意味の再考

普賢院では

位牌堂に位牌壇のあるお家が

「檀家」と位置づけられています。

 

位牌壇のないお家でも法事や葬儀

あるいは祈願を依頼されるお家もあり

そういったご縁の方々は

「信徒」(しんと)として

区別されておりますが

これはあくまで名称上の区分けであり

信徒さんについては

名簿もありませんし

お寺から各種お知らせを

お渡しすることもありません。

 

檀家さん方には

毎年運営費を納めていただき

護持・運営にご協力いただいております。

 

「檀家」という言葉を聞いて

ピンと来ない方も多いと思いますし

現代的状況を踏まえた定義を施して

お伝えする必要があるように感じています。

 

家のあり方が多様化しており

これまでの供養大系の前提となってきた環境が

大きく変わるのであれば

「檀家」の意味する所も再考して

これまで以上に細やかな定義を

用意しなければならないように思います。

 

定義や仕組みを

分かりやすい形で

お伝えするには

規約を整えるのが

最善策と考えております。

 

これまで位牌堂に位牌壇のある

お家を「檀家」としていたのですが

現在の檀家さん方を会員とする

護持会(ごじかい)を組織して規約を設け

護持会会員を「檀家」とするという形に

した方が分かりやすいうえ

携わっていただきやすいと感じます。

 

位牌堂に位牌壇のある方に

檀家さんとしてご縁を

お結びいただいているという現状は

言い方を変えれば

位牌堂位牌壇をご用意いただかなければ

檀家さんとしてご縁を

お結びいただけないという

ことでもあります。

 

位牌壇を新たに用意することと

お墓を新たに用意することは

祭祀承継者(さいししょうけいしゃ)

つまり

後を見て下さる方が

いるかいないかが

大きく関わりうることになります。

 

社会状況も鑑みて現実的な形で

ご安心いただける環境の準備に努めることは

お寺の使命のひとつといえます。

 

昨日のブログでも記しましたが

来年年頭に新体制についてご案内して

再来年から新体制をスタート出来るよう

本年は研修会や勉強会を活用したり

専門家にアドバイスをいただきながら

計画の精度を出来る限り

高めたいと思います。