知らぬということ

「知らないこと」が

あることには

全く問題はありません。

 

様々な偏見や差別の

多くは

「知らないこと」により

引き起こされるそうです。

 

何事に対しても

きちんと向き合い

きちんと知ろうとする

姿勢は大切なことです。

 

無明(むみょう)という

言葉があります。

 

仏道では

根本的な煩悩を意味する言葉で

私たちが向き合う様々な「苦」を

引き起こすのは

究極的には無明であると

考えます。

 

まさに“煩悩の親分”です。

 

無明とは

物事に対して

きちんと向き合わず

きちんと理解していない状態

であるとも言えます。

 

「仏道を知るは自身を知るなり」

とは曹洞宗開祖の

道元禅師のお言葉です。

 

古代ギリシャの哲学者

ソクラテスは

「無知の知」こそが

真理の探求には

欠かせないと述べております。

 

自身にはまだまだ

探求すべき余地があることを

十二分に心得て

物事ときちんと

向き合う姿勢を心掛ける道は

仏道の歩み方です。

 

その姿勢こそが

人としての

強さや優しさを

育むのだろうと思います。

 

 

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