尊い響きに包まれながら

我々は生きており

我々も響きを奏でていると

仏道では考えます。

 

音楽に包まれる生き方。

 

“音楽”に包まれていると

“感じる”生き方。

 

その眼差しは

人生の歩みにおいて

心に潤いを与えるもの

であるように感じます。

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