十和田湖の聖地覚書② 自籠岩(じごもりいわ)

南祖坊(なんそのぼう)が

座って修行したとの伝えがある

自籠岩(じごもりいわ)。

 

十和田湖の聖地の1つとして

神聖視されているそうです。

 

自籠岩へ行くべく

西湖側からボートで

中山半島へ上陸しました。

 

ボートをつけて頂いた所には

「正福龍神大神」と記された

鳥居があり

その奥には祠がありました。

 

『十和田湖歴史散策マップ』によると

ここには夫婦の龍神が

お祀りされているとのいわれが

あるそうです。

 

この祠から

険しい“道なき道“を進み

岩石に取り付けられた

鉄のハシゴをのぼり

ようやく目的地に

たどり着くことが出来ました。

 

自籠岩は

地元の地勢を熟知している

十和田湖自然ガイドクラブの

皆様のご案内がなければ

たどり着くことが

出来ないような

難易度の高い場所にあります。

 

ただ自籠岩への道程は

山岳修行を“体感”して頂けるような

“充実感”があるように思いました。

 

多くの修験者が山岳修行に

励んでいたとされる十和田湖。

 

自籠岩への道のりは

かつての修験者が

辿ったであろう道

眺めたであろう光景などに

触れることを通じて

“歴史を感じる”ことが出来る

尊い道のりだと感じました。

 

 

▼天高(狗)森岩

自籠は地高森とも記されていたようです。

 

自籠岩の岩上から東を眺めると

一層高い岩山がそびえ

天高森あるいは天狗森と呼ばれるそうです。

 

▼自籠岩岩上からみた十和田湖(西湖)