境内の梅の花が
咲いてまいりました。
曹洞宗を開かれた道元禅師は
春は花
夏ほととぎす
秋は月
冬雪さえて冷しかりけり
と歌われました。
花開く季節に到るまで
強い風や鋭い寒さに耐え忍んだ
当山境内の梅。
梅に限った話ではありませんが
見頃の花を愛でるのみならず
命ある「梅そのもの」を見つめ
そこに自身の歩みを重ねてみることは
とても有意義なことです。
仏道では四季折々を
あるがままに見つめる大切さを説きます。
「それ自体」が言葉以上に“雄弁”である
「自然」の“み教え”に耳を傾けながら
「自然」を味わい感じる。
春は花。
それぞれの色の花を咲かせ
それぞれの香りを放ち
鳥や虫との交わりにより
実が結ばれる。
見頃の花に
しっかりと耳を傾けようと思います。